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【エッセイ】オーストラリアの暮らしで最近思うこと
初めて私のエッセイを読んでくれた人のために、軽く自己紹介。日本で定年退職後に、妻の母国オーストラリアに移住。二人と一匹で暮らしている。
今回の記事は、特にテーマもなく、何ら特別なイベントもなく、ただ日々の雑感にようなものになり、これまで書いたことと重なる事もあるのでご了承いただきたい。
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去年の暮れに今住んでいる家に引越してからはオーストラリアの生活も落ち着いてきて、佳境に入ってきた感じだ。
ただし、シニアの生活で一番怖いのは健康問題である。すでに、これまで小さな問題はいくつかあった。
まず、引越しで腰を痛めた。去年の暮れから友達の勧めでフィジオセラピー(理学療法)に通った。そこでインド系の若い女性に鍼治療をしてもらったら1ヶ月でほぼ元通りになった。料金だが、たまたま、プライベートの健康保険でフィジオセラピーが補助されるプレミアムをつけていたので助かった。実は、保険に入る時プレミアムは不要と思ったがセールストークに負けてしまい追加してしまったのだ。でも、結局はそれに助けられることになった。
次に、痔だ。日本から整腸剤を持ってきたのが、引越しのどさくさでいつの間にか飲むのを忘れていたら便が固くなり、再発させてしまった。その後整腸剤を再開したら、無事痔は小さくなっていた。日本の整腸剤は当分卒業できないようなので、今後は自分が帰った時に買うとか、日本からくる友達に買ってきてもらうことを考えている。
それからふくらはぎの肉離れである。これはランニング中にプチンと切れた。2週間程度で治ったが、流石に2度目の時は「これは真剣に治さないと」と思い、ネットで色々調べた。そしてYouTubeで「ふくらはぎよりスネの筋肉をほぐす方が重要である」という情報に行き当たった。スネの筋肉が張っているとふくらはぎも引っ張られて肉離れになるという説明だった。自分の場合スネの筋肉が緊張しているという自覚はなかったが、昔大腿筋を痛めて今でも緊張していることを思い出した。もしかしたらこのせいでふくらはぎが緊張して切れるのかもと思い、ランニングの前に大腿筋を入念にストレッチするようにした。そうすると肉離れはなくなった。もしかしたらたまたまかもしれないが、それから半年間、問題なく毎週土曜日のパークランをこなしている。(パークランについては下の記事を読んでください)
パークランのトータルの参加数ももうすぐ40回目になる。4月頃には50回記念のTシャツを購入できる予定だ。走るだけでなく、走った後に友達とコーヒーを飲んだりしておしゃべりするのも幸せな時間だ。
ちなみに、先日体重を測ったら、日本を出発した時よりも2.5キロほど痩せていることがわかった。こっちにきてから、自分の好きなものを好きなだけ食べていたので、これは意外だった。これもパークラン効果なのかな?
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実は、移住したら少しでも生活費の足しにしようとパートタイムでも良いから仕事をしようと思っていた。去年は色々とすることがあり本気の就職活動はできなかったが、今年になって少しだけ真剣に考え始めた。しかし、求職サイトを見ていると自分のスキルを生かせるような仕事はほぼ例外なく市民権が必要なものばかりで全くマッチングしない。最近は「仕事をしなくても生活に張りがあるし無理しなくてもいい」という気持ちに傾いている。
ただし、仕事をしないと年金以外の収入がなく、何となくジリ貧感がある。この問題を何とかしたい。まずは友達と外食を楽しむ以外は自分で料理し、なるべく自宅で楽しむこととした。まあ、たまに夫婦でパブに行きビールとつまみをいただくぐらいは良いだろう。中華、ベトナミーズ、SUSHIロールなどは基本自分でも似たものを作れるので頻度を減らせば節約になる。一度、夕食を自炊するたびに、「よし、今日は**ドルかせいだ」と思うようにしている。
家のメンテナンスもプロに頼むと高いのでなるべく自分でするようする。工具など初期投資はそれなりにかかったが、すでに元は取れている。DIYはまだまだ初心者なのでこれからだ。
また、使っていないベッドルームが2つありもったいないのでホームステイなどを受け入れてはどうかなという考えもある。客が泊る部屋をどうやって快適で、機能的で、見た目もよくするかが目下の悩みである。IKEAなどのショールームなどを見ながらイメージを作っていこうと思っている。
株などの投資はどうだろうか?利率の高い銀行預金をするだけでそれなりのリターンがあるので、各銀行の条件は常にチェックする必要がありそうだ。また、オーストラリアのスーパー・アニュエーション(私的年金)に加入するのも良い考えだ。銀行預金みたいに利子に税金がかからないのが嬉しい。こう考えてくると、仕事がなくても、実質的に収入を増やす方法はある。また、お金のことに頭を使うのはボケ防止には良いだろう。
自分が住んでいる町、すなわちアデレードではお金をかけなくても楽しいことがたくさんある。ビーチ、ハイキング(サムネの写真参照)はタダだし、市内の電車やバスはシニアに限るが無料である。テニスコートも無料のものが多い。
そう考えると、無理に仕事して病気になるよりは家にいて健康に暮らした方が経済的にも良いかもしれない。
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