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Wish List No.6:健康なまま寿命を迎えたい
自分のやりたいことを100個以上書き出してみるWish List.そこで書き出したものについて、どうしてやりたいと思ったのか深掘ってみます。そうすることで自分が見えてくるかも。
健康寿命という概念
自分が、この概念と出会ったのはいつだろうか。それまでは、生まれてから死ぬまでの年月を指す「寿命」という言葉しか知らなかったし、だから単純になるべく長生きだといいなあと思っていた。
いつしか、この概念を知って、健康でいる期間が長くないとなと漠然と思うようになった。それでも、どこか言葉だけで他人事な響きだった。
父親が教えてくれたこと
しかし、その概念が自分の中で切実なものとなったのは、父親が身をもって教えてくれたからだ。父は去年他界した。不治の病で、数年の闘病生活だった。といっても、病気が発覚してからしばらくは、割と普通の生活だったから、離れて暮らしている自分も、いつもよりよく父親に電話をするようになったくらいだった。
それでも病気が進行してくると、あんまり電話で話してくれなくなった。しんどくなっていったのだと思う。食べる気力も落ちてきて、特定のものしか食べられなくなっていくし、その種類もどんどん減っていった。特に味覚がおかしくなっていくみたいで、味が濃いものしか食べなくなっていった。一緒に暮らしている母親も、なるべく意向に沿おうと、よく外食を付き合ったらしい。
一戸建てで住んでいたけど、部屋がある二階にあがるのも、どんどんと大変になっていったそうだ。最後は毎日のように輸血していないとダメになったから、病院にずっといることになってしまったし、痩せてしまったから長い間ベッドに寝転がっていると床ずれで痛かったそうだ。
書いていても泣けてくる。自分は一緒に暮らしていなかったのでお手伝い出来ることも少なくて申し訳なかった。
ここで僕がこのWish(願い)を書いた理由を言えば、健康でないと、周りの人に心配をかけたり、悲しい思いをさせてしまうのが嫌だということになる。もちろん自分がつらいのは当然嫌だ。でもさらに、そのつらい自分が普通ではいられなくなって、周りに心配かけたりするようになるのも、同じくらい嫌である。
どんな精神力がある人も、体が健康でなくなれば普通の精神ではいられなくなる。弱気になることもあるし、時にはいら立つことだってある。つらい表情にもなる。食べれなくなったり、寝たきりになったり、周りが気遣う状況にもなる。そんな事を父親は身を持って教えてくれたと思う。特に最も想像していなかった人だからなおさら、切実である。
自分はなるべく健康に気を付けて、ピンピンコロリで死にたいと切実に思うようになったのだ。特にアラフォーにもなってくると、昔より無茶がきかなくなってきたとか、平時でも調子悪いなあということもでてくる。逆に言えば、これからは努力がものをいう時期に来ると思う。このタイミングでこのWishを掲げられた事は、自分にとって、とても意味のあることだと思っている。
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