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読書メモ『仕事は楽しいかね?』

『仕事は楽しいかね?』
著者:デイル・ドーテン 訳者:野津智子


タイトルを見ただけで、ドキッ!とさせられました。

この本を読もうと思ったのは、今まさに「仕事が楽しい」と思えなくなってしまっているからです。

少し前までのやる気はどこへやら。
毎日同じことの繰り返しで、退屈。
だけど、この仕事をやめて他の事をするのは不安。
どうしたらいいんだろうか・・・。

あらすじ

仕事に不満はないが、行き詰まりを感じていた35歳の「私」は、雪に閉ざされた空港で偶然、ある老人と出会う。
マックス・エルモア。70歳くらいの恰幅のいいおじいちゃんは(まったくそんな風には見えないが)発明家・起業家として巨万の富を築いた知る人ぞ知る人だった。マックスと「私」の一夜限りの講義がはじまる。
彼が語る「仕事」とは「成功」とは「夢」とは——

退屈と不安という双子

「人々はしたくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れている」
「退屈」と「不安」という双子を抱えている状態は、まさに今の私自身を表している表現だと思いました。
年齢的にも35歳の主人公「私」と近いですし、この年齢になると似たようなことに悩みだす年頃なのかな。

そういえば、職場の同僚も同じようなことを言っていました。
「毎日同じことの繰り返しで、楽しくない」と。

仕事を楽しんでいる人

反対に、仕事が「楽しい」と言っている人にも会いました。
その人は自営業でパン屋さんを営んでいる女性なのですが、いつも明るくパワフルで、楽しそうに仕事のことを話してくれます。

年齢なんて関係なく(彼女は60歳近いのですが)、どんどん新しいことに挑戦しています。2号店をオープンしたり、いづれはカフェも併設したいとか!

その女性が言っていたことと、本書の「マックス」が言っていた内容で似ていたものがあって、とくに印象に残っている3つをあげます。

・毎日、毎日、違う自分になること
・ちょっとしたチャンスに気づくこと
・目標は変えてもいいから、いろいろ試すこと

最近仕事が楽しいと思えないことを相談したら、彼女は私にこんな言葉をかけてくれました。

「30代までは自分も会社員で、その頃、仕事は稼ぐためのものだと割り切っていた。まさか自分がパン屋を始めるなんて思ってもいなかった」

「今何かやりたいことがなければ、割り切って仕事をしてもいいと思う。今は稼ぐときだ!と思えばいい」

「ふとしたきっかけで、やりたいことが見つかったり、チャンスがやってきたと思ったら、その時は躊躇なく、踏み出すといいよ」

「それはとっても些細なきっかけかもしれない。けれど、いつかきっと来るよ」

「やってみないとわからないことばかりだから、どんどん試してみればいい。自分には無理だと思っていても、やってみたら、案外うまくいくかもしれない」

「はじめてみたら、いつの間にかここまできていた。人間やろうと思えば、なんとかなるものだね。いっぱい失敗や苦労もしたけれど、やってよかったと思っているよ。これからも新しいことに挑戦していきたい」

「いつからでも遅くはないから、あなたにも夢を持ってほしいな」

私にとっての「マックス」がこんな近くにいたとは・・・
人との出会いは大切で有り難いものですね。

すべては自分の気持ち次第

今の仕事、今の会社で働くことを「楽しい」と思うか、「退屈だ」と思うかは、結局、自分次第だと思いました。

「楽しくする方法」だってきっとあるばずで、自分が気づいていないだけかもしれません。
今の仕事の中でだって、新しいことはできるはずです。

もしくは、今は「稼ぐためだ」と割り切って、仕事以外で楽しみを持てれば、それでいいか、とも思います。

今日は昨日とはちょっと違う自分になる!

と言い聞かせつつ、仕事に行くとします。



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