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1■主人公の師匠について何も知らないのに初登場回で爆発した■ニンジャスレイヤー感想まとめ

ドーモ、ライスカントリーです。
2022年1月のツジギリめいた布教をきっかけに、自分でも全く予想していなかったニンジャ生活が始まりました。

この記事はツイッターで呟いた感想を、気まぐれな修正を加えつつまとめたものです。
記事としてまとめると文章のメリハリがなんとなくアレだったので各話の最初にあらすじ的なのを書いたり、最後に振り返り的なのを書いたりしました。

  • 読んだ順番は書籍版の収録順に準拠

  • でも読んだのはツイッター連載版

  • ラスガだけ順番飛ばして最初に読んだ(大事な回なので)

  • もちろんネタバレだらけだ!!!!

ラスト・ガール・スタンディング

家族の、他人の、世界の奮う理不尽に晒され、無力な少年ショーゴーは為す術を何も持たぬまま、その日校舎から身を投げ出した。偶然地上に居合わせた少女ヤモトを巻き込む事になるとは知らず……。

そして二人はニンジャとなって蘇った!!(ナンデ?)

一度はそれぞれの新たな日常へ帰ろうとした二人。そう、彼と彼女は知らなかったのだ。ニンジャの力を得た者に、帰るべき日常など残されていない事を。無知で無垢なる子供である事は、マッポーの使者がその手を緩める理由にはならない事を!!

ならばどうする? 戦うしかない!!  そのための力は既にその手の中だ!!!! ガンバレー!!!!!!!

1月18日

スーサイド=サンもといショーゴー=サンがほんとめっちゃ格好いいし不器用でいじらしくてよかった……
アニメイシヨンで一応見た事あったけど改めて読むと想像以上に簡潔にまとまっててすごいと思った
いい話だ……

1エピソード通して読んだのはニンジャマスターが初だったからその心構えで読み始めたら想像以上に真っ当な小説の姿してて、そこにまず驚いたんよな
(真っ当な小説はこんなに地の文が出しゃばったりしないのでは?)

マディソンおばあちゃんって何?

実際読んで改めて思ったけど、あのトンチキ世界感を摂取する上では文章媒体が一番頭がバグって楽しい

動画にせよ漫画によ、視覚媒体って情報量が多い分「認識→理解」に若干のラグが起こるから、不可解なモノを見せられても一応のワンクッションがあるし、どこをどこまで注視するかとか最低限の主導権はこちらが持てると思うんだけど、文章媒体だと「認識=理解」で、常にこちらが理解できる範囲に圧縮された情報がノータイムで入って来てクッションも逃げ場もないんだよな

小説はそこに書かれている事が全てだから、「そうである」と書かれた事は「それがその世界の条理である」と受け入れるしかない。

劇中と現実の乖離を埋めるためにツッコミ入れるとかそういう優しさも一切ないんだもんな……
書き手側がこの世界観を一歩も譲らず真顔で提示してくる以上、この作品を摂取するためには読み手側がこの世界の『当たり前』に脳をチューニングするしかない。完全に主導権を握られている……

「机には既に作製し終えたドラゴン、ゴリラ、イーグルのオリガミがある。これで四聖獣が揃った」
こんな物語上全く意味のない描写のために自分の中の常識を粛々と上書きしなければならないのほんと気が狂ってきてタノシイ

マディソンおばあちゃんって何?

いやほんと文体というか世界観というか、作品の土台部分だけで言いたいことが山ほど出てきてキリがないこれ
すごい

「日刊コレワ」の三面記事、いかにも品のない語り口で生々しいなと思ったけど、よく考えたらこの小説の地の文も完全に同じテンションでジワる

それはともかく肝心の物語の方だけどいやほんと1エピソードに濃縮されたヤモト=サンとショーゴー=サンのダブル主人公のドラマがすごいよい

ショーゴー=サンとか実質的な出番を辿ると
①校門でヤンクに絡まれる
②留置所でヤクザ勧誘される
③ザゼン修行する
④ヤモト=サンを助けようとしてナムサン!
+回想
ぐらいなのにこんなに好きになっちゃったもんな

ヤモト=サン視点の日常からの決別の物語として見ると、「日常が終わってしまうまでのカウントダウン」というより「既に終わってしまっている日常のロスタイム」って印象でとてもワビサビだ……

アサリ=サンが昔馴染みの親友とかでは一切なく、たまたま親切にしてくれただけの学級委員っていうの絶妙よなぁ

お互いの事を大して詳しく知る事もないまま、それでもお互いにとって掛け替えのない存在となっていくのとても美しい

「ヤモト=サン、お前は俺とは違う。友達がいるし、これから先の事も考えられる」
このセリフすき

『友達がいる』という事をショーゴー=サンがどれほど尊んで(おそらく羨んでも)いるかというのが滲み出てて

家族に棄てられて、「自殺した」という事実しか自分を特筆するものはないと顧みていたショーゴー=サンが…… 半ばヤケになってたとは言え、生まれ変わった事で自分なりに新たな未来を見据えてもいたのに、それでも他者との大切な繋がりを抱えてるヤモト=サンを何より尊重し命を投げ出したんだよなぁ

過去の自分と決別しようとしても、ヤモト=サンを巻き込んだという過去の自分の罪からは決して目を逸らさなかったショーゴー=サンの高潔で誠実な魂に幸あれ……

いやマジでヤモト=サンとショーゴー=サンが同級生なのめちゃくちゃいいな

同じタイミングでニンジャになった所から始まる『もう一人の自分』めいた諸々の対比もだけど、もしショーゴー=サンが年上だったら「まだ若く未来あるヤモト=サンを守った」って形で動機が『大人の責任』になってしまうところを、同級生だと「同じ可能性を抱えながら自分にない輝きを掴んだ他者に落ちぶれた自分の命を捧げた」って形で動機が『献身』に集約される感じがして、いじらしさが深まる
いや最大の動機は何よりも『贖罪』なんだろうけど

本当ならショーゴー=サンだって誰かに守ってもらうべき存在だったのにな……

結果的にフィルギア=サンとやらに命を拾われる事になって本当に何よりだけど、こっからどうなるやら……
続きも気になるけどあんま関連エピソードだけ追うより全体をまんべんなく読んでった方が再登場時に感慨深さがありそうだしな

それはそうとマディソンおばあちゃんって何?

今更だけどアニメイシヨンのおかげで声帯にヒノ・サトシ=サンのソウルが宿ってるのめっちゃ強いなスーサイド=サン

フジキド・ケンジというネーミングから考えるとショーゴー・マグチは「ショーゴーさん家のマグチくん」って事でいいのかな

いやでも「ヒロ・ナカムラ」と「アンドー・マサハシ」って名前がクレジットで並んでる作品を観た経験があるからなんとも言い難い……

コミカライズ(無印)

1月19日

いや絵がめちゃめちゃ綺麗……アニメイシヨン当時にざっと読んだことあったけど、改めて見ても描写の美しさに感嘆する事しきりだ

個人的に憧れている、自分で描いてみたいと思う絵柄はどちらかというと青年誌系だから コミカライズニンジャはまさしくドンピシャなのだった

それにしてもコミカライズでも驚きのうるささを誇る地の文=サンほんと出しゃばりですね…… 
静かにされても戸惑うけども

原作に忠実でありつつも漫画用に構成や描写が弄ってあってとても新鮮に楽しめた
トンチキな街並みや謎のモブたちが無駄に視覚に訴えてくる感じ、すばらしいな

そしてなんと言っても

いやコレ!!!!! こんなの!!!!!!!もう!!!!!!!!!

最高の1ページすぎる
初登場シーンからずっと「異様ななり」と描写され続けたショーゴー=サンの初めて見せる素顔がこんな……こんな……
精悍さの中にあどけなさが残る顔立ちな……

ヤモトの中で張り詰めた戦闘意志がやや揺らぐのもやむなし

ほんとたった1ページ、たった1コマで、あの絵の力で物語る情報量の多さたるや
このエピソードにおけるカタルシスの一つのピークとすら思えるシーン、それに見合うだけの描写力。ワザマエ!

(あとカリアゲ時代のショーゴー=サンもとてもカワイイだった)

ここからのスーサイド=サンの繰り広げる攻防、これを勇姿と呼ばずしてなんと呼ぼうか
カッコイイ!!

そして総合的に判断してこのページが1番好きかも知れない
原文だと「ソウカイ・ニンジャなんて、くだらねぇ」なんだけど、あえて「くだらねぇ」の部分だけコマを跨いで、ショーゴー=サンの穏やかな表情に重ねる事でより奥ゆかしい意味合いをかもしだすワザマエな……

原作だと単にソウカイ・ニンジャという巨大権力組織を軽蔑するセリフだけど、あの表情で「…くだらねぇ」と抜き出されると…… 「くだらない」って断じる行為の裏には必ず「くだらなくない」何かの存在があるわけで、つまりはニンジャの振りかざす暴力も権力もこんな殺し合いも自分自身の人生も、ヤモトの手にしたユウジョウや輝かしい未来の尊さにくらべれば、全て「くだらねぇ」という悟りの表情にも見えてくるし 本当に価値あるもののためにくだらねぇ自分の命を使えた事に対する満足感すら感じさせる…… いい……実際いいです……

カッコイイヤッター!

このエピソードの実質的主役ニンジャたる風格を感じさせる力強き瞳!
すばらしい!!

覚醒と共に瞳がなんかアレになるやつ大好き

(フィルギア=サンこんなセクシーな感じのお兄さんなんだ……)

いやフィルギア=サンに限らずコミカライズのキャラデザはみんな端正な顔立ちに大人っぽい色気が幾ばくか配合されてて非常にいいです

ソニックブーム=サンも初登場時のあの姿(フマトニ)は言わずもがな、終始めっちゃいい表情してて、いいキャラぐあいが深まるのを感じた

コミカライズ面白い!

ニンジャは文体的にもサクサク読めそうだし暇なときどんどん読んでこうと思ってたのに まさかラスト・ガール・スタンディングという1エピソードだけで数日間も捕まることになるとはな 一応原作とコミカライズがあったとはいえ……

というかこうして感想吐き出してる時間でもう1エピソードぐらい読めそうではあるけど まぁ内容をきちんと咀嚼するためにも大事なプロセスだから仕方なし


■まとめ■

社会の闇の底、孤独の中で深い諦観に沈んでいた少年と少女が、数奇な巡り合わせの末に運命の濁流に呑み込まれて行く……
されど、ただ無力に流されたりはしない! そこだ!!! 行け!!!! 幸せを掴め!!!!!! 死ぬんじゃない!!!!!!!!!

ネオサイタマの絶望と希望を感じる、とても熱くていい話で大好きです。登場キャラもみんな好き。感想が長くなるのも実際仕方なし。

この時はあまり深く考えずに気になったエピソードを読んであまりの濃さに感想を吐き出していただけなのですが、先人ヘッズたちからも結構リアクションなど貰えて気を良くしたので、これ以降もこういうテンションで感想を書いていく形となりました。

ゼロ・トレラント・サンスイ

降りしきる重金属酸性雨。
たった今亡くした戦友。
悲しみと怒りを胸に悪逆のニンジャは立ち上がった。

狡猾に慎重に復讐への道を匍匐前進する彼は、間もなく知る事になる。今まさに挑もうとしている殺意の化身に対し、勝算など始めから無かったのだと。

1月25日

とりあえず書籍版の収録順に読んでいけば間違いないだろうと思ったらいきなり「これまでのあらすじ」が飛び込んできたけど 頼もしいマディソンおばあちゃんのお陰で得心があった

マディソンおばあちゃんってなに?

ラスガ読んで短くよくまとまった話だなぁと感心してたけど
アレもしかしてニンジャ的には相当長い話なのか……
よくよく考えるとアニメイシヨンも短い細かい話がいっぱいだった気がしてきた(アニメイシヨンは内容をあんま理解できないまま観ていたのだ)

ラスガはヤモト=サンの主役回だからニンジャスレイヤー=サンは脇役に徹しているのかと思ったけど その他の話でもわりと舞台装置に徹してる感あるな

締めの戦いを担当する作品の象徴的存在と考えると昔のウルトラマンみたいなアレだろうか

オムニバス的短編シリーズで事態解決のために登場する主人公という意味では蟲師のギンコ=サンめいた存在とも言えるかな

ギンコ=サンも素性とか諸々が語られたのシリーズ中期ぐらいだった印象ある

どこが始まりとも言い難い1話完結ストーリーってわりとカートゥーンっぽいスタイルでもあるな
第一話の時点で作品としてのお約束やフォーマットは完成されてて、そこだけシリーズ半ばに挟んでも別に違和感ないっていう作劇
(それを明確な前後関係のストーリーがある作品で敢えてやってんのも中々だけど)

ダークニンジャ=サンの初登場描写は「こいつはバットマンのジョーカーぐらい作品に通底する存在ですよ」ってメッセージなのだろうか

↑サンスイで一番すきな一文

一応ネオサイタマについての最低限の予備知識はあったけど
本編読むと着実にあの世界観への解像度が上がってきてよい
マッポー……

ニンジャスレイヤーという復讐者の物語の最初のエピソード最初のシーンが、ニンジャスレイヤーによって相棒を殺されて新たな復讐者が誕生する瞬間を描写してるの皮肉すぎない……?

その復讐者ことミニットマン=サンも直後に返り討ちに会って爆発四散するわけで
血で血を洗い、復讐が復讐を生み、最後には力ある者が全てをねじ伏せる
マッポー……


■まとめ■

イクエイションとミニットマン。
読み返してみると、1巻エピソードには珍しく敵ニンジャ同士の絆が描かれた回なんですね。
イクサではあっさりと爆発四散しましたが、読み進めていくとこの回のミニットマンの働きが物語の起点として大きく作用していることがわかって面白いです。

……ってことはお前、間接的にドラゴン=センセイのカタキじゃねぇか……許せねぇ!!!!

ベイン・オブ・サーペント

国家を揺るがす汚職事件の隠匿された真実を求め、閉ざされし区画に侵入を果たした1人の美しきジャーナリスト。
しかし証人は死んでたし協力者もいつの間にか殺されてたし変なニンジャにも襲われた!

泣きっ面に蜂、まな板の上の鯉、陰謀の藪をつついて出た蛇、蛇に睨まれた美女、そこに現れたのは、ニンジャを殺す……ニンジャ!!

タヌキも出る。

1月26日

ベイン・オブ・サーペントで一番頭痛くなった一文

いやこの……事件の概要はしっかりしてるんだけど、ディテールがどうしようもなくイカれてる感じ
ニンジャスレイヤーという作品の"あじ"が濃縮されてる感じある

この辺で畳みかけてくる感じもすき

ナンシー=サンについてはわかったようなよくわからないような感じだ
というかこんな初期も初期から登場するキャラだったんだ……


■まとめ■

サンスイ、サーペント、ネオヤクザは3話まとめて読んだこともあり感想も実際短い。
当時の印象は「知らんキャラの視点から始まり、知らんキャラが何人か死んで、知らんニンジャが出てきて知らんニンジャの名前を引き合いに自分の強さを誇示したけど、ニンジャスレイヤーには普通に負けた……」でした。

とはいえネオサイタマの鬱屈した空気や闇深き社会構造などが感じられる描写は普通に好みで、読み返すとやはりこの回も物語の起点なのだなとわかって面白いですね。

バンディット、ヒュージシュリケン、ドンブリ・ポン社、オムラ・インダストリ……様々な固有名詞も今では理解できるけど「タヌキ」の意味はいまだにわからない(1巻までしか読んでないので)。

ネオヤクザ・フォー・セール

ヤクザ売りの営業サラリマン、彼の死因は失禁であった。

1月25日

なぜ固有名詞では頑張れたのに一般名詞では頑張れなかったのか
(手裏剣の件)


■まとめ■

短い!
内容に対しての感想は1ツイート!!
本編も短いので仕方ないのだ。

いや実際ニンジャスレイヤー読んでる時って「手裏剣=スリケン」って方程式を脳内に作ってるから、「ヒュージシュリケン」とかいう文字列出されると「あれ手裏剣ってスリケンじゃなくていいんだっけ?」って頭が一瞬バグるんですよね……。

メナス・オブ・ダークニンジャ

ニンジャを殺すニンジャは、この時ばかりはニンジャを救うニンジャであった。

師を案じる弟子。師弟を襲う宿敵。弟子を救わんとする師。
ニンジャ入り乱れる修羅場の中で、死したニンジャは、ただ一人。

1月29日

ぼちぼち話の核心が見えて来た感じというか宿敵っぽいニンジャ初登場でもうやられてるけど大丈夫?

ベッピンってそう言えばアニメイシヨンでもなんか印象的なアレだった気がするけど初登場で折られてる……
この回でフジキドがダークニンジャ=サンの事を妻子の仇って気付いてるって事はこれ以前の因縁回とかも別にないってことだよな
あそこから復活してまた出番があるってことか

ナラク=サンがまだ名前も判明してないって事はだいぶ初期の時間軸なんだろか
師弟関係大好きなのでフジキドどセンセイの話めっちゃ読みたいけどいつ頃読めるかなぁ
たのしみに掘り進めよう

フジキド・ケンジの初めて描写された人間らしい感情が「センセイに対する慈愛」ってめっちゃいい収録順してるじゃん……すき

その慈愛に至るまでの関係性の構築とか具体的にどんなインストラクションを受けてたのかとかの馴れ初めをおくれ

主人公の師匠は初登場回で爆発するし主人公の宿敵も初登場回でやられる収録順って冷静に考えて尖りすぎでは

「主人公が敬愛する師匠の美しき愛娘」ってだいぶ強めにヒロイン属性持ってるなユカノ=サン 準レギュラーキャラらしいけど実際どうなんだろ

いや妻子を殺されて夢も希望も捨てて無慈悲な殺戮者に成り果てた男に……殺すためではなく生かすためにただただその身を案じて奔走する相手がいるってそれだけでめっちゃ"いい"じゃん その相手が師匠なのめちゃめちゃ……いい……

センセイの登場回どれくらいあるんだろ 楽しみだ

どう見てもツッコミ待ちなコトワザと激熱なセンセイの覚悟が同時に存在するツイートすき


■まとめ■

なんとなく知ってたキャラが何人か出て来たと思ったら最初からクライマックスすぎてビビりました。

フジキドの人間味が描写されてテンションが上がった回でしたが、1巻分を終えてから読み返すと、ドラゴン=センセイがフジキドの事を弟子としてめちゃめちゃ大事に想ってるってことにグっと来ますね……。

師弟関係に弱すぎる。

キルゾーン・スモトリ

普段はサラリマンとして社会に尽くす身でありながら、貴重な休日には異常発生したバイオ・スモトリ駆除に従事する!

礼儀を欠かさず、ユウジョウを重んじ、たまにウッカリもしながら、以心伝心の連携で危険に挑む!

そう彼らこそ、エコロジカル・ヒーローだ!!

1月29日

いやめっっっちゃ面白かった すごい好きな話だ……ネオサイタマ……マッポー……

ユウジョウ!ってここが初出なのかな

こっからラスガのあの名シーンまで繋がってるのかと思うと感慨深い

エコロジカル・ヒーローなカチグミ・サラリマン2人組すき

通信上の暗号かスラングだろうと思ったら、ガチの活きの良い大型イカ出てきてたまげた

いやこういう腐敗した権力社会の中で悪意なく悪趣味な娯楽に興じる一般人の描写すごくいいな
ネオサイタマの世界観に潜れるエピソードすき

フジキド視点では全く歯牙にもかけていない、なんだったら敵ニンジャのジツを観察するため見殺しにされてるカチグミたちの哀れな末路な……
この世界の権力者たちには勿論、主人公の目にすら映らないままマッポーの世の欲望の渦の中に磨り潰されていく名も無き者たちの人生が山ほどあるんだろうな……

サラリマンの登場に始まりサラリマンのモノローグで終わるって構成も実によい

平穏な日常の娯楽が一転して社会の闇に呑み込まれ、誰にも看取られず、おそらくまともに弔われる事もなく消えていくカチグミたち……

ネオサイタマの世界観おもしれぇ~~~
第二部からはショーゴー=サンとヤモト=サンの故郷であるキョートの話が舞台になるんだよな確か
そっちも楽しみだ

クローンヤクザとかバイオ・スモトリとかって要するに人型人工生物兵器ってことなのか
悪趣味さがすごい

この回のコミカライズめっちゃ気になる……エピソード毎に読みに行っても時間かかるからコミカライズはまとめて改めてって思ってたけど

どうしよっかな

コケシマートの件の情報と引き換えに手に入れたアンプルってのがメナス・オブ・ダークニンジャでセンセイに渡したアレだとすると、そのお陰で辛うじて活力を取り戻したセンセイに救われたわけだから
あの地下13階の戦いはミニットマン=サンの爆発四散や折られたベッピンにも繋がっていくということか

コミカライズ版

結局読んだ
おもしろい!!

サトウ=サンとナガム=サンのビジュアルもモブモブしくて大変よかった

っていうかバイオ・スモトリ全然スモトリじゃないし、もはや人型と言っていいのかすら怪しいぞ……

マンガ用に調整されてるところが随所で見て取れていいなぁやっぱ


IRCメッセージでの無言のやりとりが強調されてるおかげで、思わず肉声が出てしまってる描写が際立って大変よい

アイアンヴァイス=サンかっこいい


■まとめ■

何を隠そうこれ以降モータル主役回が大好きになるわけですが……。
いや面白いですねスモトリ回。インパクト抜群の設定とビジュアルで、ネオサイタマの異常な空気を存分に味わえて呻りました。

『善良な一般市民』とは言い難いけど、少なくともあの社会の秩序に則って少しでもいい暮らしをしようと力を尽くしていた彼らがウッカリと慢心の先で欲望を覗かせて破滅していくの、あまりにもマッポーで好きです。

長い

えー、まだまだ1巻の途中ですが、ちょっと長くなりすぎたのでここで一旦切りましょうか……。
1巻分の感想まとめは多分3記事ぐらいに分けると思います。長いので。

いい感じにテンション上げてくれる作品と出会ったために、長文書くの大好きオタクが暴走してます。このままでは感想書きすぎて本編読み進められないというよくわからん事態に陥りそうなので、その辺の塩梅はまぁ追々考えます。

ここまで全部読んでくれた人、お疲れさまでした。よろしければまた!

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