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人生を健康で豊かにする整体「ワクワクさせてくる黒猫2:人生の目的の見つけ方」


〜僕がブログを書く理由〜
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私が厚生労働大臣になり医療費を削減して、
40兆円の1割を教育へ与てます。
孫世代の笑顔のために入試撤廃、日本国民無償の教育改革を僕の手で!

1「人生のゴールからすべて始まる」


 自宅に帰り、夕食と風呂を済ませると意味もなくYoutubeの動画を見るのが日課で、ちょっと頭がいたいが、今日も疲れた。もう何もやる気はなかった。ただ、この先もこんな繰り返しだろうか、とか。
 缶ビールをグラスに移して、腰掛けながらぼんやり
サムネを眺めていると 
背後のフローリングで「ドダタッッ!」と、大きな音がした。

 一瞬ぞわりとしたものが 背中から頭のてっぺんに走る。
飛び上がりぎわ振り向くと、フローリングの床に居たのは
威嚇するように両耳をたたんだ黒猫だった。
後ろ足にピッタリと、先ちょが白い尾っぽが見える、あの黒猫だ。

「え?何?お前、どこから入ってきたの?」
シャーとか、フウウウウとか言っている。
まじか。怪我でもしたのだろうか?

「おい、大丈夫か?」
「シャー!!」
「えー、まいったな……」
「酷い目にあったにゃ」
「……」
 また猫の声が聞こえる。どうやら寝落ちしたらしい。
夢なら放っておいて大丈夫だろう。

 椅子に腰掛け直すと、背後のソファーのあたりから声がした。
「ねえねえ」
睡眠の質が心配になってきた。昼間の続きなら勘弁してほしい。
「……なに?」
「この先さ、家猫になるか野良のままか、悩んでて。どうしたらいいかにゃ?」
「ちょっと待って、ここに住む気?」
「例え話だにゃ、草」
……怪しい。

2「あみだくじを逆から進める」

 夢の中の猫は、何かを示唆しているんだろう。
もしかして自己啓発セミナーの効果だろうか?辞めてから1年くらい経つが。
「……そういう時は、20年後とか50年後に、自分が
どうなっていたいかを先に考えるんだよ」
「そうなの?」
「そうなの!それはゴールから考えるということだから、猫でもできるんじゃないか?知らんけど?」

「20年後は死んでるかもしれないし、50年後なんて確実に死んでるけど?」
「どんな葬式にしたいとか、後世に何を残したいか、とかだな」
「ほう?」
「たとえばさ、どんな葬式にしたい? 何人くらい? 場所はどこ?
 なんと言って別れを惜しんでほしい? 墓石にはなんと刻みたい?」

「盛大にやりたい! 100匹くらいでニャーニャー泣いてほしいにゃ!
 山奥で! 墓石には『猫』って書くにゃ!」
「残念、墓石に刻むのは名前じゃない」
「なにゃ?!
💢
「信念とか理念とか、受け継いでほしいことを刻むんだよ」
「へー」
……まあいい。

「50年後、100年後にどんなことが引き継がれて、今よりも
どんなふうに良くなっていてほしいか、とかだな」
「にゃるほどにゃ〜。100年後の夢。具体的に聞かせてくれる?」
「え?」
「お前は20年後どうなっていたいにゃ?」
「……」
「100年後、お前がいなくなった世界に、お前は何を残すにゃ?」
「……」
「お前の人生の目的はなんにゃ?」

3「ゴールが見つからないマラソン」

「またそれだ……」その瞬間、頭の中が真っ白になった。
口を開いたが、何も声が出ない。
声が出ない、というより、何も浮かばない。

 人生の目的?自己啓発セミナーでのことだ。
人生の終わりにどうなっていたいか?
100年後?世界はどんなふうになってて欲しいわけ?俺は?

 小さい頃に見た夢はあるだろう。
年齢とともに現実と折り合いをつけ、何かと変わるもんだ。みんなそうだ。今は仕事があって、毎日を忙しく”コナシテ”いるのだ。
そんなのは当たり前だ。大人として常識だ。
未完了の宿題を思い出した気分だった。

「そこがボトルネックだにゃ」
ビクと心臓が跳ねる。

 その言葉を、僕は知っている。
以前通っていた経営塾で、講師に口やかましく言われた言葉だった。
「お前の事業が伸びないのは、ボトルネックを潰してないからだ!」
「センターピンはどこなんだ?そこに集中しろ!」

 専門用語をまくしたてる、ちょっとパワハラ気味の講師だった。
私にできたことだから、お前にもできるだろう? と言わんばかりだった。
僕は従順に従いながら、できないながら頑張って継続していた。

 経営塾を辞めたあとは、ボトルネック なんて言葉、
人生のどこかで使う場面は、もうないと思っていたのに。

4「残された時間」

「よっ」そう言うと、黒猫はたたっと駆け上がり、部屋の隅にある
無印良品のBOXシェラフの上にすばやく移動した。
ポスン。
 最初からそこが定位置だったように、先っちょの白い尻尾をふわりふわり、満足げに毛づくろいを始める。

 僕はまだ腰掛けたまま、あんぐりと口を開けていた。
「もしかしたら、毎日感じる虚しさ、
がむしゃらに効率を高めて利益を追いかけて、
感じる限界……」

「もう時間がないのに……」
——え?
何?
「……え、何だって?」
黒猫はチラリとこちらを見たが、すぐに目を閉じた。
「もう寝るのにゃ」
そう言って丸くなった。
……よほど眠かったのか?
明日にでも猫ベッドと猫砂を買ってきた方がいいだろうか?

 僕は「気のせいか……」と思いながらも、
どこかかすかに引っかかった。

作中解説
〜ボトルネックとは?〜

ボトル(瓶)の首の部分を想像してみて。
いくら中に水がたくさんあっても、細い首があるせいで少しずつしか出てこない。
つまり、どこか一つが詰まっていると、全体の流れが悪くなる原因 ということです。
人生や仕事でも「ここさえ解消すれば、もっと良くなる!」という
重大なポイントが必ずあります。
それが、あなたの 「ボトルネック」 です。

〜センターピンとは?〜
ボウリングを思い出してみて。
一番手前にある「センターピン」を狙って倒すと、後ろのピンも
一緒に倒れますよね。逆に
倒さなければストライクもない。
人生でも「これを達成すれば、他の問題も自然と解決する」
そんな 「最も重要な目標」 を狙うことが、効率よく成功するコツです。

 こんにちはライスです。
今回は「目的の見つけ方」でした。
皆さんは目的、目標持っていますか?
 日本人の僕たちは持ってなくて当然な感覚ですが。
実は海外の方々は、意外と持ってます。
この辺は教育の違いだと思いますが。
 あったほうが最後の最後、幕をとじる時に「いい人生だった」そう
思ってもらえると思います。
 健康になりたいと願う時も、どんな最後を迎えたいのかが
明確になると、取り組み方が違ってきますね。

 今回は哲学的なお話で進めましたが、健康、それも
病的な状態の患者さんには、有意義なお話だと思ったので
参考にしてくださいね。
 読んでいただきありがとうございました。
皆さんの明日が人生最高の1日になりますよう祈っています。


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