陥没乳頭を自力で完治させた私が実際に行った4つの方法
私には、本来出ているはずの乳首が凹んでいる時期があった。
この話は、13歳〜23歳まで人知れず陥没乳頭と戦った私の約10年間の記録である。
※1000円、いや500円の出費すら惜しかった時期にやっていた事なので、やることなす事がいちいち貧乏臭い。また、私の方法を試しても必ず治る訳ではない。そこのところをご了承いただいた上で読んでいただけると幸いです。
陥没乳頭になるまで
私は人並みよりも身長が低かったこともあり、バストが成長し始めたタイミングが小学6年生と人より遅かった。
バストの成長は、まず乳頭が発達して、それに追いつくように乳房が発達すると言われている。
私の場合は、乳頭が発達しない段階で乳房が先に発達してしまった。
陥没乳頭は乳管(母乳の通り道)の発育不全が原因で起こるとされているので、もしかしたらこの段階で乳管の発育不全が起こっていたのかも知れない。痛みやこれといった違和感を覚えることもなく、中学生になった位からいつのまにか乳首が凹んでいた。
私は宿泊行事が多い私立の中学校に通っていた為、みんなでお風呂に入る機会が多かった。
その中に私と同じように乳首が凹んでいる子はいなかったから、なんかおかしい、と思い調べたら自分は陥没乳頭という症状だったという訳だ。
中学1年生の冬の事だった。
症状
陥没乳頭には種類がある。
乳首周辺を触ると乳首が出てきたり、出て来なくても指でひっぱり出すことができるものが仮性(軽度)で、凹んだままのものが真性(重度)と言われている。
仮性の場合は成長の過程で出てくるので問題ないと書かれていたが、私の場合は、触ると更に周りの皮膚を巻き込んで凹むという真性タイプ。
指すら入る余地がないくらい、硬くキュッと周りの皮膚を引き込んでしまうので、指で引っ張り出すことも困難だった。
悩みだした当時は13歳と思春期真っ只中。母と一緒にお風呂に入ることすら恥ずかしかったし、友達にも言えなかった。
真性ということもあって、何もしなくても治るという事はなさそうな感じがぷんぷんしていたし、いくら恋愛っ気がなかった私でもこれから彼氏ができた時の事を思うとできることなら早く治したいと思った。
という事で、ネットで知識を得つつ、お小遣いやなけなしのバイト代で出来る対策を試していくことになった。
対策①ピップエレキバン
中学2年生の時に初めて具体的な対策を行なった。
当時中高生に人気があった、今はなき美容系の口コミサイト『キレイカフェ』に、ピップエレキバンを乳首に貼って3日ほど生活したらポコっと出てきたと書いてあったので、早速次の日にはドラッグストアに自転車を走らせていた。
中学生のお小遣いにはピップエレキバンの本家は手が出なかったので、(ジェネリックというのだろうか)安価なバージョンを買って帰った。
それがよくなかったのか、はたまた真性の陥没乳頭だったからか(おそらく後者)、三日三晩乳首に貼って過ごしても私の乳首は出て来なかった。
もうやけくそになって、特に膨らみが欲しかったバストの上の方と内側に貼っていたらお風呂上がりに着ていたキャミソールからそれが出ていたらしい。親に笑われて恥ずかしくなったので封印した。
(ちなみにバストの上の方の膨らみは今も切実に欲しい)
対策②ネットで医者に相談
真性陥没乳頭は高校生になっても相変わらず続行中だった。
よくネットに書いてある『彼氏・配偶者に吸ってもらう』という方法も、そもそも陥没乳頭が恥ずかしくて彼氏が作れなかった。
掲示板で出会った方にピペトップがいいと教えてもらったが、当時は通販でしか取り扱っているのを見つけられなかったので、高校生には厳しかった。
それでも何かしら対策はしたいと乳腺外科の問い合わせフォームに書き込んでみたが、返事はかえってきたものの年齢が若すぎるという理由で取り合ってもらえなかった。
対策③乳腺の後ろ側からバストを掴んで押し出す
彼氏・配偶者に吸ってもらうという対策の次にネットによく書いてある対策方法として、『乳首が出ている状態を体に覚えさせる』という方法があった。
試行錯誤の末、行き着いた方法が、エド・はるみさんが、「おっぱい飲みたいの?」 とやる時のポーズ。例えが古いけど。
画像拝借元:https://twitter.com/vtk81lx3htxo0zi/status/1159846716377448450?lang=gl
バストの根元側から乳腺ごと前に押し出すように、彼女の動きの数十倍以上の力でバストを強く掴んだら、やっと乳首が出てきた。
これを入浴時に毎回やるようにしたら、陥没乳頭の具合は変わらなかったけれど、だんだん乳首が出やすくなってきた。
対策④ダイソーピペトップ
今までの積み重ねもあったかとは思うが、私はこれが一番効果があったと思う。
大学生になっても相変わらず私の陥没乳頭は治らなかったが、大学生にもなると時間も出来るので、より陥没乳頭について調べることができた。
そんな中、2ちゃんねるの陥没乳頭のスレッドを見ていたら、ダイソーのスポイトでピペトップもどきのものが自作できるという書き込みを発見した。
ご丁寧にAAでこんな感じで説明してくださっている方もいて、見つけた時(2011年頃)は本当に画期的だった。
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(詳細な作り方は以下の記事をご覧下さい)
先ほどのエド・はるみさんの「おっぱい飲みたいの?」ポーズで乳首を出した上でピペトップを装着したら、外れてしまうまで付けっ放しで放置すること約3日。
相変わらず陥没してしまうが、指で簡単に乳首がひっぱり出せる、仮性状態になった。
そこからは風呂に入るたびに指で乳首を引っ張り出し、気が向いたらダイソーピペトップを使用して対策を続けた。
23歳で完治
こうして乳首が出ている状態をクセづけすることにより、社会人になったあたりから、乳首が出ていることがデフォルトとなった。悩み始めてから10年という長い月日が経ったが、自力で陥没乳頭を完治させることができた。大げさだけれど、私は陥没乳頭に勝ったのだ。
ちなみに、私の乳輪の大きさは29歳の今でも中学時代からさほど変わっていない。対策をしていなかったら陥没乳頭は治っていなかったと思う。(そして彼氏も作れず結婚できていなかったと思う。)
後日談
完治させた後になって分かったことがあった。
陥没乳頭が過去の悩みとなってから、ようやくこのことで悩んでいたことを他人にカミングアウトすることができた。
カミングアウトして分かったのが、目の前の相手も陥没乳頭で悩んでいたという事だった。
手術した、とか怖くて触らなかった等対処方法は人それぞれ、恋愛遍歴もそれぞれだった。
決まって自分だけかもしれないと悩んでいたこともわかった。
まとめ
今は当時と違ってYouTubeやネット記事でも陥没乳頭の事が紹介されるようになっていて、世間的に認知され始めている。
だから現時点で悩んでいる人はきっと自分だけが悩んでいるとは思わないかもしれないけれど、特に③と④の合わせ技は良かったなと思うので、誰かしらの役に立てれば嬉しいなと思う。
※VIOといい、陥没乳頭といい、服から見えていない部分のことを書きすぎて恥ずかしいけれど、こういうことを書いている時は結構楽しい・・・