七つの会議観てきました

公開初日です!

小学校2年の頃から推しの野村萬斎さんが主演ということで、脱毛サロンに行って、伊勢丹の化粧品カウンターで小綺麗にしてから観に行きました。

ネタバレしないように注意して感想書きますが、ネタバレっぽくなっちゃっても許してください🙇‍♀️

野村萬斎、初のサラリーマン役

今回主演の野村萬斎さん。ご存知の通り能楽師でありながら、能楽の発展と表現の幅を拡げるために多くの作品で俳優として演じてらっしゃいます。

そんな野村萬斎さんが初めて演じるサラリーマン役。

この映画、日本のサラリーマンの性と現代の日本企業の問題を提言するお話になっています。

家庭のことも自分の気持ちのことも二の次にして、会社のために身も心も捧げるという至って当たり前のサラリーマンたちの様子がエンターテイメント性たっぷりに描かれています。

野村萬斎さんは普段能楽を通して、異形のものや神様など当たり前とは程遠い者たちを表現しています。

野村萬斎さんの能楽は観ているだけで所作に無駄がなく、まさに人間とは違う何かを観ていると感じることができます。

今回の映画ではその能楽の表現を用いて普通のサラリーマンを演じていると強く感じました。でも全く違和感がないのです!

所作は人間だけど、感情面の起伏とか凄みが能楽のそれです。これは衝撃!

劇中では終始万年係長感で溢れていますが、若い時の様子も少し出てきてフレッシュでとても素敵です…惚れ惚れ…

他の伝統芸能の方達との共演

この映画、俳優陣たちの圧がすごい。実力派俳優しかいないです。

そして野村萬斎さんだけでなく、香川照之さんや片岡愛之助さんなどの歌舞伎俳優さんとの共演も見所です。

歌舞伎は能楽とまた違った表現技法を用います。
キメがはっきりしていてどちらかというと所作が大振りです。顔芸するのが歌舞伎と言ってもいいかも。

なので香川照之さんと片岡愛之助さんの演技は人間の感情の流れがめちゃくちゃわかりやすいのです。

静の凄みの野村萬斎さんと動の激しさの香川照之さんの掛け合い。

真逆なのに違和感がなく、どちらからも感情のせめぎ合いがありありと伝わってきました。不思議。

伝統芸能は最高

代々受け継がれてきた技を駆使して現代劇を演じる。共感もできて、匠の技も観れて良いところどりだなって思いました。

内容は本当に普通のサラリーマンの苦労話なんですけど、こうも違うもんかと。

偽物が本物を超えるのが演劇の最大の魅力です。

それを普通のサラリーマン劇で軽々と超えてくるので良ければ是非劇場で観てもらいたいなと思います。

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