私生活に影響を与えた「BUTTER」
この本は間違いなく、私の本棚に収納される本になった。
(私は年間たくさんの本を読むが、大体は手放す。そうしないと家が本だらけ。それでも本当に気に入ったものは永遠に本棚に置いとく。)
この本は、美しくもない、学もない女性が複数の男性を死に追いやった結婚詐欺の実事件をモデルにしている。
あらすじは、私が書くより調べてもらった方が的確。。。
簡単に説明すると、
若くも美しくもない
パッとしない女性に
いい歳した男性が身も心も捧げ、挙句の果てに殺害(本の中では殺害されたのかよく分からない)されるというお話。
私かこの本を好きになった理由は、他人の目をもはや"なかったかのように"振る舞う加害者、梶井の思考に揺さぶられたから。
料理は自分のために作っていい
男女平等が謳われる今
料理は女がするものなんて言うならば、どこかから罵声が聞こえそう。
しかし、うっすらと料理は女性が男性にするものなんて言う考えが残っていませんか。
もしくは、料理は誰かのために作るもの。
登場人物の殺人犯は、そんな昔ながらの考えを持っていました。料理教室に通い、そこで「料理は、男性のために作るためだけのものでは無い。自分が楽しむために作るもの。」
と知ります。
私は、料理を誰かのために作ることしかしてこなかった。
自分だけなら、簡単でいい。そういう考え方をして食事を作り食べていたので、いつまで経っても満たされない。
バターをご飯に乗せて食べる食事だって、
それを自分が食べたいと思って用意したなら
それは十分な料理だ、と自覚が大切なことを知りました。
バターへの興味
タイトルにあるように、この本にはバターの描写が沢山あります。
マーガリンとか、バター風味ではなく、バター。
歯茎に食い込むバターの食感。
初めは冷たく、ジュワッと体温に変わっていくバター。
そんな表現を読んでいると
バターを食べてみたくなりました。
そして、実際に食べてみました。
こんなにきちんとバターを味わって感じたことは今までありませんでした。
本の表現にあるように、動物の荒々しさを感じて、深い濃くがとても美味しかった。
他人の体型による意見を聞き入れない
殺人犯、カジマナは、本を読む限り、ぽっちゃりもしくはそれ以上の体型のようです。
だからこそ、なんでこの女が複数の男をたらしめることが出来たのか!と驚かれたそうです。
カジマナ曰く、
「なぜみんな、バターやミルクを遠慮するの?口にしても少しだけ。それじゃ何も味わってないじゃない。」
他人の目を気にして、カロリーを控えたり
太ることを恐れて食べなかったり
これらは、他人の目を気にしてのこと。
本当に食べたいものを食べるという信念を持ってるカジマナに言わせたら、なんて邪魔な考えなんだろうになります。
太っちゃうからやめとこうかな
これは、もう呪いですよね。
食べたいものを自分の適量で食べる。
こんな当たり前のことが難しくなってる私の今の生活にずきんっと心刺されました。
私は私のために生きて、食べていいんだと自信が持てました。
最後に
この本は、グルメ本でもあります。
本が苦手な方でも、美味しそうな描写があると以外にもサクサク読めます。
私はとっても好きな本🧈
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