ラスト種類

靴のサンプル依頼  流れ 打ち合わせ

靴のサンプル依頼の仕方を数回に分けて書こうと思います。
メーカーさんに靴を依頼する流れとしては ↓ みたいな流れです。

1、 使えるラスト(靴型)やヒール・素材の打ち合わせ
2、 ラフサンプルの仕様書作成、メーカーさんとサンプル打ち合わせ
3、 ラフサンプル出来上がり、確認、修正箇所打ち合わせ
   大幅修正の場合は再度ラフサンプルを依頼
4、 修正サンプル確認後、本サンプル(色サンプル)作成、依頼
5、 サンプルUP

使用するラストについては、ずっとお願いしているメーカーさんならば、継続靴型やらでサンプルを依頼していきます。
新しくお願いするメーカーさんならば、いきなり新しく靴型(靴ラスト)をおこしてもらうよりは、メーカーさんが持っている靴型で使えそうなものを教えてもらって最初はリスクを少なくお願いするケースが無難です。

新規の靴型を作ってもらうと、メーカーさんがその靴型代を減価償却できるように数回にわたって、その靴型でお願いする必要が出てきます。

靴を作るには、靴型だけではなく、その靴型に合わせた中底や本底型も必要なので、新規で靴型作ったけど、1回作ってそのメーカーさんでは上手くいかなかったから、おしまい、なんてことはなかなか出来ないのです。

小ロットのクリエーターさんならば、靴を作る為の靴型や革、中底、本底、ヒール等の材料を自分で用意してメーカーさんに渡し、靴の製作をお願いする方法もあります。


ちなみに靴型にもいろいろ種類があって、一つの靴型でパンプスやブーツ、サンダルと作れる訳ではないです。

それぞれ特徴があって、作れる靴の種類は異なってきます。

大雑把には ↓ みたいな感じです。


どこかで購入してきた靴型でパンプスを作ったら、サンダルラストでゆるゆるで履けなかった。
なんていうこと、私も靴学校の時にやってしまったことあります…orz

ちなみにパンプスラストに踵と甲を立ち上げる補助器具をつけるとブーツを作れたりします。どんなブーツでも作れるわけではないので、その場合はメーカーさんと相談してください。

あと、前あきデザインの時にも前あき用のラストが必要です。
ただ寸の短いラウンドやスクエアで前あきを作れる場合もあります。

その他、革やヒール、金具もどこの素材でも使えるわけでなく、メーカーさんが取引している材料屋さんならばお願いできますが、その他は自分で購入して持ち込みになったりします。

新規のメーカーさんならば、自分が作りたい靴のイメージ写真や現物の靴を持って「こんなものを作りたい」と打ち合わせをしたほうが、話が進みます。

次に「靴のサンプル依頼  ラフサンプル仕様書書き方1」に続きます。

#靴 #シューズデザイナー #靴ラスト #靴木型 #靴サンプル依頼

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?