見出し画像

子どものやる気を引き出す声かけのポイントとは?場面別具体例も紹介

子どもへの声かけの大切さを認識しているものの「どのように声かけをすればよいのかわからない……」と感じているパパやママはいませんか?

なかには、「よいとされる声かけを意識しているつもりなのに、子どもが応えてくれない……」と悩んでいる人もいるようです。

そこで今回は、子どものやる気を引き出す親の声かけについてまとめました。

声かけのポイントや具体的な声のかけ方についても紹介します。

「自発的に勉強するようになってほしい」「やる気を出してほしい」など子どものやる気を引き出したいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

声かけの役割は子どものやる気をアップさせること!

声かけの役割は、子どもの行動を認めたり褒めたりすることで子どもに自信がつき、自分から楽しみを見つけるなどやる気をアップさせること。

内側から湧き上がる「やりたい」「知りたい」という気持ちを子どもに感じさせることができれば、親がうるさく言わなくても自分からすすんで行動するようになるでしょう。

子どものやる気を引き出す声かけとは?大切な4つのポイント

画像1

声かけには、以下のような4つのポイントがあります。

・子どもの様子に合わせたタイミングで声をかける
・アイメッセージで親の気持ちを伝える
・子どもから具体的な答えを引き出す
・親の言葉で「できるつもり」にさせる

それぞれについて、詳しくお伝えします。

【子どもの様子に合わせたタイミングで声をかける】
「声かけ」というと、「親がどのような言葉をかけるべきか」といった意味にとらえられがちです。
しかし、声かけをするときに大切なのは「聞くこと」。
子どもの話を聞き、最適なタイミングで声をかけるといった、一連の流れがあってこそ、言葉が子どもに伝わるのです。

「声かけを意識しているのに、子どもが応えてくれない……」とお悩みの人は、タイミングが間違っているのかもしれません。

例えば、自発的に机に向かっているときにはすぐ「今日は自分から勉強しているんだね」と行動を認める声かけをしてみましょう。
一方で間違っていることをしているときには、すぐ「それ違うよ!」と言うのではなく、しばらく見守ってみてください。それでも間違っているようなら、「一緒に考えてみようか」などと声をかけるとよいでしょう。

子どもの話をよく聞いたり、様子をしっかり見たりして、ここぞというタイミングに声かけをすることが大切です。


【アイメッセージで親の気持ちを伝える】
アイメッセージとは、「私」を主語に気持ちを伝えること。

親が「あなたが○○で、私はうれしい」といった気持ちを伝えると、子どもは自分を認めてもらっていると感じます。

しかし、親は「あなたはいつも片づけないよね!」など、「あなた」を主語とした言葉を発する傾向があります。「言い方がよくない」と思っていても、とくにイライラしている状態では、ついこのような言葉が出てしまう人もいるのではないでしょうか。

こういった言葉をかけられた子どもは「責められている」といった感覚をもちやすく、結果的に子どものやる気はなくなってしまいます。

「あなたが片づけないから部屋が散らかっていて、私は不愉快だ」といったアイメッセージに変えて親の感情を伝えると、子どもにも伝わりやすいもの。

普段からアイメッセージを意識してみて声かけをしてみてくださいね。

【子どもから具体的な答えを引き出す】

「テストどうだった?」ではなく「テストにどんな問題がでた?」
「学校どうだった?」ではなく「学校で何して遊んだ?」

など、子どもが具体的に答えやすい質問をしてみましょう。

何気ない会話が親子のコミュニケーションになります。

親子のコミュニケーションがうまくとれていると、子どもの心が安定し、やる気を生み出しやすくなるのです

【親の言葉で「できるつもり」にさせる】
言葉にはパワーがあります。
何度も繰り返し言われていることで、そんな「つもり」になった経験はないでしょうか?

私は親から「算数がよくできるね」と言われていました。周りに比べて成績がよいわけではありませんでしたが、算数は大好きで、勉強するのも楽しかった記憶があります。

私のように、特に根拠はなくても親の言葉でできる「つもり」になり、やる気につながることもあるのです。

【5つのシチュエーション別】子どものやる気がアップする声かけ例

画像2

ここからは以下の5つの具体的なシチュエーションを想定して、声かけ例を紹介します。

・宿題があるのに後回しにして遊んでいるとき
・勉強をやってはいるが雑・字が汚いとき
・わからなくてやる気がなくなっているとき
・テストで悪い点数をとったとき
・テストで100点をとったとき

いずれも多くのご家庭で見受けられるシチュエーションです。

このようなシチュエーションになったときは、ここで紹介している声かけ例を参考してみてくださいね。

【宿題があるのに後回しにして遊んでいるとき】

・「早く宿題終わらせたら、あとでいっぱい遊べるよ」
・「何時から宿題する?」
・「計算と漢字、どっちからする?」
・「ごはんの準備ができるのと、宿題が終わるのとどっちが早いか競争しよう」

子どもに「いつから」「何をするのか」選ばせると、行動にうつしやすくなるようです。また声かけをきっかけに、宿題後の楽しみをイメージさせるのも有効。競争が好きな子どもには、競争心をあおるような声かけが役に立つときもあります。

【勉強をやってはいるが雑・字が汚いとき】

・「先生が読める字を書こうね」
・そのなかでも丁寧な文字を見つけて「この字丁寧に書けてるね」
・その子自身の過去と比べて「1年生のときよりきれいに書けるようになったね」

人と比べるのはNGですが、過去の子ども自身と比べるのは、やる気を引き出すきっかけになります。
なぜなら、それによって子ども自身が自分の成長を感じられるからです。

過去の自分の成長から未来を感じられるようになると、「今日もがんばろう」と思えるかもしれませんね。

【わからなくてやる気がなくなっているとき】

・「一緒にやってみよう」
・「10分だけがんばってみよう」
・「〇問がんばったら休憩しよう」
・がんばったあとに「できたね!やったね!」

わからないことから勉強が嫌いになる子どもは多いです。

そんな場合は、具体的な時間や問題数を決めて、その間はがんばるというスタイルにしてみましょう。
達成感が味わいやすいのでやる気アップにつながります。

このケースでは、がんばったあとの褒め言葉が大切です。子どもの気持ちを盛り上げるようにいっぱい褒めてあげてくださいね。

【テストで悪い点数をとったとき】

・まずは「がんばったね」
・「どこが難しかった?一緒に考えてみよう」
・「大丈夫!次もがんばろう」

親としては点数に目が行きがちですが、まずはテストを受けたことを認めることが大切です。
そのうえで、子どもと話をしてみましょう。

親が主体となって話を進めるのではなく、子どもに話をさせるのがポイントです。

【テストで100点をとったとき】

・「よくがんばったね」
・「100点とったんだ!ママもうれしいな」

100点という点数を褒めるよりもその過程を褒めると、今後のやる気につながります。

また、親の気持ちを口にするのもおすすめです。子どもは親が喜んでくれることが大好き。

親に喜んでもらえてうれしいという気持ちが、子どものやる気スイッチを押すきっかけになるかもしれません。

子どものやる気を引き出す最強の声かけパターンは「認める+褒める」

「やっぱり声かけは難しいな……」と思っている人にも、これだけは覚えていただきたいパターンがあります。

それは「認める+褒める」の組み合わせです。

「宿題終わったんだ!」+「やったね!」
「テストで100点とれたんだ!」+「すごいね!」

といったように、事実と褒め言葉を組み合わせてみましょう。

これは子どものやる気を引き出す最強の組み合わせ。まずはこの組み合わせを実践してみてくださいね。

【まとめ】声かけで子どもに自信を持たせることがやる気につながる!

画像3

子どものやる気を引き出すには、子ども自身が自己肯定感や自信をもつことが大切です。

それらを育むには、親の声かけが重要な役割を果たしています。

ぜひここで紹介した内容を参考に、子どものやる気を引き出す声かけを実践してみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?