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介護におけるキーワード「お金」「気持ち」「協力」「体力」

介護について、私自身は祖母が亡くなる少し前、
短い間だけ経験して
まだ自分で「介護しました」というほどの経験が
あるわけではありません。
会社員の時は人事部の目線で、
フリーランスになってからは介護施設の研修も
していたことから体験談を聞くことも多い状況でした。
最近は40代の出産も聞くことが多くなりました。
それと同時に、育児と介護をダブルで抱えている方の
話も聞くことになりました。
そんな中、介護について個人的にキーワードがあると
感じています。

「お金」
育児の際も感じていましたが、経済状況でできることの
選択肢は変わるということです。
会社員の際は給与格差がある企業に勤めていたので
高収入のママ上司が、何気なく
「保育園がダメならシッターさんに預けて職場復帰すべき」
というような発言をしていてドン引きしました。
介護も同じで
施設入居、介護認定によっては自腹で支払わなくては
ならない部分が発生すること、ということで
介護だけにお金を使うわけではないことが多い中、
経済的な状況で介護を全部担う方もいると思います。

「気持ち」
介護する側、される側と「気持ち」の問題は大きいでしょう。
例えば施設入居に際しても、家族の負担を減らしたいと
思う人と、自分の家で最期まで全うしたいという気持ち。
介護する側も、仕事や介護を要している人との人間関係(実親実子の関係でも人間関係は存在します)、
自分の大切な人だから「介護しなくては」
「施設はかわいそう」という想い。
お互いの気持ちが納得しないまま介護が進んでしまうより
胸の内は知ってから介護の仕方を決めた方がよろしいかとお思います。

「協力」
選択肢の一つとして「遠隔介護」する方も増えてきつつあります。
技術の進化でロボットなど活用したり見守りカメラを設置したりして
非常に良い進化を始めていると感じます。
それでも、誰かの協力は必要で、家族であったり、訪問介護の方であったり各々協力体制が必要となります。
また、施設等入居先のスタッフ、デイサービスのスタッフの方、こちらにも協力していただいて介護を手伝っていただく、は必要です。
施設に入れる、ということに対してまだ抵抗感がある方も
少なくありません。
だけれども、そこは様々な事情で入居を選ぶ方も
罪悪感を抱くことなく、プロの方々に任せる、託すということも
どんどん進めて頂きたいです。
介護施設の現場は確かに人手不足で一人でいくつもの
業務をこなされています。
手が届かない、入所者さんの希望を聞ききれない時、
「ごめんね!」という声に対して入所さんは
「いいのいいの!後でいいんだから」という会話も聞こえます。
お互いの協力っていうのはどこにでも存在するのです。

「体力」
これはですね、大変です。
介護する側ですが私は絶賛更年期中ですが更年期と介護が
重なることは多いですよね。
更年期以外でも調子が良くない時でも
要介護の人を抱えていたら自分のことは後回し、
疲れていてもやらなきゃいけない。
いっぱいいっぱいになりますよね。


介護未経験者の私が多少生意気なことを
申していますが
介護っていつか終わりは来るのですが
育児との違いは、何年続くかわからないということ、
そして終わりに向かい進んでいるということです。
無理するなと言っても無理しなくちゃいけないけれど
一人で抱えないように、助けてほしいと言えるように。
自分でも今から、心構えをしている今日この頃です。

photo by Hiroki Miyachi
掛川東病院院長

※こちらのブログは日経クロスウーマンの記事を参考にしています。

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