まっさらなわたしはどこにいる?
何気なくnote内をふらついていたところ、
るいさんの素敵な記事を見つけた。
これだ! と飛びついた。
平日は介護職員であり母親であり妻、土日祝日は母親であり妻なわたしだけれど、なんにもないまっさらなだけの吉田りぶはどこにいる?
探す手立てとして、こうしてnoteで日記を書いたり文章の公募に投稿したり、大好きな執筆をして自分の内側と向き合ってはいる。
東北の旅から帰ってからは、食べたいおやつを子供に遠慮しない、飲みたいものを諦めない、動きやすさより好みを重視した服装も少しずつ取り入れる等、もともとの、ただのわたしを思い出すべく心に従うよう意識している。
その一環として、今回はわたしの「好き」を百個書き出してみたい。
太宰治
芥川龍之介
綿矢りさ
森絵都
宮野真守
ポケモン
テニスの王子様
BANANA FISH
ゴールデンカムイ
うえきの法則
ポルノグラフィティ
Mr.Children
神聖かまってちゃん
やくしまるえつこ
ゲスの極み乙女
藤井風
喝采(ちあきなおみ)
カラオケ
落書き
文字書き
手帳をつける
手紙を書く
散歩
図書館
公園
無人駅
クリスマス
年末年始
お正月
喫茶店
コーヒー
アップルティー
熱い緑茶
ふわふわのパン
半熟目玉焼き
クラムチャウダー
白米
柿
いちじく
アジフライ
さばの味噌煮
揚げ茄子のみそ汁
くるぶし丈のスカート
オレンジ色
ワインレッド
ひので
ひのいり
ハムスター
ザリガニ
水族館
観覧車
プロレス
土井成樹
Ben-k
布団
昼寝
冬の海
コミュニティバス
無印良品
鉄橋
オオサンショウオ
八杯汁
たんぽぽ
椿
鶏白湯
柚子塩ラーメン
カルボナーラ
あんみつ
花柄
11ぴきのねこ
馬場のぼる
かこさとし
青森県
福井県
滋賀県
琵琶湖
糸切餅
サービスエリア
チャイティーラテ
高速道路を乗せてもらって走る
冬の明け方
カヌレ
フルーツタルト
生クリーム
神戸のポートアイランド
中華街(横浜とか神戸とか)
小林豊
花田ゆういちろう
大須商店街
陸奥湾
フェリー脇野沢港乗場
UNITED ARROWSのさる
ズートピア
桜色
熱い風呂
温泉
長湯
松ぼっくり
カキフライ
ワッフル
百個も書いたらいつもの二千文字をオーバーするんじゃないかと気がかりだったのに、たった八百文字ちょっとだった。
思いついた順に書いた。ランキングではないけれど、上のものほど「好き」の度合いが強い。のだと思う。六十を過ぎたところで書き出す手は止まった。それでも七十までどうにか考えながらひねり出したら、あとは百まですぐだった。
お察しの通り、おたくです。ええ、はい。
ところでわたしは筆が非常に遅い。↑まで書くのに七日もかけた。七日って一週間じゃないか!
百項目は同じ日に書いてしまえたが、本当に文字を書くのが好きなのか? これしかできないからしがみついているだけなのか? と考えもした。
まるで自分がわからない。
でも書ききりたくて、一週間かかったけどこうして仕上げた。粘り強く取り組めたのは、好きだから、と思いたい。
それに、一週間かけて「自分の好きを意識する」ことはなかなかいいことにつながった。
一番大きいのは、スマホに音楽アプリを入れたこと。
ずっとCD信者だった。ジャケ写とか歌詞カードを眺めるのが楽しくて。プレイヤーにディスクを乗せて、ウィーンと吸い込まれて、キュキュキュッと中で回っている音を聞きながら、一曲目の始まりを待つのが楽しくて。あとは単純にスマホに換えてから「着うたフルみたいなのないの? オフライン再生とは? まあ外で音楽を聞きたいとは思わんし」とかとか思っていた。
百項目を書き出しているうちに、そのうちCDを買って聞いてみたいと思うアーティストがいつつ、行動に移せていない自分を見つけた。
ただのまっさらなわたしの「好き」は、まだまだ増やせるんじゃないか。新しいわたしにつなげていけるんじゃないか。
ドキドキしながら楽天ミュージックをインストールした。いまやすっかり朝の通勤のお供である。
けどスマホとカーナビのBluetooth設定ができず、スマホからジャカジャカ流している状態だ。歌詞が聞き取りにくい。手を出してみたかったアーティストに気軽に触れることができて嬉しいから、ちゃんとしっかり聞きたいし。楽天ミュージックで新たな好きに加わったアーティストたちは、いつかCDで買って聞こうと考えている。棚にCDのケースがずらっと並んでちょっと光を受けて反射している光景、たまらなく大好き。
あとは、本。
休日は隔週くらいの頻度で息子と図書館に行く。息子の希望する本プラス、読み聞かせたいわたしチョイスの絵本一冊を借りる。ここにもう一冊加わるようになった。わたしが読む本だ。
小説、実用書、雑誌、なんでもいい。目に留まったものを借りてみることにした。たぶん返却期限までに読みきれない。一日四ページの時間を確保するのが精一杯。それでも楽しい。わたしの「好き」のアンテナに、こういうのがひっかかるんだな、と思うのが、楽しい。