登山ルートとガイド、調教に至るプロセスと主またはMasterの行動は似ている(と思う)
リアルでお目にかかった方には直接お話したことがありますので
「ああ、私、聴いたわ」と思われた方は途中離脱をお勧めします。
その方が時間を有効に使えますので。
さてどういう話かと申しますと、登山ルートの決定と登山のガイドの役割と調教に至るプロセスと主またはMasterの行動は似ているなぁという話です。
初めて山に登る人は装備、手続き、心構えなど分からないことだらけです。
登る山にガイドがいることが分かればガイドをお願いすることだと思います。ガイドはその山について詳しいですから、手続きから心構えから教えてくれます。装備については「私が持っているものを使いますから用意は不要です」と申し出され、ガイドをお願いしたとします。
そして登山当日。ふもとでガイドと合流します。
ここでガイドの装備を2パターンに分けて考えてみます。
Aパターンはガッツリ重装備。ナイロンザイルにハーケンを用意しています
BパターンはAに比べると軽装。その山を登るのに必要最低限のものしか持ってきていません。
Aパターンのガイドはこう言います。「今日は山頂まで行きましょうね!ここの景色は最高なので是非見せてあげたいです。」
Bパターンのガイドはこう言います。「山頂の景色は素晴らしいですよ。でも、登山ルートの木々や木漏れ日も綺麗なのでそれも楽しめますよ。」
ほどなく、分岐路に着きます。
片方は岩壁を登る最短ルート。
もう片方は坂道があるものの未舗装の登山ルート。
Aのガイドはナイロンザイルとハーケンを取り出して、
最短ルートである岩壁を登る気満々。初登山の人は岩壁を見て慄いてますが、そんなことにはお構いなし。「大丈夫ですよ。私は何度もここを登っているし今までも事故はなかったです」とガイドは言います。
Bのガイドは「このルートだと今日は頂上に辿り着けないかもしれませんが、さっきお話しした木々や木漏れ日を楽しめますし、危険はありません。」と言います。
さて、あなたが「初登山の人」だったらどちらのガイドを選択しますか。
※聞くだけ野暮な気はしますがお約束なのでw
このA、Bを主またはMasterに置き換えてみてください。
どっちを選択するかっていうことです。
Aがダメだとは言いません。人によっては強制的に決めてもらえる方が良い場合もありますし、あるいは「ヘヴィなことを初回からやってる、やらされてる私」という自己陶酔型もいらっしゃるでしょうから。
ただ、Aで気になることは「初めての登山者」のことを第一に考えていないように思うのです。
登山者は当日中の山頂到達を最優先としていたのか、単に山頂からの眺めが良いから見せたいというガイド側のエゴではないのか。
岩壁どころか登山ルートですら山を登ったことがない人を「自分が何度も登っている、事故は「無かった」」と理由で岩壁を登らせることが適切な判断ではないと思わないというガイドとしての資質に疑問符が付きます。
Bは暫定的な目標として登頂成功。目標達成がかなわないと判断した場合の代替え案の用意、登山者の力量を考えてのルート選択など、初めて登山するということを第一に考えて装備、ルート選択などを行っています。ガイドとしての資質に疑問符が付くことはないと思います。
さて、感の良し悪しに関わらず読まれた方はお気づきでしょう。
AとB、どちらが主またはMasterとして好ましいでしょうか。
※実際にはこれらの他に「面倒を見続ける継続性の多少と集中力の有無」も含まれます。w
問うたところでなんですが正解はありませんし、どちらを好ましいと思うのかは各自の判断にお任せいたします。
ですが、「あなたのため、あなたに〇〇を知ってほしい、経験して欲しい」という人は、概ね「自分の精神的優位性を伴った快感を得たいため」に言っていることであり、決してあなたのためを思って言っているわけではありません。
最終的に悲しい、またはやるせない思いをしないためには自分のことをちゃんと考えた言動・行動を取る人であるかの確証を持ってほしいと思いますし、確証を持てるようなスキルを持ち、感受性を磨いて欲しいと思います。
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