「縛り」についてモノ申してみようと思います。
SMプレイという好きな言い方ではありませんが、
その中に「緊縛・拘束」の占める割合は多いと思います。
勝手な見解ですが、緊縛>拘束、麻縄>綿ロープ>拘束用テープという傾向が見えるように思っています。麻縄も自分で仕込んだ>仕込み済みを買った。という序列が見え隠れします。
麻縄を仕込める技量があることと、手間暇かける「マニア」ですよ。という誰に対してなのか判らない、心理的マウントを取りたいのかなぁ。と個人的には思っています。
※拘束具も、革製>合皮・ビニールではないでしょうか。こちらは払った金額の大小でマウント取ってる感じがします。
界隈の方に聞いたのですが、緊縛サークル・縄会が流行っているそうで「縛りができるとモテる」という「縄モテ」なるものを期待しての参加者もいらっしゃるそうで。また〇級などの認定資格?もあるのだとか。
身体の各部に普段では強いられない力を与えるものですし、関節への負荷、血管の締め付け、神経への負担なども生じることがありますから、縛り方を習うことは大事であると思います。
※筆者はこうした縄会に参加したことはありません。
縛りは嗜みますが、数十年前にとある縄師の方に縛りについて
教えてもらったことがある程度です。
思うのですが、縛ったら、吊ったら終わりなのでしょうか。
私の中では「縛ったうえで〇〇する」なので、縛って終わりという考えはないのです。もちろん、そうしたサークルや縄会に行かれている方も同じだと思うのですが、流れてくるTLを見ていると縛り終わったその次が見えてこないんですね。お相手がいて、その方が「縛られていることで満足」なら次は不要なのも理解できます。
私は以前に「撮影用とプレイ用では縛り方が違う」と聞きました。
曰く、「撮影用は綺麗に成型するためにかなりきつく縛る。但し被写体への負担を考えるので短時間しか縛らない。プレイ用は縛った後で色々するので、余裕を持たせた縛り方をする。色々するうちにどうせ緩むし、相手への負担も少ない方がいい。」
なるほど、合理的な考えだなぁを思ったものでした。
ここ数日、「細かいことはいいから1時間で後手縛りを教えるよ」というイベントについて侃々諤々の議論というか意見的なTLが流れておりました。
「細かいことはいいから。っていうのはなんだ!」や「1時間で受け手のリスクも含めて教えられるのか」など概ね批判的な内容が多かったように思いました。これらの投稿を見て思っていたのは「ぶっちゃけ、放っておけよ。なんたら警察かよ」でした。受け手がダメージを受けたとて、日本は法治国家なんだから損害賠償訴訟でも起こせばいいし、業務上過失致傷で刑事告発でもなんですりゃあいいじゃんというのが私の意見です。
※そういうイベントを肯定も否定もしていません。飽くまでも自己責任でやってくださいというスタンスです。
私に教えてくれた縄師の方がおっしゃっていたのは「どう縛るか、何が縛れるかじゃない。心を縛るのです。」でした。
そして「常に相手の表情、呼吸を感じてください。負担が大きい時と苦しいけど気持ちが良い時の表情や呼吸は違います。負担が大きい時は直ちに止めるという決断を下せることが大事で、それは縛る人のせいでそうなったのではないこともわかってください」と言われていました。
縛りは出来るけど、相手の負担をおろそかにするのは「仏作って魂入れず」ではないでしょうか。
何故縛るのか、縛ったその先、その次に何があるのか。ということを念頭に置いて縛りをして欲しいなと思います。
以下はおまけです。
流れてきたTLに対して、誰ともなしに回答してみますw
①「後手ができない人は受け手の資格はないんでしょうか。」
身体が固い、関節の可動域が狭い人は後手縄縛りは負担が大きいでしょう。
しかし、ご安心ください!両手首を身体の前面で縛って、両手首・腕を頭上に挙げて曲げる「脇さらし」というものもあります。^^
脇さらしからの菱縄や、腹・腰縄とのコラボで逆エビぞりなども出来ます。
身体が固い、関節が動かないことを責め手さんに伝えて受け手を楽しんで欲しいと思います。
②「後手縄縛りは胸も縛らないといけないんですか。」
細かいことを言いますと、胸も縛るのは「後手胸縄縛り」です。
後手縛りは私の記憶が確かなら、江戸時代に犯罪者を捕まえて連行するときに「逃げにくい、抵抗されづらい」ことから後ろ手(後手)に縛ったことから始まっていたかと思います。なので後手縛りで胸も。はMustではないというのが私の見解です。
そういえば最近の後手胸縄は胸の谷間に縄を入れない事が多いようですね。時代が変わって何かに対する配慮なのでしょうかw
※お前の見解とか知らねぇよ。何様だよ!という意見もあろうかと思います。甘受いたします。
縛り方によっては、大きくきれいに成型して見せる縛り方(縄の通し方)もありますので、特定の方がいらっしゃる場合はリクエストしてみてはいかがでしょうか。
タイトルの割には弱めな内容で恐縮ですが、安心・安全に緊縛ライフを楽しんでいただければと思います。
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