見出し画像

不安は消えないと思い切るー前編ー

どうしても海外に住むとなると
ましてや子どもと一緒となると出来るだけ不安は消していきたい。
これはどんなご家庭にも当てはまることではないでしょうか?

我が家もココは大きな課題でしたし
両家の初孫ということで、子どものことを文字通り猫可愛がりしてくれていた私たちの両親。
お互いの両親に海外移住をしたいと伝える前に、
安心して貰おうとアレコレ調べてまとめたものを渡したところ、転職前は専門商社に勤めていた義父は色々周りの方にも今のタイの様子を聞いてくれたようでわりと早い段階で移住を応援してくれました。

が…
実家近くの私立小学校!お受験するなら援助もするし放課後預かれるわよ!と
鼻息の荒かった私の実母は
可愛い孫が年に数えるほどしか会えなくなる海外に
ましてや発展途上国のイメージが強いタイにというのは受け入れ難かったようで
説得に労力と時間がそれなりにかかりました。

おかしな話かもしれませんが
実母の説得をしたことで私たち夫婦にできた覚悟というか意識があります。
それは…


不安を消し切ることは出来ない

母から投げかけられる不安を誠心誠意受け止めて、情報をあつめては潰しても潰しても新たに投げかけられる
父は母さんが納得しないことには俺もうんとは言えないというスタンスで
ちょっとした口論にもなったりして、こちらも疲弊していきました。

夫に義父母は応援してくれているのに申し訳なく
「うちの両親特に母が納得してくれずごめんね。説得とは切り離して移住の計画は進めよう。」
とつたえたところ
「お母さんは多分孫が大好きだから未知なことは不安だし、どう安心してもらえるように答えを用意しても未知だからこそずっと何かは不安なんだよね。でもタイに行ったことのないお母さんがそう思うのは当たり前なんじゃないかな?」と

私はコレが目から鱗でした。
不安がなくなればタイ移住を応援してくれると思っていたから、対処策ばかりに目を向けていました。
私たち夫婦もいい大人と言われる年だし、最悪説得できなくても行く!
とは思いつつももう60代も半ばになろうという両親に心配をかけ
何かあってもすぐには駆けつけられない場所に最低数年は住むことを心苦しく感じていたのも事実で

だけど
いくらメリットや情熱を伝えても、いくらネットなどから情報をかき集めても納得してくれない母に
苛立っていた私と違い、母の立場で理解しようとしてくれていた夫

移住も家族の幸せな未来の為のステップだと母を説得していたくせに
私自身が手段だったはずの教育移住が目的化していたことに
気づけた瞬間でもありました。

いいなと思ったら応援しよう!