CyberAgentへの未練
私は(執筆時点で)25卒の大学生なのですが、Androidアプリエンジニアとしてとある企業からいただいた内定を承諾しています。以前の投稿にある、CA Tech Dojo(CyberAgentの育成型インターン)への参加をきっかけに、私は今までほとんど触れてこなかったAndroidアプリ開発のエンジニアとなることを決めて、大学3年の4月から翌年3月の就活時期まで全力を尽くしてきました。もちろんCyberAgentを第一志望と見据えて様々な挑戦をしてきましたが、結果は1回目のエントリーの技術面接で見送りとなりました。その後気持ちを切り替えて別の企業へのエントリーを進め、現在内定を承諾している企業に内定をいただいたことで私の就職活動を終了しました。その内定自体は非常に満足していて、むしろCyberAgentよりも自分に合っているとさえ思います。と言いつつも、やはり未練タラタラで今に至っています。自分の心内を整理することも兼ねて、この記事にまとめようと思っています。
CyberAgentに感じていた魅力
私がよく使っていたサービスがAbemaとShadowverseになります。特にShadowverseは高校2年から遊ばせてもらっていたサービスで、遊んでいる中で非常にこだわりのようなものを感じることが多かったです。Shadowverseはカードゲームとしてのゲームデザインも考え込まれているなと感じますし、サブ要素であるストーリーに関しても面白いシナリオでクオリティへの隙がないなと感じています。
Abemaについては正直な話、アニメ視聴の用途でしか使用してなかったのでサービスを利用している中でプロダクトに関するこだわりを感じていたわけではありませんでした。しかし、調べてみると配信インフラを強化していたり、配信プラットフォームの拡大に注力していたりしていて、Abemaとして目指すビジョンとサイバーエージェントだからこその品質向上に取り組んでいてすごいなと思っていました。
ウマ娘のリリース2年延期の話は有名だと思いますが、2年前と後で全くクオリティが異なっていたのは素人目でも強く感じることができました。2年の延期という決断ができたこと、そしてその期間でしっかり相応のクオリティ向上を実現する技術力があることに、サービス提供レベルの高さを感じていました。
上記の内容から、これらのサービスを生み出すCyberAegentにはものづくりに対する強いこだわりがあり且つ、それを実行する力があると感じて非常に魅力のある企業だと考えていました。
ものづくりへのこだわりを考え始めた3年次
私は大学の方で参加していた、のっティバスどこというサービス運営をする課外活動のリーダーを3年次で務めました。その年で、今まで動いていたシステムが次々と不具合を起こし、夏休みからほとんど機能不全の状態に陥ってしまっていました。うまく対応できればよかったのですが、その当時、活動団体内の組織構造が個人の能力にかなり依存している状態であることもあり、素早い対応ができずにずるずると機能不全の期間が伸びていってしまいました。組織の状態はというと、技術領域ごとに班分けをして(職能別組織)運用していた中で、教育体制を確立できていないことや教える人的リソースが足りていないなどの問題がありました。この件を受けて、サービスの品質維持を、技術だけでなく組織の仕組みとして解決していこうという視点を持つようになりました。
そんな中、Abemaの事業を牽引する開発組織をつくりたい。「ABEMA」開発組織5年の軌跡。という記事を読みました。まさに目から鱗の内容でした。ものづくりの姿勢に憧れるそのCyberAgentのプロフェッショナルさを目の当たりにし、「チームサイバーエージェントとして本気のものづくりをしたい」という思いは、強固なものとなりました。
憧れの行方
結局私はサイバーエージェントの技術面接を通過できるほどの実力をつけることができませんでしたが、こうしたものづくりの姿勢は、どの場所に居ようと自分の中でしっかりと持ち続けたいと思っています。僕はおそらく、サイバーエージェントのものづくりの姿勢に関して氷山の一角しか目の当たりにしてないでしょうし、ものづくりの姿勢以外の部分でより魅力となる強みもあると思います。また、僕がまだ知らないだけで、CyberAgentと同等以上のものづくりへの姿勢を持っている別の企業もあると思っています。ですが、このものづくりの精神を持つきっかけとなったCyberAgentへの想いは、一生の未練として僕の心に刻みたいなと思っています(もっと知りたいという思いもあり、TechBlog系は今も細かく追っています)。中途採用も視野に入れていますが、すぐにチャレンジするつもりはないです。しっかりと地盤を固めて、エンジニアとして色々なことを積み上げて、色々な世界を見て、それでもまだあのチームと一緒にものを作り上げていきたいという思いがあれば、チャレンジするかもしれません。
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