持田悠

スーパーマーケットで働いていましたが、エンジニアに転職しました。趣味は読書と映画鑑賞で…

持田悠

スーパーマーケットで働いていましたが、エンジニアに転職しました。趣味は読書と映画鑑賞です。素敵な文章書いてます。

最近の記事

卒花(婿)

2日前に結婚式を終えた。花嫁みたいに重いドレスを着たわけでもなく、何をしたわけでもないが、昨日は一日中全身が筋肉痛で動けなかった。たぶん緊張で筋肉がずっと強張っていたのだと思う。 「#卒花」というタグをシンボルとして、花嫁は結婚式が終わってもいつまでも余韻に浸り続けているらしいが、実は花婿にも浸る余韻があるのだと今は知っている。しかし男はいつまでも余韻に浸り続けるわけにもいかないので、取り敢えず文字にしてしまって一区切りつけようとしている。 花婿界隈の中では恐らくわりと準

      • 小説納め、小説始め

        年内最後の仕事を終えそのまま書店に向かう。2023年の読み納めを購入するのだ。何冊か目星はついていたから、あとは実際に手に取ってピンとくるかどうか。いくら興味を持っていても、そのときの気分とか体調とか天候とかお腹すいたとか、そういうことでピンとこないことはよくある。 結局購入したのは一冊のみ。年末最後に手を伸ばしたのは、綾辻行人の『十角館の殺人』だった。映画化されるというネット記事を読んで興味を持った。「たった一行で全ての真相が明らかになる」らしい。その一行を読みたいと思っ

        • 虫歯と結婚式

          妻の実家で過ごした年末年始。すき焼き、寿司、おでん、かに、寿司、オードブル、鍋、寿司。毎昼毎晩出てくる豪華な食事の数々。義父母の圧力に押されながら美味しい美味しいと沢山食べる私は密かに激しい歯の痛みと戦っていた...。 危機感を覚えるくらいの歯の痛みと共に新年を迎えたため、今年の抱負は「歯を治す」以外に思いつかなかった。行動は早い方がいい。自宅に帰った翌々日、さっそく10年以上ぶりに歯医者にかかった。 「神経やられてますねぇ。他にも虫歯沢山ありますよ。とりあえずこの大きい

        卒花(婿)

          鶴?

          何となく楽しいから人の作品を読んで、ちょっと書いてみたくなって投稿して、noteはそれくらいでやっている。 3年前くらい?にnoteを始めてずっと読んでいる人が1人いて、つる・るるるさんなんだけど、その人の本をこないだ買った。 たまたま体調崩して三日間入院したから、読書チャンス!と思って『春夏秋冬ビール日和』を一気に読んだ。めちゃおもろいやん。 ビール日和で元気になったおかげで検査結果も問題なく、めちゃくちゃ健康に退院した。 そんな年末です。良いお年を!

          ネトフリ?アマプラ?いやいや、TSUTAYAでしょ。

          僕が「う!」と言うと、彼女は「7!」と言って、うの左から7番目の映画を借りる。 そうやって見つけた映画が『うつくしい絵の崩壊』。原題はTwoMothersと言うのだけれど、この邦題考えた人天才。本当に、うつくしい絵が崩壊する感じの映画。うつくしい絵が崩壊していく姿がうつくしいみたいな映画。すごくおもしろかった。 彼女が「き!」と言うから、僕が「12!」と言って、きの左から12番目の映画を借りる。 そうやって見つけたのは『奇跡の歌』。本当に本当に感動した。こんなに素敵映画なの

          ネトフリ?アマプラ?いやいや、TSUTAYAでしょ。

          リスカするから好きだった

          何年か前に付き合ってた元カノは、リスカをしたことがある子だった。V系が好きで、中学生の頃に万引きで捕まったことがあって、見た目は怖いけど中身はすごく可愛い子だった。 何だか他のよくいる女の子とは違っていて、だから好きだった。万引きなんて絶対にダメで、リスカなんて理解できなかったのだけど、だから好きだった。 私みたいな女の子を減らしたいと言って、彼女は警察官になった。今までの人生を取り返すかのように勉強をして、彼女は警察官になった。 そして僕たちは別れた。リスカをするから

          リスカするから好きだった

          ら、のはなし

          気になるあの子は成田凌が好きらしい。成田凌になら浮気されても怒らないとまで言っていた。 もし俺が成田凌だったら、絶対浮気なんてしないし誰よりも一途にあの子のことを幸せにして完璧な彼氏になれると思うのにな。何なら少し奥手なふりして、成田凌って遊んでそうな見た目して意外とウブなんだってギャップ萌えも狙うんだけどな。 だけど俺が成田凌だったら、のはなしだから。俺は浮気しませんって言ってもあの子からの評価アップにも繋がりませんし、奥手なふりなんてしたら童貞と思われて終わり。 ※

          ら、のはなし

          あしながおじさん読んだ

          最近あしながおじさんを読んだ。 読了してすごく幸せな気持ちになった。頭の中がピンク色の空気で満たされた。ハッピー野郎になった。 ちなみに僕は足が長い。おまけに顔が小さい。だけどおじさんではないからあしながおにいさんと言ったところか。 しかしあしながおじさんみたいに紳士ではない、お金もない。 おじさんになる頃には紳士になれてるかなあ。

          あしながおじさん読んだ

          25歳男の土曜日の過ごし方

          ちょっと用事があって、電車に30分揺られて街に出てきた。土曜日だから若者が多い。 歩いていると、道端でパンジーの香りを嗅いでいるおじいさんがいた。面白いおじいさんだなって、少しのあいだ、少し離れたところからボーッとおじいさんを見ていた。そしたら急にすごく大きな声で「これいい匂いだな!」って、たぶん僕に話しかけてきた。 あまりにも突然であまりにも大きな声だったから、僕はびっくりして何も言わずに立ち去った。 歩いていると、前方ですごく綺麗なお姉さんがティッシュを配っているのが

          25歳男の土曜日の過ごし方

          乳ハラスメント(チチハラ)

          僕は電車に乗っていた。いつもは通勤時間帯に乗るから満員電車で立ちっぱなしなのだけれど、その日は少し遅い出社だったから人が少なく座ることができた。 こんなにのんびり電車に乗るのは久々だ。天気がいいなとか思う余裕もある。なんて平和だろう。 次に止まったのは少し大きい駅で、たくさん人が乗ってきた。僕の前に立ったのは、これでもかと大きな乳を、これでもかと露出した、若い女だった。 さっきまでまっすぐ前を見ていたのに、目の前にこんなに大きな乳があると、流石に真っ直ぐ乳を見るわけにも

          乳ハラスメント(チチハラ)

          イルミとか彼氏と2人で見たいわ〜、と喋る女の横にいる男

          「イルミとか彼氏と2人で見たいわ〜」と喋る女がいた。その横には男がいた。そんな二人組と博多駅ですれ違った 彼は彼女の恋人ではないということは明らかである。 ◇◇◇ しかし、あれは男女なんて関係ないぜって感じの2人ではなかった。たぶん、彼は彼女が好きだ。 俺は、彼が羨ましい。 ◇◇◇ あいみょんの「ミニスカートとハイライト」という曲をご存知だろうか。 まさにあの曲である。あの男心である。 絶対に振り向かない女の横にいる男を羨ましいと思う男心がわからないと言う女性

          イルミとか彼氏と2人で見たいわ〜、と喋る女の横にいる男

          駅で走ってる人にぶつかられても

          俺は優しいから、めちゃくちゃ疲れている週の真ん中水曜日の仕事帰りに、駅で急いで走ってる人に思いっきりぶつかられても全く怒らない。 なんなら、急いで帰りたくなるくらい愛してやまない家族がいるんだな素敵だなって思う。

          駅で走ってる人にぶつかられても

          切符を裏返して改札を通す

          私は恐らくひねくれている。なぜなら改札を通るときに切符を裏返しにして通すからだ。 無意識ではない。意図的に裏返しにして、黒い面を上にして改札を通しているのだ。 これは私なりに社会に対する反抗の姿勢を示している。そんな簡単な男じゃないぞと。何も考えずに表を受け入れる男じゃないぞと。そっちがその気ならこっちも出るとこ出るぞと。なめんなよと。 毎朝切符を裏返して今日も社会と闘うぞと誓い、毎夕切符を裏返して今日も社会と闘ったぞと自分を労う。 そうして少しの自尊心を保ちながら眠

          切符を裏返して改札を通す

          前職の先輩たちがご飯に誘ってくれた

          3ヶ月前に会社を辞めて、今月から新しい職場で働いている。 まだまだ仕事に慣れてもいないし、そこまで仲良くなってもないが、なんとか頑張っている。 先日、前職の先輩から急にLINEがきた。 「〇日にみんなでご飯行くんだけど来れる?仕事終わり次第おいで〜」 まるで今でも同僚かのように。 コロナもあって一緒に働いていた頃は一度もプライベートでは会ったことがなかったのに。 あたたかい。とてもあたたかい。 明日も頑張れるなあ

          前職の先輩たちがご飯に誘ってくれた

          読み方が難しい

          10月なのに暑い。いま電車に乗っている。目の前を歩く車掌さんが持っているクリアファイルに、supremeのステッカーが貼ってある。お洒落な車掌さん。 supremeといえば、一年前くらいまではスプリームと読んでいたのだけれど、今ではすっかりシュプリームと読めるようになった。都会に染まっていく。 ちなみに今でもスタッシーと読むし、アゲインビーと読む。ステューシーはまだわかるけれど、アニエスベーは絶対読めない。 名前と言えば、黒木華をくろきはなと読んでいた。武井咲はたけいさ

          読み方が難しい