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ジャズど素人が第55回山野ビッグバンド・ジャズ・コンテストに出た話
こんにちは。筑波大学のビッグバンドジャズサークル「Neopolis BIGBAND」に所属している、大学3年生(E年)のひまわりんごです。アルトサックスっていう🎷←こんな楽器をやっています。
みなさんはビッグバンドってご存知でしょうか。私も大学入るまでデカいバンドのことだと思っていたんですけど違うらしいです。厳密には合ってる?ビッグバンドは音楽ジャンルではなく演奏形態のことらしい?
Wikipediaによると...
ビッグバンド(Big Band)は、ポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。バンドはジャズ・オーケストラ、ジャンルはビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。
...まあ大抵のビッグバンドはジャズをやってる様です。ロックやファンク、ラテンなどいろいろできて面白いです。
こんな感じでジャズのことを全然知らなかった私が、「大学生ビッグバンドの甲子園」に出場した話を書きます。
ビッグバンド歴3年目になるもマジで知識の偏りがすごいので適当なこと言ってたら教えてください。笑って許してください。
ジャズにあまり触れたことがない!という方にも面白がって読んでもらえたら嬉しいです。ビッグバンドって楽しいよ。
YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTって何?
山野楽器主催の年に一度開催される、全国の学生ビッグバンド・オーケストラの大会です。大学生、大学院生、短期大学生、専門学生が参加できます。
巷では「学生ビッグバンドの甲子園」、なんて言われています。年に一度のでっかい大会!という感じ。出場バンド数が決まっているので、年によっては予選があることも?
もちろんコンテストなので、順位が決められます。プロの演奏家が審査員なのがマジですごい!
例えば...みなさんもエリック・ミヤシロというプロのジャズトランペッターをテレビやYouTubeで一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?あつ森のBGMの演奏者なんです!
他にも、宝島でお馴染みT-SQUAREのサックスプレイヤーの本田雅人などなど日本のジャズ界を牽引する様な錚々たる審査員の方たちに聴いてもらえるの、めちゃくちゃすげー!
またそれだけではなくソリスト賞もあり、個人にも賞が与えられます。学生バンド同士が投票して決まる「学バンアワード」なんて賞もあります。
自分が出た感想
せっかく大学でビッグバンドをやりはじめたんだから、一度は出られたら嬉しいなー!と思っていた中で、ありがたいことに機会をいただきました。
大学3年生という人生の忙しさが加速する中で、大会のマネージャーをやるのもプレイヤーをやるのもてんてこ舞いまいまいという感じでしたが、色々な人に支えられました。大会終わったあとに色々な方に連絡もらって普通に泣いた。ありがとうございました。
山野のステージに乗った瞬間に、ビッグバンドを選んだ人生間違ってなかったなと思いました。楽しすぎて、隣の先輩とステージ上でずーっとアイコンタクトして笑ってました。本番でしか感じられない気持ちよさが存分に味わえて、本当に出られてよかったです。ステージが幸せすぎて感情が昂っていたので、感想が悔しくも断片的ですが、このかけらが生きる糧だなと思います。
他の学バンを聴いた感想その①東京工業大学Los Guaracheros
※聴けたバンドもいっぱいですが、聴けなかったバンドもいっぱい、あとキリがないので抜粋。備忘録。
様々ある学生ビッグバンドの中でも、ラテンジャズに特化しているロスガラ。ロス・ガラチェロスという名前がそもそもカッコ良すぎないでしょうか。
ジャズもよく知らない私によりコアなラテンジャズを楽しめるのかな...とちょっと不安に思っていた大学2年生の時ロスガラの演奏にブチ抜かれ、それ以来軽率にファンです。
ラテンの特徴的なリズムが人間の本能に訴えかけてくるし、通常のビッグバンドの楽器に加えてたくさんのラテンパーカッションが聴覚だけでなく視覚も楽しませてくるしで一気に引き込まれました。ビッグバンド?なにそれよくわかんない!という方にこそ、ラテンはオススメかもしれません。
山野のステージもロスガラワールド全開で、めちゃくちゃ好きでした。個人的にアルトのソリストがめちゃ好きなので、今回も聴けて嬉しすぎたなー圧巻のソロだったなーと思っていたら、最優秀ソリスト賞を受賞されていました。聴きながらマジでうますぎるやろすげーーー!!!って興奮しました。
他の学バンを聞いた感想その②京都大学Dark Blue New Sounds Orchestra
関西出身ではあるものの関東圏の大学所属のため、関西の学バンが聴けるのをすごく楽しみにしていました。
個人的にとても印象的だったのがこの京大ダークでした。こちらはジャズの巨匠、Duke Ellingtonの楽曲を演奏するバンドです。
でゅーくえりんとん?ってなりますよね、私もです。でも、「A列車で行こう」という曲を作った人だよ!と聞けば少し身近に感じるかも?
本当にこのバンドに所属する人はデュークエリントンが好きなんだなー!大学生がもう一回あるなら、このバンドに入れないかな???って思いました。そのくらい魅力的な音楽でした。「エリントンの官能的な世界」と紹介にもある通り、独特のオーラがある曲たちを綿密に繊細に演奏する様はまるでフレンチのフルコース!あまり聴いてこなかった曲たちでしたが、もっと聴きたい!と思い、大会帰りの電車からエリントンのアルバムを漁るようになりました。アルトフィーチャーがめちゃくちゃよかった...あんな音や表現で演奏できるようになりたい...ってなりました。
おわりに
「音楽に勝ち負けはない」という言葉はありますが、大会という客観的な指標で評価してもらえることは上達につながるし何よりヒリヒリしてアツくて楽しい!!!
寂寥感はもちろんのこと個人的な反省点や後悔もアホほどあり、でも達成感もあり、総じて山野は「今年一年で一番良かった」と言えると思います。夢みたいな二日間でした。今でも手元にあるパンフレットとプレイヤーパスが、夢じゃなく現実であったことを証明してくれています。
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上手くなりたいな!もっと色んな学バンの演奏聴きたいな!!ビッグバンド最高!!!
来年も楽しく音楽ができますように。
P.S.来年のねぽびのリサイ!2/24(月祝)!!ぜひ来てね!!!せっかくなんでねぽびの演奏も聴いて!!!