最近の記事

好きなものを通じて

幼少期から慣れない人とのコミュニケーションが苦手で、大勢の人が集まる場ではいつもひっそりと話の輪の外側とも内側とも言えないところにいるタイプだった。 大人も子どもも集まる場で、子どもたちはゲーム部屋で和気あいあいとしている中、その流れに乗れないどころか後から入る勇気もなくて、ひとり大人たちのテーブルにちょこんと座り、特に話に参加することもなく大人たちの話をなんとなく聞いているような子どもだった。(大人たちの話を聞いているのはわりと楽しかった。自分に話を振られる心配もないし)

    • ぐっすり眠れる幸せ

      ※ラストマイル本編の内容に触れますので、映画を観た方のみお読みください。 映画、ラストマイルを観て一番に思ったのは「画が、音がいいな」ということ。 満島ひかりさん演じるエレナが電車に乗っているシーン。エレナの横顔。隣の人が席を立ち、また現れるエレナの横顔。あのシーンを観た時、意味のない画なんてひとつもないんだろうなと思ったし、その綺麗さというか(演じている人の美しさとか映像の解像度とかそういう意味ではなく)、何かを感じさせるような画が印象的で、この映画絶対好きだなと思った。

      • 毎年恒例の夏の光景

        • 知らなかった景色

          ちがう国の女王の王座のかたすみで眠る

          違国日記の映画を公開初日のレイトショーで観に行った。観たいな、とは思っていたから、初日がちょうど金曜日でラッキー。 原作が好きで何度も読み返していて、映画も映画で良いだろうなぁとなんとなく思っていたけれど、やっぱり良かった。いや、やっぱり、なんていうと予想通りみたいに聞こえてしまう。実際は予想以上に良かった。原作を再現しているからとかじゃなくて、映画は映画として。違国日記を違う角度から感じられた気がして、改めて大好きな作品だなと思った。 ここからは個人的な感想になるけれど

          ちがう国の女王の王座のかたすみで眠る

          うちの本棚

          うちの本棚を見てほしい。 (ここで言う「うち」は「家」のこと) 人生で、第二の母のような存在に何度か出会ってきた。何度も出会うものではないかもしれないけれど、それくらい「育ててもらった」という想いが強い存在。私にとって、そのひとつが「本」。 幼い頃から本に囲まれて育ってきた。本好きの両親と、3人のきょうだいと。6人家族みんな本が好きで、小説、漫画、絵本、その他たくさんの本が本棚を埋め尽くす光景が今も大好きだ。 末っ子の私は、ひとりの時間を過ごすことも多かった。両親は仕事

          うちの本棚

          推し短歌

          いつもなら舞い踊るはずのペンライト 見惚れた君をただ照らすだけ 超特急 というダンス&ボーカルグループがあります。 私はそのファン(通称:8号車)です。 超特急のライブでは、8号車はメンバーカラーのペンライトを持ちます。片手で1本だけ持つ人もいれば、両手で複数本持つ人もいます。推しの色を両手に何本も持つ人もいれば、複数の色を持つ人もいます。 曲のリズムに合わせて振るペンライトは、曲に合わせて踊るように動くときもあれば、ボーカルの聴かせどころで捧げるようにクルクルと回すと

          推し短歌

          幸せは「好き」がつくる

          出会う100のもの そのうち20の好きなもの ただそれだけで溢るる心 人生で出会う人やものが100あったとしたら、そのうちの好きなもの20で心をいっぱいにして生きてきた。 一過性のムカついた気持ちや嫌な気持ちはたくさんあれど、愚痴を言う時間があるなら好きなものに触れてきた。好きなものを好きなだけ好きだと語る。それが私にとって幸せに生きるということだった。 まわりがそうじゃないことは大人になってから知った。それでも、私はやっぱり好きな人や好きなもので心を満たして生きていき

          幸せは「好き」がつくる

          リアル ベンジャミン・バトン

          2023年8月30日。 今日、大好きな人が40歳の誕生日を迎えました。 NAOTO(EXILE/三代目J Soul Brothers) J Soul Brothersとして初めて目にした直人さんはまだ20代半ばでしたが、今現在の直人さんの方が若々しく見えます。不思議。 歳を重ねるごとに深みを増していく人間性と、愛おしさを兼ね備えた直人さんの記念すべき40歳の誕生日。 せっかくなので、好きなところを40個語りたいと思います。 (写真を載せるのは気が引けたので、YouTub

          リアル ベンジャミン・バトン

          "とにかく面白いワールドトリガー" における推しキャラ 「林藤陽太郎」

          Twitterで作品の推しキャラを語るタグがある漫画はいくつあるのか。それがいくつもあったとして、明確な証拠はないけれど、そのタグに投稿される「推しキャラ」が最多なのはこの作品だと思うのです。 ワールドトリガー その面白さと、推しキャラについて語りたい。 BBFという最高のデータブックワールドトリガー(以下:ワートリ)には、公式のデータブックがあります。通称BBF。これがまた、読めば読むほど物語に深みが増すんですよね。一家にひとつは欲しい本です。 公式サイトで中身が紹介

          "とにかく面白いワールドトリガー" における推しキャラ 「林藤陽太郎」

          「Slow…」ダンプラにトドメを刺されてSnow Manに落ちた話

          午前の仕事を終え、帰宅後は趣味に勤しんでいたGW初日。一段落して夕方を迎えた頃でした。 何気なく開いたYouTubeのホーム画面には、最近見漁っていたジャニーズJr.チャンネルのお化け屋敷動画のサムネが。タップすればお決まりの挨拶、「どうもー」「「Snow Manでーす」」から動画が始まる。 下見があまりに楽しそうな佐久間くんが本当に無邪気だなぁと思いながら画面を眺めている最中、ふと全画面表示をやめて、登録チャンネルのタブを押した。そうしたら見えてしまいました。「Slow…

          「Slow…」ダンプラにトドメを刺されてSnow Manに落ちた話

          姉が教えてくれた食べる楽しさ

          私が覚えている、自分で作ったといえる料理の記憶は、小学生か中学生くらいの頃に作り始めた味噌汁だったと思う。 両親は忙しい人だった。一時期から晩ご飯の時間が21時を過ぎるようになり、少しでも早くご飯を食べられるようにするために味噌汁だけは私が作っておくことになった。たしか兄も家にいたはずだが、高校の部活は遅くまでやっているもので、自然と私が担当することになったのだろう。 うちの味噌汁は、味の兵四郎のあごだしを使ったものだった。具は冷蔵庫の中から適当に選ぶ。豆腐とわかめ。油揚

          姉が教えてくれた食べる楽しさ