ようこそバーチャルへ! cluster にのめり込んだ僕の一年
みなさん、どーも、りおもろ です!
”平日カイシャイン、休日くりえいちぶな何か”と称して日々過ごしています。
こちらはclusterユーザーと加速する非公式 Advent Calendar 2020、18日目の記事になります。
普段書く習慣がないうえに勢いで書いたこともあり、稚拙なところがあるかもしれません。
ですがclusterでVRを知り、のめり込んだ僕の1年をユーザーである方々、そしてこれからclusterに触れようとしている方に少しでも伝わればいいなぁ〜と思い書きました!
1.clusterを知ったきっかけ
バーチャルでプレゼンイベント⁉︎
clusterは、今勢いに乗っている、国産バーチャルSNSプラットフォームです。ユーザーが様々なワールドと呼ばれる空間の中でコミュケーションやゲームができたり、音楽ライブなど様々なイベントに参加できたりします。
また、ユーザーが自らワールドを作ることができるようにツールの提供など行っており、3Dモデラーやゲームクリエイターの方々も結構いたりします。
さて、僕がclusterを知るきっかけになったのは、ニコニコ動画の生放送で、いつかやる社長さんという方がバーチャルでイベントを開くと宣伝していたことが発端です。スマホでも参加できるということで興味本位でclusterアプリをインストールしたのが私にとってのclusterデビューでした。
さてそんな右も左もわからない状態で参加したイベントは自分の知っていること、得意なことをプレゼンテーションするといったものでした。
(このTTVRというイベントが今も続く長寿イベントになるとは、主催者のIchitaroさんや司会のいつかやる社長さんも当時は思いもしなかっただろう。)
2.その時に抱いた感情
イベントに関しては正直のところ”未完成”のプロトタイプだった。登壇者も最初から定まっていて誰かいるわけではなく、本当にとりあえず開催されたものででした。しかし、『誰か登壇したい人いませんか?』という司会の声に1人、また1人と登壇希望者が募っていった。
各々緊張したりして、震える声混じりに各々思い思いのことを話す。その時は僕はデスクトップ越しに傍観者であったけれど内心は穏やかではなかった。
『自分も何か伝えてみたい!』
とか
"自宅にいるのに登壇している、そして登壇している人の声から感じる緊張感"
そういったものが僕に対して直感的に「リアルって何なんだ?」という問いをぶつけられた気がした。それが僕にとってのclusterでの、バーチャルでのファーストインプレッションだった。
3.バーチャルカフェで過ごす日々
顔は知らないけど確かなコミュニティの存在
さてそんな強烈な体験を受けたがゆえ、僕も恐る恐るcluster内を散策し始めました。恐る恐ると言うのは、実のところ、顔の知らない誰かとコミュニケーションをするという文化は、僕の体験には全くといっていいほどなかったからです。
Twitterもやっているけど、あくまで趣味の写真を載せるくらい。巷では“炎上”とかもあったり、聞いたりで恐怖心がSNS全般にあったかと思います。
そんな中、ある意味僕をclusterに居座るきっかけを与えてくれたのがIchitaroさんというクリエイターの方とそのカフェ空間でした。
カフェでは、Ichitaroさんはじめ、常連勢の方々もいてスマホ勢であった自分に対してVRやUnity、blenderなどの3Dに関する知識を教えていただきました。
また、clusterがタブレットやスマートフォンなど、マルチデバイス対応以前からのユーザー集団?である ひきこもり衆∞ の方々には、clusterに関する今昔物語的なお話もたくさん共有していただきました。
思えばこのIchitaro さんのカフェで先行ユーザー(兼クリエイター、イベンター)の方々とコミュニケーションできたこと、バーチャル空間で楽しむということ、そして知識やテクニカルなことについて教えてくれたからこそ、今ではヘッドマウントディスプレイを被ったり、編集用PC揃えたりなど楽しい沼の住民になったのだと思います。
ユーザーの高い熱量や、温かく優しいコミュニティが存在していること。これがハマり続けている理由の一つかと感じています。
4.バーチャルイベントに参加してみて
clusterはワールド作成が実装される前は、主にバーチャルイベントの開催・提供を行うプラットフォームでした。だからこそ、clusterに遊びに来たらイベントに参加してみて欲しい。
人によってはハマり所は各々異なるのでバーチャルイベントについて、自分が過去参加したもの、継続して行われているものをちょっとピックアップして紹介します!
プレゼン・発表系イベント TTVR
clusterイベントの中でも継続長寿イベント。自分が得意なこと、好きなことを5分で伝えるがコンセプト。
毎回さまざまな内容のプレゼンが聴けるので、知識欲がある人にオススメ。もちろん登壇して発表するのもよし!
バーチャルとはいえど、ステージでは誰もが緊張しますが、オーディエンスも皆温かく迎えてくれますよ〜
直近の開催はなんと明後日20日!登壇希望の人はいますぐ駆け込め〜!
音楽系イベント
クラゲビート
こちらは、clusterだけではなく、VRChatなどの他VRプラットフォームやバーチャルVチューバー、ニコ生主など様々な場所で各々活動されている方々の音楽イベントです♪
音楽イベントなので歌はもちろんステージはじめ世界感のあるステージ、VRだからこそ表現可能な演出など初めて参加する方はきっと目があちらこちらに移動しちゃうくらい新鮮な発見があると思います!
さて、そんなクラゲビートですが、クラゲビート第6回目、Day 3はなんと明日19日開催!
音楽イベントから僕が参加したものをもう1つ紹介。
YuNi 3rd VR Live 「eternal journey」
こちらは有料の音楽イベントでした。チケットは約5,000円ほどでした。
このチケット代については、clusterで遊んだことがない人にとっては『バーチャルなイベントでこの値段。高くない?』と思ってしまう人もいるかもしれないです。
僕も実は『見せてもらおう、有料バーチャルライブの実力とやらを』なんて内心思っていたので・・・
で、実際はどうだったかというと
「すごく楽しくワクワクする体験たっだ。そして感動した。」
語彙力が無い表現ですが、実際にライブ中の時の僕はまさしくこんな状態でした。
いや、何というか良い意味で裏切られたと言った感覚です。
リアルにおいても音楽は楽曲を聴く楽しみもありますが、一方でそもそもライブでアーティストと1つになる。一体となる。そのライブ特有の感覚がいいと感じる人がいる。
このバーチャルライブではその感覚もありつつ、ストーリーや一緒に冒険するといった“アトラクション”に近い感覚を体験でき、これはバーチャルならではの演出・表現だと感激しました。
ヘッドマウントディスプレイを使用したVR体験は、PCも含め金額的なハードルもまだまだあるので、VR初心者の方には全力で勧めるということは僕もしません。
ですが、この音楽イベント系に関しては実際にリッチな体験をして感じること、得ることが多いと思うので機会がある方はぜひ体験して欲しいです。
5.バーチャルクリエイターデビューして
7月にclusterで自分にとっての大きな転換点、バーチャル写真展のワールドを作成し、バーチャルクリエイターデビューを果たしました!
そもそもclusterに定着した理由の一つに『ワールド作ることができれば、展示会もできるじゃん‼︎ 』というイメージが早い段階にありました。
ワールドを紹介するのであれば武蔵野美術大学有志企画の展示会“バーチャルムサビ展”や個人の展示ならばsikiさんの“シキ個展列車”といったワールドでしょう。
もともと、リアルでの写真個展を開催したく場所探しなど奮闘していたのですが、今年は流行病がもたらした世間への影響は大きく、そんな中知り得たのがバーチャル空間であり、プラットフォームとしてのclusterでした。
試行錯誤しながら、慣れないUnityと格闘しながら、休日の時間を割きながら1ヶ月以上かかっての完成でした。
(その間、他のクリエイターの方々に様々なアドバイスを頂けたからこそ成長があり、悩みの突破口を開けたのは間違いないです。クリエイターのみなさん、本当に感謝感謝です。)
(Twitterでも半ばドヤを感じるツイートしている…今見ると少し👀恥ずかしい気もする。)
正直ワールドのクオリティは妥協に妥協した結果、そして思いつきの連続であ利ましたが、clusterで知り合った方々には写真も、ワールドについても沢山のいいね👍とお褒めの言葉をいただき、嬉しいという気持ちで満たされました。
こうして初のワールドクリエイトデビューを果たしたと同時に、ちょっと気が抜けてスローモードに入ったのでした。
6.イベントを開いてみて思ったこと、感じたこと
ワールドクリエイトデビューからしばらくした頃、僕は正直迷っていました。何について迷っていたかというと自分のバーチャル写真展、イベントを開催するか否かということについて。
なぜ迷っていたかというと、自分の写真は趣味であり、何か実績たるものがあるというわけではない、そんな一人の趣味人がイベントを開催するのは、果たしていかがなものかと思い葛藤していました。
そんな多少のもやもやを頭の片隅に抱えつつ、ふとTwitterを眺めていると
『どなたかオススメのワールドありませんか?あったら教えてください』
といったようなツイートを発見した。
ツイート元は草羽エルさんだった。
(草羽エルさんやえんきすについては↓ご参照ください)
何気なく『僕のワールドでよければ』という軽い気持ちで返信し、帰宅後にエルさんのイベントに参加。自分のワールドにイベント参加者のみんながいる中で
『さてどうしたものか?』
と思いつつ、何気なく写真について、作品について話しはじめました。
何が自分にとって面白くて、楽しくて。
こんなふうに魅せたいと思って、こう加工してアレンジして。
『これは何でしょう?』とか『ここはどこでしょう?』
そんな思いつくものをそのままに自分の考えを話しました。
一通り作品を周って、ついつい一方的に話してしまったと内心反省ばかりしていました。
けれども、そこに参加してくれた皆さんが温かく、
『もっと聞きたい』
『イベント開いて欲しい』
そう言ったコメントがあって、なんだか
『これでいいんだ!』
ってその時はすごく感じたのを覚えています。
実はこれがきっかけで正式にイベントを開催することになりました。
多少不安に感じることもありつつ、cluster GAMEJAM 2020 Summer REALITY賞受賞グループメンバーにイベントスタッフをお願いして、
お盆ど真ん中に開催しました。
軽くリハやったり打ち合わせもしたのですが、やっぱり拙いところがあったりして予定より時間オーバーするかたちでイベントは終了しました。
それでもイベントを開いてよかったと思うのは、沢山の方々からコメントいただいたりエモーション、そしてVギフトなんかもいただいたりして僕自身驚きました。
そして何より
“誰かと一緒に成し遂げる”
という行為が場所なんか関係なく、顔も知らないようなそんな間柄であってもお互い充実感を持ってやれたと思っています。
イベントは1人でもできなくはないかもしれないけど、もっと楽しくよりテンポ良く盛り上げたいなら複数人で開催した方がいいことも実感できました。
スタッフとしてお手伝いいただいたチーム半魚人ヤキソバ(仮)一同。
イベント中の写真撮影を担当いただいた、ひらぷんさん、ヤキソさん。バックヤードで進行・タイムキーパーをしてくださった(当の僕は全然時間キープできていなかった・・・)ぎんまるさん、そして作品解説を対話形式で進め、場の雰囲気を取り持ってくれたMC担当コトネさん。
その他ワールドや広告、お店情報掲載にご協力いただいた方に改めて感謝を伝えたい。
7.で、結局なぜ僕はcluster (VR)にのめり込んだのか?
一言でいうのであれば、VRで体験していることは、氷が融解する様を観測している。いっそのこと溶かしていることに例えることができるのではないかと勝手に感じています。
今年は流行り病の影響でリアルでアクション出来ないからWebで!、バーチャルで!といった動きが世界中でありました。もちろんそれについては僕は何も否定したりはしません。
けれどもバーチャルとリアルの関係って『どちらかがダメだからこっち』ではなくて『こっちもいいけどあっちもいいよね』みたいな感じが僕の中ではあります。
うまく表現できないけど、言うなれば曖昧になること。境界がなくなっていくということ。
氷が溶ける様で例えましたが、リアルとバーチャルで氷の壁が今あるのであれば、今氷が溶けている様が見れる。
でも僕だったりclusterに関わる人、ないしはxR領域に関わる人なんかも氷の壁を一緒に溶かしているんじゃないかな?って思ったりします。
リアルとかバーチャルなんていう境界線を自分たちで溶かしている。それも楽しみながら。
氷が溶けていく中で崩れたりして大きく変化する。そんな中に僕たちがいたりする…
その変化を楽しんでいるから僕はclusterに、VRにのめり込んだのだと思います。うまく言葉では表現出来ないですが…
8.今年の総括、2021年のclusterと僕
今年は自分でもあり得ないくらい熱中するものに出会えたと思っています。
(スマホユーザーからスタートして気づけば半年かからずVR環境や3D制作環境も整えたり)
clusterという、とても面白く、良いサービスプラットフォームと、何よりそこで活動するコミュニティの支えがあったからこそここまで楽しく踏ん張って来れました。これは間違いなく言えることです。
2020年の僕は、clusterを通じて自称の名の通り“くりえいちぶな何か”となることができたのかもしれません。
さて話はちょっと遡り、リアル友人にバーチャル写真展のことを話したのですが、
『りおもろ、clusterにいるだろ?cluster Discord コミュニティでお前のこと見たぞ!』
…ホント奇遇な巡り合わせです
というわけで2021年は友人とか巻き込みつつ何かしら展示会、そしてイベントを開催するつもりです!
もっといろんな人巻き込んでリアルとバーチャルの壁を溶かすつもりで楽しくやっていきまーす♪
さて、明日は龍飛さんが先日開催されたclusterゲームワールド杯について、ここ好きポイントについて何か書いてくださるようです。
いよいよ今夜からcluster GAMEJAM 2020 Winter が開催ということもあり、もしかしたら制作のヒントになるかも?
ではでは〜♪
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