購買とか言う退職者が多い仕事
あくまで経験上、会社の購買と言う仕事は退職者が多い。営業と違い、買うだけなんだから楽でしょ、接待とかされていいでしょうと言われたことのあるバイヤーは多いかもしれない。しかし購買ほど評価されにくい部署もないのも事実である。
例えば納期管理。必要なタイミングで必要な材料を納入させる。早すぎても遅すぎてもダメ。(早い方は目をつぶってもらおう)
納期遅れなく何事も無く日々過ぎるのが最高だがだれも褒めてくれない。納期遅れした時だけスポットライトが当たる。そしてどうにかこうにか事態を解決した時には褒められる(少し)。しかしだ、そもそも発注のトリガーをかける外部のアクションが遅いために問題が発生してたりするのだ。特に営業。奴らはクソだ。売り上げを上げたいために顧客様の納期要望を交渉せずに受けて契約してしまう。せめても顧客の発注予測でもくれればいいがそれもやらない。結果あと工程が大迷惑である。切った貼ったの納期交渉でなんとか購買が日数を詰める。その評価はまともにされているのだろうか。購買としては他部署に文句を言う。しかしそう言うやり取りも許されないくらいの発注案件は日々起きているため、購買は次の案件に忙殺されるのだ。結果報われないバイヤーの屍が累々とする、この状況、ワタシは日本購買インパール作戦と呼称する。
さて、このそもそもの負け戦をどの様に勝ち戦にすればいいのか。結構な頻度で退職者が出る職場のリーダーはどのようにして部下のモチベーションを高めていけばいいのか?
そこで考案したいのは、発注案件一つ一つに対する星取り評価だ。大変だが、リーダーは個別の交渉から離れて冷徹にこのデータ管理に取り組んだ方がいい。
まず、購入品の発注リードタイムをサプライヤーから確認しておく。それを元に、発注時点でリードタイムが確保されてある「勝ち戦」なのか、リードタイム割り込んだ「負け戦」なのかを5段階で判定しておく。そして納期交渉の結果希望納期の達成具合も5段階評価かする。そうすると初期ステータスをどの程度挽回しているのか可視化出来る。さらに前工程が如何に無理ゲーな状況でバトル開始になっているか、クソな部門に文句言える為のデータが出来る。
単純化すると、①負け戦を勝ち戦に挽回②勝ち戦を負け戦に悪化③勝ち戦あるいは負け戦をそのまま維持、の三種に区別出来る。①なら購買の手柄だし、②なら購買のチョンボだ。さっき前工程に文句、と言ったが、別の言い方をすればこれは会社としてのリスクである。リスクを抱えたまま走るのは会社として問題だし、それを走らせるのも、部署部門としても失態と言えなくもない。以下にこの件の数値化を試みた。最終評価点をどう読むかはもう少し考えたい。
夜中に思いついた事なので今日はここまで。