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新製品を出し続ける事が必要

失われた30点の中でノウハウが失われたことがいくつもある。例えば企業が顧客に対し値上げを申し入れて合意に至るプロセス。ここまで従業員への給与を上げなくても問題ないと言ういわば幻想というか経営者の甘えがあり、製品値上げは棚上げになっており、購買部門の値下げ交渉と生産現場の派遣社員化だけに利益創出を頼ってきた企業は多いのではないか。
すみません、かくかくしかじかで値上げさせて下さい、と言って通るためには日頃の準備が必要である。
まず、値上げをすると顧客は一定数離れる。どれくらい離れるのか見極めてそれに耐えられる財務体質が必要。そのためには多種多様な顧客を掴んでおく必要あり、一社に過半数の売上を頼るのはもってのほか。トップカスタマーであっても売上比率は10%超えないようにしたい。
また、販売製品の差別化が必要。取り替えの効く製品は他社への乗り換えが容易である。ここでしか買えない、と言う技術的特徴が必要である。もし最悪 他社品との比較に巻き込まれそうな場合、邪道ではあるが製品ジャンルをカタログ上新設してしまう方法もある。購買担当者はググって同等品を探すので全く別ジャンルの仮面をつければこの追跡の煙幕になる可能性はある(あくまで邪の道)
王道としては製品の開発サイクルを上げてどんどん付加価値のあるものをリリースし、ステルス的に値上げを行っていく方法だ。これは値上げの十分な説明理由となるし、顧客にとっても最終製品の付加価値を上げる理由になり、みんなが幸せになる最終兵器なのである。

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