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蛇口から雨


雨が降ると、思い出すことはありますか。

晴れに紐づく思い出は?と言われても浮かばないのに、雨に紐づく思い出は?と言われると両手が足りなくなる。しかも心臓がギッとなるようなことばかり。嫌な思い出だからとか、恥ずかしい思い出だからとかではなく、無条件に逃げ出したい気持ちになる。痛いところを指摘されたような焦りを感じる。なぜでしょう。最近は雨が続いているので、気を抜くと心臓がギッとなってばかりです。

例えば。

小学生の頃、一人で高速バスに乗って祖父母に会いに行ったときの雨。迎えに来てくれた祖父はずぶ濡れで、2本の傘を持って待っていた。なぜささないで待ってたの?と聞いた私に、祖父は何も言わず傘を渡してくれた。

高校からの帰り道、カッパも着ずに自転車を全力で漕いでいたときの雨。信号待ちで隣に停まった自転車には同じクラスの男子が乗っていて、きちんとカッパを着ている彼と自分を比べて急に恥ずかしくなり、下を向いて知らない人のふりをした。

大学でお世話になった、いつもおしゃれなファッションの教授が、なぜか傘だけはコンビニのビニール傘を使っていたときの雨。なぜ?と聞いた私に「傘を持っていない人がいたら、迷わず差し出せるでしょう」と教えてくれた。

社会人1年目、初めて「霞ヶ関」駅で降りたときの雨。クライアント先に行くのに緊張して電車に傘を忘れてしまい、雨に濡れながら歩いていた私を笑ってくれた恩田さんを見て、なぜかほっとした。

それ以外にも、お世話になった人との思い出や青春の思い出、日常の中でふと感動した思い出などが、雨という記憶と共に強く残っている。

雨という避けるべき疎ましい現象を、誰かと共有したこと。それが、記憶に残るためのトリガーになっているのかもしれません。

雨、心臓がギッとなるけど嫌いじゃないです。


今週の質問:リモートワークのすゝめ


①着替え・改
朝、パジャマから着替えて一仕事した後、お昼過ぎなどにもう一度着替える。これオススメです。原稿を書く前、企画書を作る前、コピーを考える前。上の服だけでも着替えると、なぜか気合いが入ります。その仕事に合わせた服に着替えるのもまた良し。自分の身だしなみを変える=形から入る ことで、やる気スイッチが入ります。

②ステンレスストロー
リモートワーク中、飲み物を用意していても全然飲まずに一日を終えてしまうこと、ありませんか?氷を入れた冷たい飲み物を用意したのに、いつのまにか氷が溶け切ってたとか。それを解決するのにうってつけなのがステンレスストローです。ストローがついているだけで、自然と口を運んでしまうんですよね。あとステンレスストローは冷たい飲み物がより美味しく感じる。あくまで個人的意見ですが。

▼望月チョイス
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③冷えピタ
気合い入れて仕事するとき、騙されたと思って冷えピタおでこに貼ってみてください。頭がめちゃくちゃ冴え渡ります。cool……。

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