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オブスキュア・ミュージックのススメ

『オブスキュア(Obscure)』とは『あまり知られていない』『解しがたい』とかそういう意味ですが、音楽やアートの世界ではよく使われる言葉で日本でもここ数年はだいぶ通用するようになりました。『オブスキュア・ミュージック』というのは簡単に言えば『日の目を見なかった音楽』『無名な音楽』ということになります。

最近ではネットで新譜のサンプルも聴けますし、サブスクもあればYOUTUBE,bandcamp,SOUNDCLOUDetc.すべて把握するのは到底不可能な量の音楽が転がっています。ひとつのジャンルだけでも相当な量、これでは取りこぼしが出てくるのも当然です。日本たばこの自販機ではジタン・カポラルは買えなったように、どのMEDIAも、多少なりともフィルターが掛かっているものです。そういう場所からさえもこぼれれば、まず日の目を見ることはありません。そもそも選択される場に不在ですので選ばれようがない。そういうものがゴマンとある。

HIPHOPのアーティストはまだ見ぬ強豪をレコードの山から掘り出し、そこからいい部分をサンプリングして、新しいビートを作りだしました。『まだ見ぬ強豪をレコードの山から掘り出す』ことをディグ(Dig)といいます。『掘る』という英語ですね。ですので昔からオブスキュアなサウンドを漁る(あさりちゃん世代なので[漁る]の方が好きです。)というのは昔から文化としてあって、やってる人は新譜に目もくれずに旧譜を漁りまくっている人もいる位です。

何が彼らをそこまでさせるかと考えたのですが、大きなこたえは2つあると思います。1つは『時間』という超・信用できるフィルターにかけることによって普遍的なカッコいい曲の選別に要する時間を短縮できること。もうひとつは無名な音楽ですので、『多くの人が知らないところ』にアドバンテージがあるのでしょう。蘊蓄はさておき、まだ見ぬ強豪がホントに多くて、これは皆さんに紹介しない手はないと思い紹介していきたいと思っているのですが、私の場合、現在を持ってしてもMAXで100人中10人が[いい!]といってくれればいいような音楽しか紹介できませんが、100年後には100人中80人が[いい!]と言ってくれるような曲ですので、メジャーな意見に流されず、前を見て歩いて行きましょう。

折を見ては毎回数枚紹介しますが、的を得るような補足のスカシタ文章は書きません。最近、SNSでにわか・評論家みたいのがたくさんいて、キモイと思っているからです。[批評の地平線]に立っていないのに、文章は思いっきりスカシしてる。私はそういうのは大嫌いです。だいたい私の敬愛する師・阿木譲は日本一スノッブな人でした。(実際にお会いするとめっちゃ軽いFunkyなノリにも対応できる稀有な人でした。)でも裏付けがあっての・実力があってのスノッブぶりです。最近のにわか・評論家みたいのには全然それが見えてこないので、一緒にされたくないので[義理と人情]を大切に紹介していきたいですねw

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Unknown Artist ‎– Flash And The Boys

誰がやってるのかわからないBOOT盤でマイケル・ジャクソンのBADのremixと言ってしまえるでしょう。もちろん勝手にリミックスしてるのですが、これがまたCheapで最高です。House Musicに必要なものは偽物感、いかがわしさ、音が安い!この3点に尽きると思います。この3点を見事に備えた超一流の盗用芸術。House Music、ここに有り!です。

こういった感じで折を見て、このシリーズやっていきたいですね。専門はPost-genre musicで新譜を漁る方なんですが、過去の見落とし、もうお馴染みのジャンルからも未だ見ぬ強豪はたくさんありますのでそういったところ、なるたけ楽しい曲調の方をこちらではやっていきたい所存です。オブスキュア・ミュージック・シリーズよろしく~ねっ♪









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