人からの”おすすめ”はどうする?
人に何かおすすめされたら。
今までの私は、「とりあえず試してみる」がほとんど。もともと嫌いなものとか、怪しげなものは避けることもあるけれど。
それを繰り返しているうちに必ず言われるようになったのが、「フットワーク軽いねぇ」ということ。自分ではそんなに意識していたわけでもないけれど、周りから見るとそう見えるらしい。
考えてみると、確かに他の人なら躊躇することでも、結構あっさりやってみているのかも。きっとそれは、自分の選択肢を広げたかったからなのだよなと思った。
知らないことをやってみれば、何かしらの経験や知識、気づきがある。そんな真面目に考えなくてもいいけれど、”好きか嫌いか”くらいの軽いものも。
それに伴って、好きなものが増えていくし、自分をご機嫌にする手段は増える。嫌いだなと思ったら、嫌いセンサーがうまく働くようになって、嫌いへの対処もできる。結果的に、心地よく過ごせる時間が増えていく。
つまり私は、「自分が心地よく過ごせる」のためなら軽やかに行動ができる。とは言っても、慎重に考える癖は抜けないから、ほぼ100%くらい考えてから行動する。
頭でも心でも納得すれば、動ける。それが私の特徴なのだ。
ただ、最近は少し変化がある。
人からおすすめされても、試してみる確率が下がった。ふと気づいたことだったから、いつからそうなっていたのかはいまいち覚えていない。
変化の理由は、自分の価値観が見えてきたからなのかも。
私は自分の価値観を外側に出すのが苦手だった。というよりも、出さなくてもいいし、分ってもらえなくてもいいと思っていた。私はなかなかの変人らしいので、周りに理解を求めるのは難しいらしいから。
今でもその気持ちはあるし、無理にわかってもらおうとしても自分が消耗するだけだと思っている。
ただ、私の周りにいる人は、私がやったことを素直に受け取ってくれる人もいる。だから、受け取ってもらえないことがあったとしても、受け取ってもらえる人に受け止めてもらえれば、十分だと心から思えるようになった。
それから、「私の中で大切にしたいかどうか」という感覚がわかってきたから。選択肢の多い中で、私が本当に自分自身にあっているかどうか、わかるようになってきたのだ。
「知らなければ選べない」というように、私は「私を知っているから取捨選択ができる」ようになったのだと思う。
今でも知らないことはたくさんあるし、試しにやってみようと思う時もある。でも、最初に感じることは、試した後でも変わらない。好きだなと感じたことは試してみても、好き。嫌いなものは、試してみても、嫌い。
その感覚が、私の中で確立してきたみたい。
自分を知ることができたら、生きるのが少し楽になる。
心地よく生きるためには、まずは「自分にとって何が心地よいのか」を知るところから。