突然の出来事のために予防線を張ること
少し前、ある友人に言われたこと。
「いつも穏やかですね。」
穏やかでありたいというのは、常々思っていたことだから、そう思ってもらえたことは素直に嬉しかった。
確かに私は気持ちが昂っているのを人に見せることは少ないかもしれない。
そもそも感情が薄めの人間なので、感情が上下する幅が他の人より小さいということもあるけれど、私が感情を表に出しすぎないようにしているから。
その友人は、どうしても周期的に自分の気持ちが落ちたり、それによって楽しみだった予定が億劫に感じたりするとのこと。
正直にいえば、私もそういうときはある。予定を入れていたことが嫌いなわけではないし、会う相手が嫌いなわけでもない。好きなことや、好きな人との予定であっても起こってしまうものなのだ。
申し訳ないなという気持ちになる。でも、だからと言って予定を入れたくないわけでもない。
好きなことはやりたいし、好きな人には会いたい。
気持ちが落ちることは悪いこととは思わないけれど、せっかくなら、前向きな気持ちで、好きなことを楽しみたい。
私は、そのために、予防線を張るようにしている。
自分がどれくらいの予定なら億劫にならずにいられるのか。
急な予定はどれくらい入るのか。
急な予定を受けたいことも考えると、どれくらいの余白が必要なのか。
自分の気持ちが落ちそうなときにできることは何か。
気持ちを前向きにするためにできることは何か。
自分のキャパ以上に予定が入りそうなときは断るのか、前後で調整するのか。
他にも色々、考えつつ予定を決めるようにしている。
突然何かが起こっても、すぐに対応できるようにしておけば、余裕がなくてイライラしたり、対応できなくて落ち込んだりすることも減る。
急な出来事は、悪いことだけではないというのを知っている。軽やかに、進みたい方向に進めるような出来事が舞い込んでくることもある。
小さな積み重ねかもしれないけれど、穏やかに、でも後ろ向きにはならないようにするために。
無理せず、自分の時間もとりながら、人との時間もとれるように。
突然の出来事にも、柔軟に対応できるように。
心地よい時間を過ごせますように。