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劇団ココア、たまにはビターな大人味。
劇団ココア、二大悲劇、
「PIERROT×プロとコントラ」観劇してきました!
自分が、見たのは、プロとコントラ!
19世紀、親を亡くした、貴族な子供たちが、織りなす愛憎悲劇。
結婚、三角関係、婚約破棄、不倫、ストーカー。
煌びやかなイメージとは、程遠く、中は、おぞましい。
登場人物も、どこか狂気じみていて、
だれが善で悪か、分からないほど、複雑で難解。
善悪、愛憎、
そこから、生まれる、本当の”愛”とは。
「悲劇」と謳っているだけ、とことん暗く、憂鬱でした。
映画、ミストやジョーカーを、見終わった後のような、
拭えぬ、わだかまりや、しこりが、胸を締め付けてきました。
でも、その憂鬱展開でも、この演劇を通して、
どんな暗く、絶望でも、どんなに小さくても光はある。
ことを、痛感しました!
役者さんの演技も素晴らしく、
千秋楽のカーテンコールで、
役者さんが感極まって、涙した時は、こっちもウルッときました。
ただ、劇団ココアさんの持ち味でもある、
人生の明暗、喜劇と悲劇の、
バランスと配分が、少し、もったいないような気がしました。
めっちゃ重いシーンの後、コメディタッチだったり、
深刻な問題があるにも関わらず、おちゃらけたり、
感情の起伏が激しく、整理が追い付かなかった時もしばしば、、
また、
しばし、登場人物の行動と言動が、
矛盾したり、嚙み合っていなかったり、
行動原理、行動心理が、分からなかった時もあったので、
冒頭で、
登場人物の背景や、この登場人物が行動する目的、
どの登場人物に、お客さんを感情移入させるか等のフリ、
等が、あれば、より作品に、”深み”が出ると思いました!!
ココアだからこそ、より深く、ビターもマイルドも。
人生という舞台を、また、お願い致します!!
それでは、次の公演も、楽しみにしております!