降りかけのなにふぁむがPOPMALLに行った結果
デビュー前からなにわ男子を応援しているオタクで、ROT関ジュ編を見て、夢追うガムシャラな少年達に惹かれ、気付いたら追いかけていた。
デビューに向かって泥臭く、仲間たちの巣立ちを見届けながらも腐らず、悔しさを力に変えて、自分らに力を付け、そうやって夢を手繰り寄せようとする彼らに、心を鷲掴みにされた。
なによりもまだ未熟で、発達途上で、青くて、それゆえに放たれる荒削りな輝きが、私には眩しくて仕方なかった。
なにわ男子の『輝き』に魅せられた身ですが、ここ最近は、その『輝き』を見尽くした感があり、なにわ男子『らしい』ところばかりが詰まった楽曲や世界観に、少し飽き飽きしていた。
今回のライブを見て、自分の気持ちがどう動くかな?と、個人的にはある意味、なにふぁむとしての岐路に立たされたライブでもあった。
前置きとして、これはライブのレポではありません。誰がなにをして、なにを言って、こんなハプニングがあって、このコンビのこれが萌えた、などといった類の話は一切出てきません。
セットリストをなぞりながら、私がどういう感情を抱いたか、という超絶私的な日記みたいなものです。
※以下、ネタバレ含みます
結果から言うと、無茶苦茶良かった。
世界観は『いかにもなにわ男子』なんだけど、とことん《なにわ男子としての王道とらしさ》を詰め込んだ世界に、すごく胸がときめいた。会場に入った瞬間、開演前のアナウンスから舞台上を移動するダンサー達、その徹底された世界観に、ワクワクが止まらなかった。
オープニングから出荷されていく流れでメンバー紹介が始まり、会場のボルテージは上がり続け、グッズのアクスタを実写化した彼らが登場した瞬間、私はその場で飛び跳ねて黄色い声を出していた。
Poppin’ Hoppin’ Lovin’
今回のアルバムのリード曲であり、そのコンセプト同様に〈POP〉が詰まった楽曲。一曲目に持ってきたことで、開場前のアナウンスやダンサー達が作ってきた、今公演の輪郭みたいなものが、一気に色濃くなった感じがした。
細部まで凝った演出、POPを具現化したような舞台の上に、何よりもPOPが似合うなにわ男子が立つことで世界観が完成されるということをライブ開始と同時に実感できたのは、これから過ごす時間の〈勝ち〉を確信できたような感覚がした。
ねぇ
〈POP〉の具現化②が立て続けにこうして披露される追求っぷりにも心が躍った。ちなみにTikTokで流れてきた自担の振り動画で予習はしていたので、無茶苦茶ノリノリにペンラ振ってた。
Super Drivers!!
ちっこいマリオカートが始まった。メインステージからバックステージまで快走して、一人ずつ紹介されながら戻るの、無茶苦茶可愛かった。ちっこいカートに乗ってる様がなおさら。
初心LOVE
ダイヤモンドスマイルを超えるデビュー曲なんてあるはずがないと思っていた。デビューに際し、それを盛り上げるための、かつ、今後一生『デビュー曲』として付きまとうには、あまりにも高いハードルを課せられたと思った。
楽曲が発表されて聴いた当時、ダイヤモンドスマイルを超える必要なんてないんだ、と思えた、個人的には思い入れのある楽曲。
巣立っていく仲間と先輩を見送りながら、ずっっっっっと関西を、先頭に立ち、引っ張り、支え続けてきた、西畑の歌い出しには、何度聴いても心にくるものがある。あの期間、もがいて、苦しみ、それでも前に立ち続け、ようやく手にした夢の、証のような曲。
いつまで経っても、私にとって、そして彼らにとって、大切な楽曲として在り続けるんだろうなぁと思うと涙が溢れた。
余談だが、私は2番のBメロ〜サビまでのパートが、歌割りも含めて死ぬほど好きだ。
Tutti Frutti
Prime Time
I know
The Answer
私は、この手の曲になった時の表現力は、最年少長尾謙杜が無双状態だと思っていたる。しかし今回ばかりは流星の表現力に非常に魅せられた。
クールな楽曲だと、それに見合うようなシリアスでダークな表情を表現として見せることが多いが、流星は、もちろんそれらもあるんだけど、その中にハッキリと濃く〈華〉を感じられる表情が、見ていて心を揺らされた。
Melody
私のポンコツiPhoneに同期されていなくて初めて聴く曲だった。一音目から好きの連続で、帰宅後速攻で同期し直して、狂ったように聴いてる。
なにわ男子の曲が、もっともっと広がりますように。なにわ男子の持つ力は、人々の光になると、お世辞などではなく大真面目に思っている。それをこうして言葉にして、メロディに乗せて歌っているのは、抱きしめたくなるほど愛おしい時間だった。
Starting Bell
#MerryChristmas
なにわ Lucky Boy!!
Jr.時代からなにわ男子を支えてきた楽曲。心踊る始まりの予感感じさせる一音目に続いて、丈橋がボルテージを上げ、イントロでぶち上がる。
それは、やはりライブという場でこそ、力を発揮するものだな、と思った。なにより、キラキラアイドルなにわ男子!ではなくて、関西で培ってきた根性と泥臭さが溢れる浪速感のあるこの楽曲をデビューしてもなお歌い続けてくれることが、嬉しかった。
ちゅきちゅきハリケーン
気付けば身体が揺れてる楽曲。
恭平の『Love&Peace』パートが好きすぎるので、今年も聴けて、見れて、沸いた。
Make Up Day (新曲)
Missing (新曲)
紅さすライフの主題歌と、ノキドアの主題歌、の二連チャン。『キラキラ』にも種類があると思うのだが(※なにわ男子は若さゆえの輝き)、年齢を重ねることで増してく美しさ、そして前を見つめる自信、光みたいな前者と、ドラマの世界観同様、どこか不安気で危うさのある後者。
同クールに同じグループのメンバーが二人もドラマに出て、その主題歌を担うという、なにわ男子の売れっぷりに感動した。
ちゅきちゅきブリザード
おふざけを大真面目にするガチャポンのCM風に続いた、無駄にクオリティの高いあの映画予告風映像に、あんなに沸くとは思わなかった。
普通逆やろ、と突っ込まざるを得ない、主演・大西流星、ヒロイン・藤原丈一郎、の図。あの映像と演出込みで、一気に好きな楽曲にランクインした。
短編でいいから、特典映像でいいから、映画として見たい、普通に。運営さん、頼みます。
そして現実舞台にやってくる、丈子。全然違うやないかい、のツッコミ通り、絶妙に不細工なのに愛おしさもあり、笑いを堪えながらの『ちゅき婚して下さい』
そうして、二人を祝福するように、大真面目に歌い始める恭平による
Special Kiss
へと続いてゆく。リリース時、私はもうなにわ担を降りる寸前だったため、映画も観ていなければCDも買ってない、曲も聴いていないような状況だった。そんな私を見かねて『無茶苦茶いい曲だから聴け!』と友人がカラオケで歌ってくれて聴いたのが初めてだった。
青春の甘酸っぱさ全部詰め込んだような曲だね。私は、恭平の、少し苦しそうに出す高音が大好きなんだけど、青春特有の苦しさと恭平のそれが合致していて、映画の主題歌として大成功だな、と思った。
Soda Pop Love
唯一、ライブで許せない点といったら、ここを挙げたい。何を隠そう、私は強火Soda Pop Love担だ。それならば、何をこんなに怒っているのかというと、この《神曲》が、スタトロ楽曲の扱いを受けていることに、非常に怒っている。
去年もそうだったけど、この曲は決して『ながら』楽曲として用いて良い曲ではないことを、もっと自覚してほしい。
炭酸が弾けるような爽快感と、グラスの底から空を見上げたような少しぼやけた青の輝き、永遠ではなく刹那的なものである儚さ、それが全て詰まっていて、黄金色に輝くなにわ男子という存在が歌い紡ぐ奇跡のような曲なのに。
なにわ男子と過ごす夏の現場、この曲がないと成り立たないとさえ私は思っている。
トロッコに乗りながら、少数のなにふぁむに向けてではなく、センステで、パフォーマンス込みで、会場にいるなにふぁむ全員に向けて、歌ってほしい。来年こそは、そうであってほしい、と心の底から祈ってる。
サチアレ
私は、何故かこの曲を聴くと泣いてしまう。
今を頑張る全ての人へ、そこで踏ん張る全ての人へ、前を向けない全ての人へ。なにわ男子の持つ底抜けの明るさは、人に光を与える。そう教えてくれた曲でもある。
マジック
そして、この先に待つ三曲、今公演入った全てのなにふぁむが湧いた自信がある。
Tick Tack Heart
会場にいるチビなにふぁむ泣くんじゃねえか?と思う演出から、今公演における伝説が始まる。
ダークななにわ男子、好きです。キラキラアイドルのなにわ男子より、好きです。こっちの面、もっと見せろや、と思ってるほど好きです。
2 Faced (intro Remix)
イントロのRemix大正解ッッ!!!!!!思わず『ひぃ』って声が漏れてた。2 Faced第二形態って感じが、個々として、グループとして、経験とともに力をつけてきたなにわ男子の《進化》を見た気がした。
LAI-LA-LA
好き(安直)(ここまで文字吐きすぎてもはや疲れてこの感想しか出ん)
言葉はいらねぇ、とりあえず、聴け、見ろ、って感じなので、リンク貼っとく(適当)
Blue Story
Melody同様、同期されてなかった関係で初めて聴いた。無茶苦茶、いい曲。青いね、眩しいね。
NANIWA'n WAY
青春ラプソディ
なにわの男子やねん!
こうして、メンバー、一人一人からの挨拶へと続く。
数年越しの、デビュー以来初めて、なにふぁむの『歓声』に包まれるライブを行う幸せを噛み締めるなにわ男子に胸が詰まったまま、この《ライブ》という《特別な日》を祝うために次曲へと続く構成も、我々ファンを《大切》に扱ってくれている感じがして、小っ恥ずかしさも感じながら彼らからの《祝福》に包まれるのであった。
ハッピーサプライズ
こうして、ライブ本編が終了。開演時から上げられたボルテージは終始安定を保ったまま、ここでようやく一息つけた。
アンコールはどうも、推しと過ごす時間の終わりを感じながら、別れへと向かう寂しさが先行してしまう。この日のために毎日心をすり減らしながら仕事を頑張ってきたのに、《次》がいつか分からぬまま、未来を生きていかねばなない。
しんどい。
けれども、見飽きた、見尽くしてきた、と思っていた彼らの《なにわ男子らしい王道》は、そんな鬱々とした気持ちさえも蹴散らす光を放つ力を持っていた。
それはきっと、彼らにしかない、なにわ男子が確立させた存在感と力だと思った。
僕らのI LOVE YOU
ダイヤモンドスマイル
なにわ男子の至高。イントロから優勝。Jr.当時の輝きをそのまんま詰め込んだ曲。この曲を聴けばいつでもあの頃の輝きと出会える曲。原点であり故郷のような曲。
私はいつもネタバレを一切見ずにライブに入るので、今回もセトリ等知らない状態だったのだが、ぶっちゃけ、イントロがかかるまで、この曲が披露されていないことに全く気付いていなかった。
『そうじゃん、ダイヤモンドスマイルやってなかったじゃん。これあるじゃん』と心の中で思ったと同時に、この曲が存在しない違和感を感じさせないくらい、このライブのクオリティが高いのだと実感した。(これからも、ダイヤモンドスマイルは、絶対にやってほしいけどね。)
そんなことをライブ終盤に感じ、私は非常に高い満足感を覚えながら最後の曲を噛み締める。
Paradise
楽しかったな、を振り返りながら、不思議と終わりを寂しくさせない曲だった。
楽しかったな。来て良かったな。本当に、たのしかったな。そう思いながらペンライトを振っていた。
明日からはまた、心をすり減らしながら、疲弊しながら過ごす日常に戻る。けれども、今日足を踏み入れた《POPMALL》という名の世界は、明日からの、私にとっての光になる。
先に光は見えなくても、振り返ればいつでも、なにわ男子と過ごしてきた《光》がある。私の未来、暗くなんてない。頑張ろう。そう思いながら、最後の最後まで隙間を顔を覗かせていた大橋くんを見ていた。
POP MALLを終えて
なにわ男子の未来を、心から応援したくなった。
なにわ男子のこれからを、見続けたいと思った。
なにわ男子を担う者として、アイドルを全うする西畑、ファンと対話するように向き合う丈くん、誰にも均等な愛と感謝を送る大橋くん、いつでも『らしさ』を貫く流星、可能性に満ち溢れた長尾くん、いつからか『覚悟』が見えるようになった道枝くん、不器用ながらも真っ直ぐな恭平。
焼け野原と言われた関西ジャニーズJr.を、先輩の力を借りながらも、背負って先頭に立ち、前を向き続けた根性と泥臭さ、当時は《関西 "なのに" キラキラしている》を売り文句のように告げていたその《輝き》《キラキラ感》が今や、なにわ男子というグループのイメージとして当たり前のように確立されていること。
今、この時代、この瞬間に、アイドルとしてステージに立つ彼らの行く先が、光に包まれますように。
そして、これまでの時間、歩み、経験を経て、もっともっとパワーアップしていきますように。
最後に、私は大橋担なので、大橋くんについて少し書かせてもらう。
公演を通じて、より、どんな人にも均等な愛と感謝を与える《光》みたいな大橋くんを実感した。
彼は、公演中ずっと《なにわ男子・大橋和也》として存在し続けていた。当たり前のことを言うなと言われるかもしれないが、この《当たり前》を魅せ続ける彼の凄さを、私は声を大にして言いたい。
始めから終わりまで、どこのステージにいても、どの通路にいても、どこを見ていても、自分にフォーカスが向いていなくても、スポットライトを浴びていなくても、彼は常に《なにわ男子・大橋和也》だった。
グループを引っ張っていくタイプでもなければ、まとめるタイプでもない。特別しっかりしているわけでもなければ、逆に危なっかしいことの方が多い。だけど人を惹きつける力が、底抜けな笑顔が、全てを蹴散らす笑い声が、安心感が、均等に与える愛が、人々にとっての《光》になる。
ということで、なにわ男子の皆さま、
くれぐれも健康だけには気をつけて、また会える日を楽しみにしてるよ!!
おわり