104 変形性関節症の病態生理
キーポイント・変形性関節症(OA)は関節全体の疾患で、関節軟骨の劣化、骨端部の骨の肥大(すなわち骨棘)、軟骨下硬化、滑膜と関節包の様々な生化学的・形態学的変化を特徴とする。
・OA発症の危険因子としては、年齢、関節の位置、肥満、遺伝的素因、関節の不整列、外傷、性別などが挙げられる。
・初期のOAにおける形態学的変化には、関節軟骨表面の不規則性、組織内の表在性裂開、プロテオグリカンの分布の変化などがある。
・OA後期の変化としては、裂溝の深化、表面の凹凸の増大、最終的には関節軟