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キツネはワンワン
大福丸の最初のことばは「パパ」だったとは思うのだけれど、「ワンワン」というのもほぼ同時に覚えた語だった。当初、タブレットで見せていたミッフィーのアニメーションに出てくるスナッフィーっていう犬(ミッフィーはウサギのくせに犬を飼っている)のことだと思っていたけど、おそらくミッフィー動画を見たいという意味で定着し、親がタブレットをいじっていると手を伸ばして「ワンワン」と言っていた。最近はなんでも語尾に「チ」がつくので「ワンワンチ」といっている。
同じくミッフィーのおもちゃである入れ子の箱にもスナッフィーが描いてあるのを見てときどき「ワンワン?」と言っていたので一応ミッフィーのことやミッフィー動画のことではないのかなとは思っていたけれど、いわゆる犬のことを「ワンワン」と認識しているかは確信が持てないまま3ヶ月くらい経った。いわゆるガヴァガイ問題の親バージョン。
さて、昨日、新しい絵本の中にキツネが出てきたんだけれど、最初、このページのあたりで「ワンワン(チ)」と言い出した。何回か読んでいると、このページを開いたときに「ワンワン(チ)?」と言っているのである。
おお。きみは、ミッフィー動画の意味で「ワンワン」と言っていたのではなくて、やっぱりミッフィーのなかに出てくる犬のことを指して「ワンワン」と言っていたのだな。
とはいえこれは、ワンワン(犬)ではなくて、キツネだし、名前は「コンちゃん」なんだよ。キツネは犬じゃないんだよ…。なんてことは1歳児にはまだ分かるまい。
そして私は夫に「しっぽが違うだけでキツネと犬は区別できるのに、しっぽの本数が増えてもキツネはキツネのままなのはなぜだ」とブツブツ問うていたのであった。夫は冷静に「動物と妖怪は違うでしょ」というのだが、いまいち腑に落ちない。カテゴリーってなんだっけ。
たかいよしかず(2008)「ゆきのひ くろくま」くもん出版 https://www.amazon.co.jp/dp/477431420X/