教員採用試験は,採用側が採用したいと感じる人を採用します! ですから,採用側に好かれる・気に入ってもらうための戦略が必要です!

教員採用試験に合格するのは,志望自治体や志望校種・教科によっては,比較的,簡単です。

でも,あなたの考え方ひとつ,準備の仕方ひとつで,簡単な合格が,確実な不合格になります。

今日は,教員採用試験に合格するために,絶対に必要なことを,ご紹介します。

重要なことは,3つです。


(1)教員採用試験は,その本質として,就職試験(就職活動)である。

(2)教員採用試験は,人が人を選ぶ営みである。

(3)教員採用試験は,採用側に気に入られた人が合格する。


3つと言っても,結局は,同じことを言っています。

上記の3つを1つに集約すれば,次のようになります。


教員採用試験は,採用側が採用したいと感じる人を採用する。


これだけです。


教員採用試験を受験する人のほとんどは,幼稚園・小学校・中学校・高校・大学と,1条校を児童・生徒・学生として,生きてきて,ちょっとしたアルバイトやボランティアなどを除けば,学校の世界だけを知っている人です。

大学卒業後も,ずっと講師(臨採)をしている人は,まさに,学校外で生きたことがありません。

多くの教員志望者は,いわゆる「就活」(就職活動)も経験したことがありません。

せいぜい,アルバイトくらいです。

学校の世界しか知らないから,世の中も,学校の世界の法則・文化・常識で動いていると錯覚します。

自分が勉強した世界が,世の中だと考えている人もたくさんいます。

だから,教員採用試験も,入学試験や模擬試験や定期試験のように,いわゆる「試験」だと考えます。

勉強すれば,合格する試験だと勘違いしています。

頑張って準備すれば,合格する試験だと誤解しています。

これが不合格の悲劇の始まりです。


確かに,教員採用試験も,筆記試験(教職教養,一般教養,専門教養)は,いわゆる学力試験であり,入学試験や模擬授業や定期試験に似通っているところもあります。

でも,筆記試験だけで,教員採用試験の最終的な合否が決まることは,まずありません。

教員採用試験は,あくまでも,採用試験,つまりは,就職活動なので,採用側が,雇いたいかどうかが,合否の決定的な要因になります。

ですから,受験者,つまりは,教員候補者としてのあなたが,採用側(採用側の面接官等)から,気に入ってもらえて,この人いいなあ!,この人を採用したいなあ!と感じてもらえれば合格します。


私は何度も言っていますが,採用試験は,恋愛と似ています。

正しいこと,適切なことを言うだけで,気に入られることはありません。

正しいこと,適切なことを言うだけで,人に好かれることはありません。

採用試験とは,採用側の人が,受験者という人を選ぶ営みです。

筆記試験のところでは,学力試験と似ていますが,面接や,模擬授業(場面指導)や,集団討論や,小論文では,正しいことを言う・書くだけでは,ダメです。

採用側の人(面接官・採点官)に気に入ってもらうことが,合格のためには,絶対的に必要です。


こんなことは,就活(就職活動)では,当たり前です。

でも,学校の世界しか知らない,教員採用試験の志望者の多くは,正しいこと・適切なことだけを言えば合格する(採用される)と勘違いしています。

この勘違いが,不合格の連鎖を生みます。

この誤解によって,不合格が,何年も,何年も続くのです。

さらに,事態を悪化させているのは,教員採用試験の面接の指導者の多くは,教員経験者や,校長経験者です。

こちらもまた,学校の世界以外を知らない人なのです。

教員採用試験の面接官の中で企業の人事部にいた人など,ほぼ皆無です。

そして,教員志望者(教採受験者)も,変な,公平感・公正観に毒されています。

正しいことを言った人が合格するのが,公平・公正だと勘違いしています。

筆記試験なら,そうかもしれませんが,面接などの人物評価は違います。

私が,こういうと,教員志望者(教採受験者)の多くは,面接官の主観で合否が決まるのは,公平・公正ではないなどと言い出します。

もう,完全に,認識がおかしいのです。

採用と恋愛は,どちらも,人が人を選ぶ営みなので,似ているところがあります。

恋愛でも,正しいこと,適切なことを言う人が,好かれるのではありません。

魅力がある人が好かれます。

そして,その魅力は,見る人の主観的な感じ方によります。

確かに,教員採用試験の採用側は,より優秀な人材を選ぼうとしています。

しかし,優秀だという判断は,極めて主観的なものです。

一緒に働きたいか,部下に持ちたいか,自分が知っている学校で上手くやっていけそうか,子供や保護者や同僚と上手くやっていけそうか,そういう判断は,多くの場合,主観的なものです。


はっきりと断言できます。

教員採用試験の最終的な合否は,採用側の主観で決まります。

ですから,採用側の主観を動かすような戦略が教採合格のための決め手になります。

いつまでも,正しいこと,適切なことを言っておけば,合格するなんて,幻想を持っていてはダメです。

正しいことを言う人が合格するのではありません。

採用側に好かれる人が,気に入ってもらえる人が,合格するのです。

ですから,採用側に好かれる・気に入ってもらうための戦略が必要です。

いつまでたっても,受験作文や良い子ちゃん作文で,正しく,適切なことを,無難な文章にまとめて,話しても,教採合格は勝ち取れません。


最初にも言いましたが,教員採用試験は,比較的,簡単な試験です。

合格するのも,比較的,簡単です。

でも,教員採用試験の性格を読み違えると,不合格が続くことになります。

教員採用試験に合格したいのであれば,戦略的に考えて,戦略的に準備し,戦略的に語ってください。

そうすれば,簡単に合格します。

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簡単に,確実に,楽しく,楽(らく)して,教採合格を勝ち取ることができますから!


河野正夫
レトリカ教採学院

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