テスト(筆記試験)には、スピード(速い速度)が重要ですよ!
教員採用試験の筆記試験の指導をしていて感じることがあります。
多くの人が、問題を解くのが遅すぎるのです。
正解にはたどり着いても、そんなに時間を書けていてはダメです。
そもそもテスト(試験)というのは、問題が解ければ良いというものではありません。
一定の時間内に一定の量の問題を正しく解くということが求められています。
皆さんが、TOEICやTOEFLといった国際的なテストを受験されると、そのことに気付かれると思います。
圧倒的な問題量の多さと、時間との勝負にさらされます。
TOEICやTOEFLが、英検のように1級、2級、3級といった級ごとに分かれていないのは、このためです。
英語能力の高い人は、正解するというだけでなく、より多くの問題に挑戦でき、より高いスコアを取れるということなのです。
日本の学校の教師が作るテストは、どちらかと言うと、問題数を考えると比較的、時間がたっぷり取ってあることが多いようです。
本当は、これでは受験者の真の力は測れません。
喩えるならば、100メートルを走りきるくらい、体に特別な障害でもなければ、誰だってできます。
100メートル走りきるからすごいのではなく、100メートルを、例えば、10秒未満で走るから,すごいのです。
教員採用試験の筆記試験の問題でも同様です。
2時間も3時間もかけて考えて解けたというのでは、誰にでもできるとまでは言いませんが、大した能力の発露にはなりません。
スピーディーに、しかも、正確に問題を解いていく力が不可欠です。
教員採用試験くらいの難易度で、試験時間が足らないと感じる人は、本当のところを言うと,話になりません。
はっきりいって、「鈍くさい」のです。
これではダメです。
問題演習をやるときには、時間を厳密に設定して行う必要があります。
もちろん,グループ形式で,問題を分析しながら,出典を明らかにしながら,問題を解く場合は,例外です。
この場合は,問題を解くよりも,問題を分析しして,知識を習得することが目的です。
しかしながら,問題への正解度合いを測る場合には,制限時間は,問題文を読み、解答を書く時間ギリギリにプラスαするくらいの時間制限で行うべきです。
グズグズ、くよくよ考えていてはダメなのです。
スピーディーに、効率的に、正確に正解を導き出していくことが必要です。
これが合格のための問題演習の秘訣です。
自宅で、問題集を開いて、一問を何分もかけて、1ページを何十分もかけてダラダラと考えながら勉強しても、力にはなりません。
その時には答え合わせをして分かった気になっていても、必ず忘れます。
本番で力を発揮することは難しいはずです。
スピーディーにやるということは、条件反射的に、知識や理解を自分のものにするということです。
百人一首でもテニスでも野球でも、条件反射的に競技しますよね。
野球でボールが飛んできているのに、ええと、ボールが飛んできているということは、そちらの方に体を向けて、グローブを構えて、次はどうするんだっけ?なんて考えてはいられません。
瞬時の条件反射的な動きが必要です。
実は、試験でも同じです。
試験問題を見て、もちろん考えるのですが、何を聞かれているのか、何を答えるのかは、比較的瞬時につかまなければなりません。
そして、答えは、考えると言うよりは、自動的に出てこなければいけません。
教員採用試験レベルの問題は、あまり考えるという要素はありません。
習得した知識をいかに活用するかです。
そして、それは、物凄いスピードで行う必要があります。
(この例外としては、数学の専門教養の試験などがあるでしょう。高度な数学の問題を解くときには、そうはいかないかもれません。)
ダラダラ・グズグズは、不合格の素と心得よ!ということをいつも心掛けるべきです。
皆さん,ダラダラ・グズグズを廃して、テキパキ・スラスラのスピード感を持って問題演習をしてみてください!
きっと本番でも、スラスラと問題が解けて、合格点が取れると思いますよ!
スピーディーに合格を勝ち取りましょうね!
追伸:グループ形式での分析的,かつ,出典網羅的,知識習得的な問題演習と,筆記試験のリハーサル的な問題演習は,区別して行うことが重要です。
この区別は非常に重要で,戦略的なことですので,レトリカの講座では,精密に教授しています。
河野正夫
レトリカ教採学院
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