教員採用試験の面接での「門前払い」に対する戦略を立案しましょう。
今日は,「門前払い」ということについて,お話をしたいと思います。
「門前払い」というのは,教員採用試験の個人面接等において,採用側の面接官が,最初から,「この人は採用しない!」と決めつけているのに,手続き上,面接だけは行って,適当な質問のやり取りはするけれど,特に,受験者に興味はなく,不合格にするというものです。
つまり,最初から,採用しない!と決めた上で,面接を儀式的にやって,低い面接評価で落とすということです。
採用の在り方としては,このような,「門前払い」の面接が,制度として行われるべきではありませんが,実際には,面接官のメンタリティの中で,このような「門前払い」が行われていることは事実です。
「門前払い」が行われる要因として,次のようなものがあります。
次のような場合に,常に,「門前払い」が行われるということではありませんが,面接官によっては,「門前払い」的に,受験者を扱うことがかなりの頻度であるということです。
また,「門前払い」は,教育委員会の制度として存在するものではありません。
ほとんどの場合,「門前払い」は,面接官の主観的な思い込みの結果によるものです。
いずれにしても,次のような場合に,面接官によっては,主観的な「門前払い」をする可能性があります。
社会人なのに(学生ではないのに),免許が取得見込みである。
現在,無職(フリーター)である。
全く,関連性がない職種の民間企業から転職しようとしている。
かなりの年齢なのに,講師経験がない。
転職を繰り返していて,職歴に一貫性がない。
願書・履歴書に魅力的なところ,興味関心を引くところが何もない。
その他,教師としての資質に疑問を感じるような過去の経歴がある。
以上のような場合には,面接官によっては,「門前払い」となる可能性が存在します。
繰り返しになりますが,「門前払い」は,教育委員会が,教員採用試験の制度として,決めているものではありません。
あくまでも,面接官が,個人的に,あるいは,主観的に,思い込みや固定概念から,決めつけて,その上で,「門前払い」をしてしまうものです。
教育委員会によっては,このような「門前払い」が起こらないように,それなりの面接評価の客観性を確保しようと努力しているところもありますが,教採の面接の評価は,結局は,2人~3人の面接官によって,決められますから,本当に狭量な面接官がいた場合は,「門前払い」が起こってしまうのも事実です。
「門前払い」への対策は,以下の3つです。
(1)「門前払い」になりそうな理由を排除するか,排除できない場合は,その理由が目立たないような戦略を実行する。
(2)「門前払い」は,願書・履歴書を読んだ上で,狭量な面接官が思い込みで決めつけるものなので,願書・履歴書・エントリシート・自己アピール書の書き方を戦略的に行う。
(3)「門前払い」になりそうな理由が排除できず,また,記載せざるを得ないようなものであれば,それをカバーして余りあるくらいのプラスの魅力やアピールポイントを戦略的に願書・履歴書・エントリシート・自己アピール書に書く。
要は,「門前払い」になりそうな理由をなくすか,目立たなくするか,願書・履歴書・エントリシート・自己アピール書を徹底的に工夫するか,「門前払い」になりそうな理由を忘れるくらいの魅力をアピールするかを行う必要があるということです。
「門前払い」を払拭するには,戦略的な準備が勝負を決めます。
「門前払い」になりそうな人が,大学生や若い講師の受験者と同じ準備をしていたのでは,確実に不合格になります。
まだ間に合います。
「門前払い」になりそうな人は,河野とその戦略について,考えていきましょう!
河野正夫
レトリカ教採学院
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