情報はデータとして収集すればよく,戦略は自分が合格するためのプランニングとして必要です!あなたが教員採用試験に合格するために必要なのは,情報だけではなく,戦略・脚本・演出です。
最近,「情報」と「戦略」を,ごっちゃ混ぜにしている人を見かけます。
情報とは,データであり,インフォメーションです。
つまりは,事実に基づく数字であったり,エピソードであったり,要は,データなのです。
戦略とは,ある特定の人が,どのようにすれば目標を達成できるかの方法論であり,道筋のことです。
つまりは,戦略は,どうすれば合格するか,成功するかのプランニングです。
教員採用試験においても,情報と戦略とを,混同している人がいます。
これは,受験者だけではなく,指導者においても,混同している場合があります。
例えば,各都道府県や政令市のいろんな情報,つまりは,データを集めたものは,データとしては,とても役に立ちます。
そういったデータは,是非,収集し,参考にすべきです。
でも,データだけでは,自分が合格することはできません。
殊勝な予備校さんや教採対策を指導している方々は,各都道府県・政令市の教員採用試験の過去問や面接の質問などの詳細なデータを,多くの場合,無料で,公開しています。
それは,それで,大変に,ありがたいことで,是非,利用させていただけばよいのです。
たとえ,有料であっても,重要なデータは,とても役に立ちます。
また,無料でサイトなどで,そういったデータを公開している場合は,すべてのページをブックマークするくらいの感じで,利用させていただくべきでしょう。
でも,ここで重要なことがあります。
データは,データです。
情報は,ある物事に関する数字やエピソードや言語的な事実です。
それは,とても大事なのですが,データがそのまま,戦略になることはありません。
例えば,ある自治体で,こんな面接質問がされるということがわかったとしても,その面接質問について,あなたの年齢で,あなたの経歴で,あなたのバックグラウンドであれば,どのように答えるのが合格につながるかは,すぐにはわかりません。
また,ある自治体の,定員や倍率,あるいは,面接のやり方・時間などがわかっても,その定員や倍率,あるいは,面接のやり方・時間で,あなたがどうすれば合格するかの道筋はわかりません。
つまり,データは,考える出発点にはなり得ても,考えそのもの,作戦・戦略,そのものにはならないのです。
別の例で言えば,例えば,法律を読みたければ,六法全書を開けば,数百・数千の法律がそこには載っています。
最近なら,政府の法律データベースにアクセスすれば,数千の法律の全文を読むことができます。
でも,これらは,単なる情報・データです。
法律の全文をいくら読んだからといって,自分がいま抱えている法的な問題をどのように解決したらいいかは,わかりません。
法的な問題をどのように解決するかは,六法全書や法律データベースではなく,弁護士の助けが必要です。
六法全書や法律データベースは,法律のデータは提供してくれますが,弁護士のように,ある法律問題を解決する戦略を与えてはくれません。
医学書やネット上の医学サイトをみれば,今は,医学部で習うくらいの知識は情報として載っているでしょう。
でも,自分が病気になったときに,それを治療しようと思ったら,医学書や医学サイトではダメで,医師に診察してもらって,処方箋や治療計画などを提供してもらう必要があります。
教員採用試験の対策においても,有益な情報を提供してくれるからといって,自分が合格するための戦略を立案してくれるかどうかは,わかりません。
有益な情報は,有料でも無料でもいいから,収集できるものは,どんどん,収集すべきです。
でも,そのあとで,重要なのは,合格の戦略を誰に立案してもらうかです。
どんなに有益な情報を発信していても,個別の受験者を合格に導けなければ,その受験者にとっては,有益な情報も,合格の決め手にはなりません。
情報をもらうことと,戦略を立案してもらうことには,大きな違いがあります。
何度も言いますが,情報は,有料でも,無料でも,もらえるときには,もらってください。
でも,自分が,自分の学歴,経歴,バックグラウンドで,合格するための戦略を立案してくれるのは誰だろうということを考えてください。
あなたを合格に導くのは情報・データではありません。
あなたを合格に導くのは,戦略であり,脚本であり,演出です。
情報サイトや情報動画で満足せずに,個人ごとの,戦略・脚本・演出を提供してくれる指導者のもとで学んでくださいね。
無料の情報や,誰にでも当てはまるような一般的なアドバイスやヒントは,教採の準備としての便利な入口にはなります。
特に,無料であれば,大いに利用させてもらってください。
でも,その無料の情報は,あなたが合格するための切り札にはなりません。
あなたが合格するためには,あなたという受験者が合格するための戦略・脚本・演出が必要です。
河野正夫は,そういう戦略・脚本・演出を提供する指導者です。
もし,機会があれば,是非,河野正夫から学んでみてくださいね!
河野正夫
レトリカ教採学院