ハーバードの心理学講義 まとめ

1. あなたを閉じ込めている檻 ーーーメガネを変えて世界を見る

用語

・パーソナリティ心理学
人格や性格などの「その人らしさ」を研究の対象とした心理学の領域
個人差に対する関心が非常に高い
「山田太郎さん」の言動にうかがえる「太郎さんらしさ」は「山田太郎さん」という個人において、
ずっと以前から続いてきたことであり、明日も一週間後も、おそらくそのままであろうと予測すること ができます。
・パーソナル・コンストラクト理論
人にはそれぞれ独自の評価基準があり、それによって物事を予測したり、自分や他者を解釈したりして いるという理論。
・パーソナル・プロジェクト
自分自身にとって大切なプロジェクト。
上司を感心させる、自分はふさわしいものしか受け入れないという姿勢を示す
・精神分析学
性的衝動などの無意識の葛藤や、社会的タブーの影響などによって形作られるとした
・行動主義
環境によって導かれる、報酬と罰に基づいた行動とした
・アセスメントセンター
マネジメントの実践的な能力を評価する技法のことです。
アセスメント用につくられたシミュレーションの演習を用いて、マネジメント能力を測定します。
多くは企業の昇格審査や管理職研修などで用いられています。
・ヒッピー
1960年代の米国で、既成の社会体制や価値観を否定し、脱社会的行動をとった若者たち


考察
19
パーソナル・コンストラクトは便利な枠組みでもあり、閉じ込めるオリでもある。
その枠組みは変えることができる。
自分をどんな人間だと思っているか?
勉強しか取り柄がないので努力を怠ってはいけない存在。顔はそこそこだが、自己肯定感が少なく、自 信が持てない。劣等感がある。馴染めない。
21
他人の行動を解釈する3つのアプローチがある。3つ目は、物語を作ること。
これほど苛立っているのは仕事でひどく落ち込むことがあったからだ、など
人は他人の行動をパーソナリティのせい、自分の行動を状況のせいにしがち
23
他者をどのように理解するかは自分の幸福度に関わる。枠組みが増えると、生きやすくなる。
27
同じ出来事でも、捉え方が柔軟な方がうまく対処できる
予測外の事態が起きたときに、評価基準が多い方がうまく治所できる。できないと、不安を感じる。
離婚した妹は、信頼できる人ーー元夫のように突然私を捨てる人という単純な基準で考えているため に、人生をうまくやり直せなくなっている。
28
人が脅威を感じるのは「自分の核となる評価基準」に変化を迫られたとき
確かに、学歴社会の崩壊と聞くとドギマギするし、自分が低学歴と考えると脅威を感じる。
29
評価基準が変化することにどれくらい抵抗を感じるか
自分が最も重要だと思う評価基準を一つ選ぶ。次に、それと正反対の評価基準を思い浮かべる。
もしハーバードの学生でなかったら自分をどのように感じるか?それが、知的、魅力的などの他の評価 基準の状態にどのように影響するのか?
32
軍隊にいる、いないという1つの評価基準のみを持っている(=軍隊こそが自分そのもので、軍隊が全てと考えていた)軍に所属していた学生が、そのプログラムを辞めさせられた。彼は精神が不安定になり、大学も中退し、精神科の病棟に入院していた。核の評価基準が否定され、評価基準体系が崩壊してしまった。
他の基準、真面目な学生、勤勉、献身的な息子などの他の基準で、自分や他人を評価していたら、これほどの大きな動揺を感じなくても済んだはず。
46
ジャックの半紙を通して、第一印象に縛られないことの重要性を説いた。
では、どのようにして新しい評価基準で捉えなおせば良いのか、次の章で。

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