遊星

遊星

私のは、戯言ですよ。
皆様のように素敵なレビューとか書けないし、分析能力もありません。


なんで、私はこの曲が好きなんだろう、と思う。
ASKAさんの曲の中で、私は切なさ満載の儚げな曲をよく好むようだ。
勿論、尖ったロックしてる曲も大好きだし、ぎゅいんぎゅいんな歌い方も大好き。
でも、ひとりしみじみと好んで聞いてしまうのは、
甘かったり、切なかったり、大人しめな曲が特に大好物らしい。

中でも、この遊星はよくわからないけれど、大好き。
よくわからないけれど、っていうのは、凄く曖昧なんだけれど、
そのよくわからないものが何なのか、
私には表現するスキルが足りな過ぎる、
そういう意味での「よくわからない」なのかも。


目を閉じて聞きたい曲。
ああ、でも、kicksライブのときは、ASKAさんの見たさに目を開ける方を選んだけど(笑)。


目を閉じると、星空が容易に目の前に広がるんだよな。
空一面の無数の星が、私の脳内に広がって、瞬いて。
耳を通して体の中に入っていくメロディー、歌声が、
何故か、満ち足りた安心感を与えてくれる。
めっちゃ寂しい曲なのに、歌なのに、何故にもこんなに安らげるのか。
切ないのに、切なさに胸が押しつぶされそうなメロディーと歌詞なのに、
何故に、こんなに包まれてる感覚になるのか、ほんとに不思議でしかない。
望まれていない恋なのに、ね。
到達しえない恋だろうに、ね。
ふたりにしか見えない景色があるからなんだろうなあ。
このふたりそのものが、星座の中の星なんだろうか。
いやいや、この空の中の星座にはいないんだよね。
ロマンだよな。全く。
ばかやろう、だよ。
だけど、人って、
馬鹿だなって思ってもどうにも止められない感情ってある。
報われないって知ってても、知ってるからこそなのか、
ほんっと、ばかやろう、なのさ。

星にも歴史があるように、このふたりにもちゃんと歴史があって。
この空の、星座がちゃんとそれを見届けていて、
誰にも知られない密かな逢瀬だけれど、そこに確かに存在した恋、蜜月。
ああああああ、孤独満載、切ない、切な過ぎる。
肌寒い、ほんとに寂しくて寒い。
歌い方もまた、切なくて、寂しくて、だけど、優しくて、
満たされちゃうんだよ。
ああ、上手く言えない自分が恨めしい。

深い遠い宇宙の空間に吸い込まれそうになる。
深呼吸したくなる。
深く息を吸い込んで、吐き出すと、
何故か浄化されたような気分になるんだから、不思議。
ASKAさんって、ほんとに天才過ぎる。


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