物事の本質を見抜こうぜって話

機材なんて関係ない。強いやつは何で走っても強い。

これ矛盾してるということに気がつかない時点でどうなのかなーって思う。自転車は機材スポーツだから、当然体だけではなくて機材も大事。自分が以前挙げた「エアロロードの比較」とか先日のウェアの話とかもそう。自転車競技、特にロードレースはなんだかんだ「勝てる力がある」前提だけど、一番ゴールまで楽をした選手が勝ちやすい。もちろん積極的に攻める姿勢も大事だし、逃げ切り勝利は美しいと思う。でも常に全力を出すことなんて不可能だ。特に最近のE1は距離が伸びてきて集中が途切れてしまいそうになるときもある。

機材の進化というのは、乗り手が「楽」に「速く」、「遠くに」行けることへのトレーニング以外でのアプローチだ。楽をするということは勝負がかかった時にフレッシュな状態でいると言うこと。もちろんVO2MAXとかアネロビックとかそこら辺の能力差はあるけど、どんなにその領域が強くてもエンデュランス系で足がなくなってたら元も子もない。逆も然りだ。

ここ最近の機材の進化はめざましい。ディスクブレーキにエアロロード、ワイドリムや25Cタイヤ、果てには新素材。全部が全部いいわけではないけど、少なくとも3年ほど前から機材に関するある程度の解は出たのではないか。スコットのフォイルやキャニオンのエアロードはパリ~ルーベでも「エアロロードなのに」上位に入ってる。最近ではヴェンジやマドン辺りがマストバイか。

強いやつは何乗っても強い論が間違いではないけど、同じ力の選手が空力やインピーダンスロスを気にするのと気にしないのとでは明らかに差が出るのは間違いない。最後の1割を決めるのは機材というのは昔から言われてきた。それを今気にしないのは損をしているといって他ならないと思う。自分がROVALのCL50が気に入らないのと同じ。せっかくの空力特性が台無しで重量も重い。CLXのあの圧倒的空力(実はそこまでいいわけではないらしい)×重量のバランスが崩れていて、巷ではマストバイホイールとか言われてるけど本当に微妙。感触は良かったけど、メンタル的なことを考えるならCLX50かサクラのカイルイグナイトがいい。

と言うことで次のロードはエアロロード×サクラカイルイグナイトorCLX50になります。

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