【役員インタビュー】意識しているのは「社員の尊重」 執行役員・楊さん
こんにちは!
六元素情報システム株式会社です。
今回は、連載している役員インタビューです。
現在※、執行役員を務めながら、第二事業部の部長も兼任する楊さんにインタビュー。第二事業部編成の経緯やプロジェクトの特徴、メンバーに対して意識していることなどを伺いました。
10回のうち1回成功すればいいほうです
入社後、事業部の立ち上げに参画したと聞きました。
当時あるプロジェクトで、六元素はオフショア展開しようと計画していました。しかし、既存会社の実力が強く、創業間もない六元素がシェアを拡大させるのは、難しいことでした。なんとか私ひとりとオフショア4名の小さなチームを作りましたが、出来たばかりのチームゆえ、あまり信頼されないだろうというのは理解していました。そこで、自主的な改善や、お客様への提案を重ねていったところ、少しずつ信頼を得られるようになったと感じています。
最終的に「何かあったら六元素へ」というブランドを確立し、3年間でオンサイトオフショア合わせて100名以上の体制まで成長しました。体制拡大にともない、銀行系のプロジェクトをメインに集めて、第二事業部を立ち上げたという経緯です。
「何かあったら六元素へ」というのは、どんな悩み事でも、六元素に相談すれば解決すると思っていただける状態を指します。例えば、お客様がある新規プロジェクトの企画で困っていると聞いた瞬間、未経験分野ではありましたが急速に学習・提案し、お客様の課題を解決したことがあります。こういう事例を積み重ねて、六元素ブランドを醸成してきました。
未経験分野の提案はハードルが高く挑戦的ですが、「チャレンジ」が理念である以上、やらなければいけないと思っています。先ほどのプロジェクトは、最終的に六元素一社体制になりましたよ。もちろん失敗したこともあります。このようにチャレンジングな提案は、10回のうち1回成功すればいいほうですね。
社会貢献を実感できる大規模開発。UI開発ではトレンドを意識して
第二事業部で働くメリットを教えてください。
まず、大規模開発に参画するチャンスが多い点です。複雑なプロジェクトのプロセスやマネジメントに関して経験を積むことができます。複雑というのは、ステークホルダーが多い・技術や業務の難易度が高いといった場合ですね。例えばインターネットバンキングだと、接続箇所が多かったりします。難しい分、やりがいもひとしおです。
次に、銀行のスマホアプリなど、私たちの日常生活と密接にかかわるサービスの設計開発を担当しているので、社会へ貢献していることを直に実感できます。
また、エンドユーザーとの接点であるフロントシステムにおいては、常に新しいUI技術を導入して刷新します。そのため、トレンドの最前線に立つチャンスが多くある点もメリットだと思います。Webアプリもですし、先ほど言った銀行のスマホアプリもそうですね。バックエンドと違い、フロントエンドだと見た目や使いやすさ、トレンドに合っているかといった理由でエンドユーザーの関心が寄せられますよね。だから、普段から新しいUI技術を敏感にキャッチして、実務に反映させています。
最後に、社員を尊重するチーム体制です。何かをできる人もできない人もいて、得意不得意があるじゃないですか。それはつまり、若手でもベテランでも必ず能力を発揮できる場所があることだと信じています。ここで気を付けているのは、ふさわしいポジションにアサインすること。合わないポジションにアサインされて、タスクが上手くいかないとなると、本人のモチベーションもダウンしてしまいます。当然、チーム全体への影響も出ますよね。常にメンバーを見ながら調整・フォローするようにしています。誰もが力を発揮する場面をもつように、最初のアサイン時に考慮しチームを組んでいます。
意識しているのは「社員を尊重すること」
ほかにも社員を尊重するために気をつけていることはありますか?
仕事上で課題やトラブルがあったときは、まずファクトの確認と本人からのヒアリングを通して、客観的に解決方法を導き出します。とにかく現場でトラブルが発生したときは、いきなり叱るなどといったことはありません。人格の尊重も大事だと思いますので、一緒に解決方法を探していきます。社内の規定が曖昧な場合は、社員へ有利なように適用するのが暗黙のルールです。事実に基づいて分析し、原因をまとめてお客様に報告し、チーム単位で対策していきます。
社員の尊重とは違うかもしれませんが、生活をサポートするところも六元素の良いところだと感じます。6年前、契約社員の方が倒れてしまい働けなくなったことがあったんですね。そのとき、彼の医学部受験を控えたお子さんを支えるため、社内で募金活動が行われました。私も気持ちばかりですが寄付しました。さらに、お子さんが大学を卒業するまで毎月、会社から経済的支援も行われました。ほかの会社ではなかなか聞かない話じゃないかなぁと思います。
20代でPMになった実例も
これから、事業部の未来をどのようにしていきたいと考えていますか?
大規模で複雑なニーズに対して、コンサルティングから本番リリースまで丸ごとサービスを提供できるようにしていきたいですね。現在、要件定義はできているので、開発なども今後オンサイトでできたらと考えています。さらに、会社のコア・コンピタンスになるような自社ソリューションも生み出せたらと思っています。
また、若手にも中堅にも、チャンスを与えて成功させたいです。あるメンバーは、入社時24歳でしたが、本人に成長意欲があったので、チャンスの多いキャリアプランを立てました。その後はもちろん、フォローしながら、失敗も経ながらです。一歩一歩成長してくれて、昨年29歳でPMになりました。いまは数億円規模のプロジェクトでマネージャーをしています。若いからPMになれないという訳ではありません。
どんな仲間がほしいですか?
簡単です。チャレンジ精神が旺盛な方。失敗しても諦めず努力する、粘り強いタイプの方。これだけで十分だと思います。
※この記事は2022年9月13日公開の記事を一部再編・転載しています。