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2013九州小学生大会

今週末には岡山県井原市で「井原カップ」が開かれている。
全国でも珍しい男子だけの大会で、ジュニアからシニアまでを対象にしているが、年々参加者も増加し、盛大になっているようだ。

井原カップだけでなく、全国には、男子対象の試合が案外ある。
国体は休止になってしまったが、いわゆる国体のブロック大会的な試合は、なんらかの形で行われている地方も多い。

そんないくつかの大会の中でも、九州で行われている「九州小学生大会」は歴史が古い。これはもちろん、男子だけではなく、女子も盛大に開催されていて、たしか女子の徒手団体なども行われていたように記憶している(今もあるかは?だが)※追記:今も女子の徒手団体はあります。徒手団体ですが、途中で手具を持って踊るパートを入れることが義務づけられているなかなかユニークな競技です(2024年現在)。

のちに全日本チャンピオンにもなった日高舞なども、小学生時代にはこの「九州小学生大会」に出場していた。

そんな九州小学生大会の今年の男子個人の結果を知ることができたので、掲載しておく。
上位6名だけだが、この選手たちには、いくらかの縁があり、とてもうれしく思った。

【九州小学生大会・男子個人入賞者】

1位 
森園颯大 (タートルスポーツクラブ)
徒手8.550 ロープ8.750  合計17.300

2位
國武順乃助 (宮崎新体操クラブ)
徒手8.200 ロープ7.500  合計15.700

3位
長倉大知(宮崎新体操クラブ)
徒手7.500 ロープ7.500  合計15.000

4位
長友快成(小林RG)
徒手8.000 ロープ6.950  合計14,950

5位
田窪莉久(タートルスポーツクラブ)
徒手7.100 ロープ6.900  合計14.000

6位
上原波(小林RG)
徒手6.600 ロープ6.750  合計13.350

2位、3位に入った宮崎新体操クラブの2人は、今年の1月に長野カップのキッズ選手権に出場していた。遠い九州から、決して安くなかっただろう遠征費をかけて長野まで来てくれたことには感激したが、その熱意は、早くもこの大会で成果として現れた。
長野では、思うような結果にならずがっかりしたのではなないか、と案じていたが、小学生とはいえ、その悔しさを糧にできる強さをもった選手たちだったようだ。

また、長野のキッズ選手権という大舞台が彼らのステップボードになったのだとしたら、こんなに嬉しいことはない!

2012年3月に見たタートルスポーツクラブの演技

1位と5位に入っているタートルスポーツクラブは、鹿児島県薩摩川内市内にあるスポーツクラブだ。もともとは体操中心のクラブだけあって、体操競技の器具がそろっており、フロアマットもスプリングマットだ。そのため、鹿児島実業や水俣高校など、スプリングマットのない男子新体操部は、ときどきここを訪ねて練習させてもらうのだそうだ。
私も、鹿児島実業の取材で何回か、このタートルスポーツクラブを訪ねたことがあるが、2012年の3月に行ったときに、ここの新体操ボーイズたちにも会うことができた。
団体は、鹿児島実業の作品をやっており、それもなかなかうまかったのだが、個人の練習を始めると、「奥雄太?」的な雰囲気をもった選手もいて、はっとさせられたのだ。
今回の1位、5位の選手が、この中にいるかどうかはわからないが、そのときに撮った写真を掲載しておきたいと思う。※追記:TOP写真がその写真です。石牟禮華月、吉留大雅、森園颯大、田窪莉久、吉留大夢がいるのがわかるでしょうか。

鹿児島実業のここ数年の伸びも目覚ましかったが、下にもこういう有望なジュニアが育ってきているということは、この先、鹿児島県は男子新体操にとって侮れない存在になってきそうだ。

4位、6位の「小林RG」も、小林秀峰高校の練習を見に行ったときに、来ていたジュニア達だろうか? 

男子新体操にも、将来を支え、進化を担ってくれそうなジュニア選手がどんどん育ってきている。そして、私もやっとその世代にも知っている選手、が増えてきた。
男子新体操、これからますます楽しめそうだ。
<「新体操研究所」Back Number>2013.8.18初出

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シーナ
20年近くほぼ持ち出しで新体操の情報発信を続けてきました。サポートいただけたら、きっとそれはすぐに取材費につぎ込みます(笑)。