探検!ぼくのまち! 『京都の猫』のソロルールを考えてみた
はい。かわいい!
…ということで、今回は「京都の猫」を遊んでみます。
「京都の猫」は、プレイヤーが子猫となって、京都の町を探検しながら成長を目指すゲームです。友達を作ったり、狩りをしたり、木に登ったり、危険を回避したりと、さまざまなアクションを通じてメダルを集めるゲームです。
失敗から学び成長するメカニズムや、多彩なシナリオによる高いリプレイ性が評価されている作品です。
そして、この「京都の猫」は2〜4人で遊ぶゲームなのですが、
この可愛らしいアートワークで世界観ばっちりなこのゲームを…
やっぱり、一人でも遊んでみたい!
そこで、次のようなソロルールを考えてみました。
「京都の猫」ソロルール
ゲームの準備では、4匹の子猫を使い基本シナリオで通常通りセットアップしますが、肉球トークンの配置を次のように変更します。
肉球トークンには「対応肉球(赤色)」と「アクション肉球(白色)」があって、それぞれ種類ごとに分けます。(アクション肉球には、”猫”、”桜の木”、”ちょうちょ”、”虫”、”鳥”、”ネズミ”があります)
この中からそれぞれの種類の肉球トークンを、次の内訳のとおりにランダムに選別します。
対応肉球×4
猫×3
桜の木×3
ちょうちょ×3
虫×3
鳥×2
ネズミ×2
これを裏向きにしてシャッフルして、下の写真のとおりに配置します。
この時プレイヤーは手前の子猫(この場合は白猫)を担当し、他の3匹はAIの子猫となって動きます。
AIの子猫シートを並べて、スタミナマーカーを「3」のところに置きます。
AIは技能シートを使いません。
(ここ準備は特段必要無いのですが、雰囲気的に並べたほうが見栄えがいいです。(笑))
プレイヤーの猫(白猫)もスタミナマーカーを「3」のところに置いて、技能を5ポイントを自由に割り振ります。
シナリオボードの一番右に「他の子猫を撃退した」の任務カードを配置して、残り任務カードをランダムに配置します。
ここまでできたら準備完了。早速遊んでみましょう。
ゲームプレイ
プレイヤーが先手番でスタートします。
プレイヤーの勝利条件は、通常通りメダルを5つ集めることです。
プレイヤーの手番になったら通常通りターンを行います。
プレイヤーの手番が終わった、AIのターンになります。
AIのターンでは技能ダイスを振ります。
✕、1なら左の子猫(赤猫)、2なら奥の子猫(黒猫)、3なら左の子猫(青猫)を動かします。
動かす歩数はプレイヤーのスタミナの数(ゲームスタート時は”3”)で、方向はプレイヤーに向かって最短のルートに歩きます。
(最初のうちは生け垣や屋根を越えることはできません。)
移動時、伏せている肉球トークンのあるマスに移動しても、ひっくり返すことはしません。
AIの子猫が道路に出たら、通常通り自転車カードを引いて自転車を動かします。
なのでゲームが進むと、どんどんプレイヤーの子猫にAIの子猫が近づいてきます。
そしてAIの子猫がプレイヤーの子猫に到達したら「喧嘩」をします。
喧嘩は技能ダイスを振って勝敗を判定します。
数字を比べてAIのダイス目と同じか、それより上の目ならプレイヤーの勝ちです。(3の出目なら即勝利です)
負けたAIの子猫は自身のスタートマスに戻ります。
プレイヤーの子猫が負けてしまったら、スタートマスに戻ります。
(✕の出目なら即敗北です)
この時、喧嘩したAIの子猫も自身のスタートマスに戻ります。
そして、撃退トークンを受け取って、子猫シートの上の方に並べておきます。
ソロルールでは、この撃退トークンが3つ溜まってしまうと、ゲーム終了となり、プレイヤーの負けとなります。
なので、ゲーム中はなるだけAIの子猫と遭遇しないようにかいくぐりながら、メダルを集める必要があります。
そしてシナリオボードにある任務カードは、左から順に達成しなければいけません。達成した任務カードは上においてあるメダルを取って、裏返しにします。
そして、最後の任務カードは「AI子猫との喧嘩」に勝利することで達成となります。
そのため、他の任務カードが達成していないと、いくらAIの子猫に喧嘩で勝っても「他の子猫を撃退した」任務カードを達成することはできません。
あと補足として、アクションで失敗して、虫や鳥などが逃げる場合、技能ダイスを振って出た目によって動かす方向が決まります。
✕、1なら左(赤猫の方向)
2なら上(黒猫の方向)
3なら右(青猫の方向)
そしてプレイヤーの子猫が成長などした時、AIの子猫も以下のように成長します。
メダルを集めて、スタミナが増えた時、AIの子猫も同様にスタミナを増やします。(移動力が上がります。)
プレイヤーの子猫の敏捷のレベルが上がって生け垣や屋根を超えられるようになったら、AIの子猫も同様な恩恵を受けます。
こんな感じでゲームを進めていき、撃退トークンが3つ溜まる前に、メダルを5つ集めたら、プレイヤーの勝ちです!
…という感じで遊んでみましたが、なかなか良かったですね!
肉球トークンのめくりによってゲームの有利性が変わるので運要素が強めではありますが、それがより町を探検している気分になり、他の子猫と遭遇しないようくぐり抜けるハラハラ感もあって、ソロでも結構楽しめました。
達成カードを左から順にクリアしなければならないので、肉球トークンの引きよってはだいぶ苦しい展開にもなります。(ちょうちょと友だちになりたいのに、なかなか見つからないとか)
でも、それがまたよいスパイスになっているようで面白いと感じました。
他のシナリオでも遊べるソロルールも、いろいろ考えてみたいなぁと思います。