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生姜焼かれ

昨日の消費期限切れのお肉を食べたのには理由があって、なんてことない理由なんだけど、捨てるのがもったいないというか、食べ物を粗末にしちゃいけないというか。いまのぼくの文章力では表せない気持ちがあった。

食べ物を粗末にしてはいけません。
食の大切さは誰しもが小さい頃からよく教わってきたことだと思うけれど、最近その理由が自分の中である形に落ち着いた。

いま私たちの周りには食べ物が溢れている。
そのせいか、どこか食べ物をただの「物」としてしか見れない自分がずっといた。食べ物ではなくて物。それは誰かが機械的に作り出した物であって、けっしてそこに命はない。パックに詰められた豚肉はそれが命だと頭では知りつつも、感覚はまだ幼く物という認識を正せなかった。

しかしある日、ふと原産地の風景を想像した。
畜産農家の方が毎朝エサをやり育て、成長具合を見てその命をいただき人々へ届ける。その過程では少なからず動物に対する愛情も芽生えてしまい、つらい思いをすることもあるだろう。それでも生きるためにいただく。そんなこを過程を経て、いま私たちの身近で並ぶ食べ物を、命を、その人たちの思いをけっして粗末にしてはいけない。
そう、腑に落ちた。

だから、決して無駄にしたくはない。
今日もお腹はすこし痛いけれど、可能な限りでもいいから、無駄なく優しい消費を心がけたい。

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