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ご両親への手紙

妻はやっと両親に別居の報告をしてくれたようだ。

その後、私は親御さんに手紙を送った。これまでの経緯と私の思いを伝えておきたかったからである。妻のことを悪く書きたくなかったが、なるべく事実に沿って伝えた。
これまでの結婚生活についてのこと、私の自己犠牲がいけなかったこと、子供に対する将来の方向性がずれていたこと、妻が精神を病んでいること、、、など。
私は、今でも妻との将来に向けて良い道はないか探っている。妻が希望する離婚という選択もその一つかもしれないが、それまでは家族であることには変わりはない。どんなことがあっても乗り越えていきたい。
そう伝えた。

数日後、返事があった。
話を聞いたときに、お義父さんは最初に私のことを心配してくれたようだ。生活についても、実家暮らしから同棲になったので、家事の心配はあったみたいだ。
娘の報告に対し、「しばらくは友達以上恋人未満でどうか」と言ったら、「そうなるかも」と言っていたらしい。
何が正解か分からないけれど、世間体はあまり考えず、自分たちで納得のいく結論を出してくださいとのこと。

私の母に報告した時も、
「親は見守ることしかできないからね」
と言っていた。
見守るというか祈ることしかできないと。
誰しも我が子に対する期待というものは多かれ少なかれあると思うが、大きくなってしまったら、自分の子供に対して何もできないし、余計なことはしてはいけないのである。

私の親も妻の親も、離婚を含めて受け入れてくれようとしているのだなと感じた。夫婦の縁は切ることができるが、親子の縁は一生続くものである。
理解のある親であることに感謝している。

私はあまりにも気を遣いすぎた。
一番の当事者は私と妻である。将来の方向性がずれていたから夫婦をやめる。シンプルにそれでいいのかもしれない。

ただ、今すぐにその答えを出していいものか、まだ私は悩んでいる。

2020年4月


*これは当時の日記を元にした、1年前の話である。日記のため、「妻」と表記している。離婚に至るまで、このnoteはつづく。


*このnoteの続き


*このnoteのはじまり



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