道の駅あらかわ・鈴ひろ庵
訪れた日:2019年11月25日
2005年に秩父市と合併した旧荒川村地域にある道の駅で「農村村役場」という愛称で親しまれています。全長173kmに及ぶ荒川の上流にあたる旧荒川村は同名ということで東京都の荒川区と姉妹都市として提携していました。
この地域には鍾乳洞やダムの他、蒸気機関車「パレオエキスプレス」が運行しています。
SL・パレオエキスプレスの名称は天然記念物に指定された「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」に含まれる約1,300年前に絶滅した哺乳類、パレオパラドキシアに由来します。パレオパラドキシアとは現在のカバに似た生き物で海辺で生活していたことなどから遥か昔古代の秩父には秩父湾と呼ばれる湾があったとされており骨格復元は隣の小鹿野町にある「おがの化石館」で見学することができます。
【おがの化石館】
営業時間:9時〜17時
休館日:火曜
駐車場:有
入場料:300円
https://www.chichibu-geo.com/geosite/kyoten04/
今から約1,500万年前まで海の底であった一帯は明治時代より地質調査が盛んに行われ、「ナウマン象」の研究で有名なドイツのナウマン博士も訪れたそうです。このように秩父地域の1市4町では「ジオパーク秩父」と銘打って科学的に重要な自然・地質遺産を観光資源としています。その一環としてここ道の駅あらかわの施設内にも「山里自然館」が設けられており秩父の生き物や植物などに関する展示を見学することができます。
道の駅あらかわ内のレストラン「鈴ひろ庵」は石器焼料理の店「鈴加園」が経営している為、きのこ・猪や鹿肉・行者にんにくの入ったメニューが数多く取り揃えられています。中でも人気は旬のフルーツを丸ごと使用したソフトクリームで季節にもよりますが10〜20種類程取り揃えられています。
鶴首かぼちゃソフト(390円)です。鶴首かぼちゃは名前の通り鶴の首のような形状をした細長いかぼちゃでヘチマカボチャともよばれる日本で古くから栽培されてきた品種だそうで柔らかいペースト状になったものがたっぷり添えられていました。
きのこうどん(680円)に鹿肉トッピング(200円)をしました。周囲の山に生息する野生鹿が使われたメニューとなっています。
日本での鹿猟の歴史は古く旧石器時代から食べられていたようで、シカという名称は食用肉を意味する「シ(シシ)」、革を意味する「カ」を語源とするともいわれているそうです。
お店には子熊の剥製が置かれていました。以前ここの道の駅で保護されていたツキノワグマの赤ちゃん「ハチ」は現在、奥飛騨クマ牧場でのんびりと暮らしています。
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【鈴ひろ庵】
営業時間:夏9時〜17時、冬10時〜16時30分
定休日:12月24日〜1月2日
駐車場:有り
価格帯:みそポテト200円〜
その他:山里自然館入場無料、パレオエキスプレス運行情報はこちら
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