横隔膜

横隔膜の解剖

■起始部
・肋骨部:肋骨弓の下縁(第7~12肋軟骨の内面)
・腰椎部(右脚・左脚)
 -内側部:腰椎1~3番椎体、腰椎2・3椎間円板、前縦靭帯
 -外側部:腰椎2番椎体~内側弓状靭帯、外側弓状靭帯
・胸骨部:剣状突起後面

■停止
・腱中心

■作用
呼吸筋として最も重要な筋肉。
また吸気時に腹腔への圧をかけ、腹圧を高める

■神経支配
・横隔神経(C3~C5)

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■ワンポイント解説
横隔膜は、吸気における主動筋です。
吸気時に横隔膜は下制し、肺に酸素を取り込む仕組みになっています。
 
横隔膜だけでは酸素取り込み量が足りない場合は、肋骨の動きと協調し、さらに肺を広げ、十分な酸素を取り込んでいきます。
 
呼気時(息を吐く時)は、安静時呼吸においては、
・肺が元に戻ろうとする力
・肋軟骨の弾力性により、広がった胸郭が閉じる動き
が起き、肺から空気が押し出され、「息を吐く」という動作が、筋肉を使うことなく自然とおこなわれています。

しかしスポーツシーンなど、強制的に息を吐く動作(強制呼気)においては、腹筋群や肋間筋その他の筋群も参加し、強制的に肋骨を閉め、空気を押し出すようになっているのです。

横隔膜はこのように、呼吸における吸気のメイン筋なのですが、吸気時に腹筋群と協調性し、「腹圧」を高めることで、「体幹の安定化」にも強く関与する仕組みになっているのです。

そのため、横隔膜がしっかりと動くことは、生命活動に必須である「呼吸」機能を高めるとともに、体幹の安定化を高めるという事にもなります。

「呼吸」は一日に2万回程度(呼吸の深い・浅いで18000~30000回とかなり回数も変わります)繰り返されている無意識の動作であるため、「横隔膜」をきちんと使った「呼吸」ができているかは、身体にとても大きな影響を与えることになります。

あなたの呼吸は、横隔膜を使っていない、肋骨だけの呼吸になっていないですか?

一日に5分程度、
①ゆっくり息を吸い、お腹をしっかり膨らませて、
②吸った2・3倍位の時間を使って、ゆっくりと息を吐く
ということをやってみてください。
※5秒吸って15秒かけて吐く、という感じです。

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