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レッキングクルーをクリアしました
レッキングクルーは、言わずと知れた名作ですけど、実際に遊んだことがある人は意外と少ないんじゃないでしょうか?
私は、タイトルとマリオが主人公ってことだけは知ってるというレベルだったので、せっかくカセットがあるし次のゲーム買うまでの繋ぎとしてちょっとだけ触ってみるか〜という感覚でプレイを始めました。
そしたら、これがめちゃくちゃ面白い!
まず1面をプレイするだけで一通りのギミックとルールが理解できるのがめちゃくちゃエラい。
そんなの当たり前田のクラッカー!
って思うかもしれませんが、実際これが出来てない作品も少なくないと思います。
私は小さい頃、150円くらいで投げ売られてる剥き身のGBソフトを買ってきてよく遊んでたんですが、当然剥き身なので説明書の類はないワケです。
そうすると、とりあえずガチャガチャボタンを押してみて手探りでやってくしかないんですが、結構あるんですよね、ルールとか操作方法がわからずに、ほとんど遊べなかったソフト。
全くわからないというレベルのものは少ないですが、それでも、1時間遊んでやっと一通りの操作が理解できるみたいなのは多かったです。
しかも、レッキングクルーは、『ステージの壁をすべて破壊する』という、わりと特殊なゲームなのに、1面を遊べば数分でちゃんと理解できる。
この辺のうまさはさすがニンテンドーだなあという感じで感動しました。(もとがアーケードゲームってのもあるかも)
本作のマリオは、歴代のマリオの中でもおそらくトップクラスに貧弱で、できるのは移動とハンマーを振ることだけ。しかも、ハンマーはものを壊すことにしか使えないため、敵を倒すことは不可能。ジャンプで避けることもできません。
ですが、さまざまなギミックを組み合わせることで敵を無力化する事ができます。
うまいこと罠を作って敵を完全にハメてしまえば、あとはゆっくり壁を壊すだけのウイニングラン!
これが最高に気持ちいい。
本作のジャンルはパズルアクションといったところだと思いますが、このパズルとアクションのバランスが絶妙。
パズル部分が、ガチガチにルートが固定されているわけではなく、ある程度アドリブがきくようになっているのがすごく良いんですよね。
ミスった!と思ってもリカバリーできたり。
パズルとアクションが同居していることで、ポーズをかけて敵の配置やステージの状態を確認して次の行動を決めるといった戦略要素があるのがめちゃくちゃ面白い。
なんというか、ちょっと将棋というかRPG的な頭の使い方もするんですよね。それが楽しい。
また、ステージごとにアクション:パズルのバランスが変わるのも面白い。
ひたすら敵を躱しながら壁を壊してくようなアクション性の高いステージもあります。
特に71面は、一マスのハシゴを使って疑似ジャンプを行い敵を避けるというギミックなのですが、難しすぎて心が折れかけました。
特に80面と95面の難易度は頭ひとつ抜けて高い。
80面はトライアンドエラーを繰り返しつつチャートを組み立てて行くというような感じで本作のゲーム性の究極系というべき内容。
クリアに3時間以上かかりましたが、非常に楽しいステージでもありました。
95面については、ものすごくスピーディで、針の穴を通すようなプレイを要求されます。
本作には敵として小刻みにバウンドする火の玉が登場するんですが、こいつの下をすり抜けるというインチキ紛いのテクニックまで要求され、正統派な80面とは逆にアウトローの極みのようなステージ。
ですが、最短ルートで突っ走るとちょうど火の玉をくぐれるようになっているという絶妙に計算され尽くしたステージでもあります。
ギミックの種類自体はそう多くないものの、ひとつのギミックに複数の機能をもたせたり、組み合わせたりすることで100ステージがどれも独特の面白さを持ったものになっています。
例えば、ボムは、ハンマーで叩くと爆発して隣の壁を破壊してくというギミックで、ボムを使って一気に壁を壊してくステージは爽快感バツグン!
そういうステージはいくつかあるんですが、中には、次々とボムで壊していくけど、最後の一列はボムを使うと身動きが取れなくなって詰むという罠があったりします。
また、『マリオが爆発に巻き込まれるとステージの一番下まで落下する』というのを逆手に取って、敵に挟まれて逃げ場がないときにボムで落ちて回避する、みたいな使い道もあります。
このデメリットを逆手に取って有効活用するっていうの、能力バトルものみたいでめちゃくちゃアツくて好きです。
あとは、なんといっても敵キャラが面白い。
他のシリーズには出てこないキャラばかり。
こいつはスパナゴン。
調べてみたら、スパナに足が生えた恐竜のような敵らしい。
ゲームの画面だと小さいので、ヘビに見えてました。
こういうレトロゲーム特有の錯覚、面白いですよね。
ひたすらマリオを追跡してくる敵で、速さが違う2種類が存在。
ハシゴを降りるときに下にマリオがいると、ヘルメットを床と勘違いして引き返していくという習性があります。
というか、書いてて気が付きましたけど、スパナじゃなくてモンキーレンチですね、コレ。
こっちは勝手にフォールガイズって呼んでたんですけど、ナスビ仮面というらしい。
「スパナゴン」も「ナスビ仮面」もネーミングが良過ぎる。
ナスビ仮面は移動速度が早い代わりに、マリオを追いかけるのではなく、決まった法則で動き続けるので、パターンを読んで回避することが可能。
そして、コイツ!!
マリオと似た外見、同じ能力を持った敵キャラで、いろんなステージに登場するライバルポジション!
誰だかわかりますか?
ワリオ?
違います。
ルイージ?
違います。
正解はブラッキーです。
コイツがめちゃくちゃ可愛そうなヤツで、『マリオと同じ能力を持つライバルキャラ』のポジションを、後輩であるワリオに完全に奪われてしまい出番を失った悲劇のキャラなのです。
私はこのブラッキーのことが大好きになってしまったため、いろいろ調べてたらめっちゃ良い漫画を見つけたのでリンク貼っておきます。
本作は、wii、wiiU、3DS、switchとほとんどのニンテンドー機種でプレイできるようになっています。
特にswitchは、オンラインに加入してる人なら無料でプレイ可能!
好きなステージを選んで遊べるので、テンポ良く遊べますし、1ステージ代替10分〜15分程度で気軽に遊べるのも良い。
100ステージ全部やると相当なボリューム(私は30時間かかった)ですし、残機やスコアのシステムもあるので無限にやり込みも可能。
ニンテンドーのゲームの面白さの原液みたいな超名作なので、ぜひ遊んでみて下さい!
そして、いつかブラッキーに再び日の目が当たる日が来ることを祈る!!