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サラリーマンの現役引退後に訪れる喪失感とは?

こんばんは。

本日は定年後に訪れる喪失感についてまとめてみます。

人生において現役引退は一大事

定年すると生活が大きく変わります。

多くのサラリーマンは、定年や再雇用で第一線を退くと、一時的には解放感を味わいますが、しばらくすると現役時代の恵まれていた環境に改めて気づくと思います。

そこで、組織で働いてきた人たちにとっての現役時代に仕事が満たしてくれたことについて明らかにしてみたいと思います。

米国の心理学者ポール・E・スペクターが、1990年に調査した仕事で得られる満足を下記のカテゴリーに分類しました。

引退後に懐かしく思うこと

1 評価:仕事での貢献が評価され、感謝されていた。
2 認識:明確な役割を持つ重要な人間だとみられていた。
3 就労状況:労働環境、交通機関、立地、職場の内装、デスクなど
4 報酬:年金があったしても、給料をもらっていたことを懐かしく思うことがある。
5 組織:機能的で構造がはっきりした組織に所属していた。
6 昇進:出世階段を上り、実績を認められている実感があった。
7 監督:上司が自分の貢献を認めてくれていた。
8 福利厚生:健康保険、施設の無料利用などができた。
9 実績ベースの報酬:業績が評価され、ボーナスなどに反映していた。
10 業務遂行:システムが円滑に進行し、自分もそこに貢献している喜びがあった。
11 安心感:組織への所属意識、長期にわたる貢献の実感と、組織の安定性など。
12 同僚:仲間として尊重しあい、同僚からの評価と敬意を実感できた。
13 仕事の性質:技能や能力が発揮できて、目的意識があり、社会貢献ができた。
14 コミュニケーション:協力、チームワーク、対話があった。

そして、この満足感を失うことが、すなわち、引退後における喪失感につながると言えるでしょう。

これまでの整理内容を改めて眺めた時、組織や立場での多少の違いはあるものの、組織に正社員として所属していた時の恩恵がいかにありがたいものであったかと思い直しました。

まとめ

定年した後にこの定年後の喪失感に気づくのではなく、50代の早い段階からこの定年時の喪失感、現役時代の恵まれた点の両面について意識し、定年という人生の一大事をぶっつけで迎えるのではなく、計画的に迎えるための準備をいかに進めていくかを考えておくことが大切です。

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