実店舗の決済サービス導入についてのあれこれ(クレジット・ICカード・QRなど)
軽減税率の補助金もあり、
この機会にカード決済、いろいろするぞ!
とお考えのお店も多いと思います。
でも、自店が対象でないという場合もあるので、既存のレジとの組み合わせでなんとかできないかな、とお悩みの方向けにまとめてみました。
※めちゃくちゃ長文になりましたので、お茶でも飲みながらご覧ください(^_^;)
※話がどんどんややこしくなるので、今回は決済だけしたい(既存のレジと併用)という内容で進めていきます。
タブレットレジなどへの置き換えについては、後半で少しだけ触れています。
それでは、a.クレジットやICカード決済と、b.QRコード決済に分けてご案内していきます。
**a.クレジット
・楽天ペイ(楽天)
・Airペイ(リクルート)
・スクエア(スクエア)**
※QR決済については、aのなかでスクエアのみ非対応です(あくまでクレジット決済のみのサービスです)。
※どこも料率は3.24または3.25%、カードの種類によってはさらに0.5〜0.75プラスされる、という設定で、JCBやアメックス、ダイナースなどがこれにあたります。
※上記は、導入時に端末費用が発生しますが、加盟金は特になく、また、決済手数料のみで月額利用料なども発生しないのが特長です。
※ほとんどのサービスで銀聯カードは使えません。
※課題としては、決済端末以外にタブレット、またはスマホが必要(iPhone・iPadかAndroidで、回線契約自体はなくてもOK)ということと、接続のためのインターネット回線が必要(Wi-Fiで電波を拾えればOK)ということになります。
スクエアについては、スマホまたはタブレットのイヤホンジャックに差し込むタイプなので、最近の端末だと変換アダプタなどを介して利用する点が、運用上少し不便かもしれません。
どのサービスもスマホやタブレット自体の回線契約(ドコモやau、SoftBankなど)がなくても構いません。もちろん、故障していないのが条件とはなりますが、機種変更された後に残されていた端末などが活用できますし、なければ中古で安価に手に入れるものをご利用されてもいいと思います(古すぎるとOSが対応していないのでご注意を)。
airペイは、iPadのみの対応ですので、Androidは使えません。
※選択のポイントとしては、銀行振込のサイクルと手数料で、これについては各社様々ですので、自社に都合の良いものをご検討ください。
※楽天ペイとairペイについては、クレジットカード決済だけでなく、Suica、ICOCA、PiTaPa、edy、QUICPayやidなどのICカード決済も対応しています。決済の手数料もクレジットカード並みです。
ただし、WAONとnanacoについては、両社で使える、使えないなどがあります。
個人的には、店舗決済はQRよりもこちらのほうがまだまだ多いと感じますし、お客さまも便利だなと感じていただきやすいかもしれません。
また、クレジットカード決済を導入した場合はデビットカード(au ウォレットなどが代表的、ICカードのないVISAやマスター付きのカード)を利用される方、かなり多くなるかもしれません。この場合、サインしていただく必要があり、これに少し時間がかかります(といってもわずかではありますが…)。また、クレジットカードもIC付きのものは暗証番号を入力していただく必要があり、これも少しばかり時間がかかります(数秒ですが…)。
ICカード決済だと、かざしていただくだけで決済が終わるので、わりとスムーズに進むのがメリットです。
**b.QR決済
・paypay(yahoo!)
・airペイ(リクルート)
・楽天ペイ(楽天)
・LINEペイ(LINE)
・origamiペイ(origami)
・amazonペイ(Amazon)**
PayPayの年末の騒動などで、一気に知名度も利用者もUPし、みんなに注目されているものの、依然として導入、利用共にハードルを感じるQR決済。まだ少しややこしい印象は否めません。
また、クレジットカードと異なり、QR決済は各社独自のものであるため、相乗りができないという点があります。例えばクレジットカードならVISAもマスターも決済可能ですが、QRの場合はPayPayが使えてもLINE Payは使えない、というのは当然のように存在します。現状は、両方使いたければ両方導入の申込をする、ということが必要となります。
ただし、上記についてはこのようなこともあります。
・airペイ
(LINE Pay、ドコモd払いが利用可能。中国のアリペイ、WeChatペイも利用可能。)
・origamiペイ
(中国のアリペイ利用可能。)
・amazonペイ
https://nippon-tablet.com/function/qr-code
(LINE Payは使えませんが、d払い、アリペイやWeChatペイなど、他社サービスもあれこれあるようです。)
また、機器の用意が不要というサービスもあり、このあたりが選択では悩まれる部分になるのではないかと思います。
例えばLINE Payだと、こんなものも用意してくれます(要審査)。
https://pay.line.me/jp/intro/services?locale=ja_JP&step=step5
振込についてもカード決済のサービス同様、各社様々です。事前に各社ページでご確認になり、検討されてください。
【オススメはどれか?】
結局、オススメはどれやねん?となりますが、現状では、
**1.楽天ペイとPayPay、LINE Payを申し込む
2.airペイとPayPayを申し込む**
このどちらかかなと感じています。
PayPayとLINE Pay、両方にした理由ですが、
PayPay:この年末年始で一気に知名度、加盟店共に増やした印象があり、このタイミングでアプリをインストールした一般のお客さまも多い。
LINE Pay:いまやお客さまのほとんどがLINEのアクティブユーザーであり、LINE Payの利用登録済みの方も多い可能性がある、または告知で利用される可能性が高いお客さまが多い。
という点です。もちろん、どちらかでもいいと思いますので、順次導入でもいいかもしれません。
そうなると、airペイとPayPayにすれば、中国の決済のアリペイやWeChatペイ、LINE Pay、なども利用できて話が早いのですが、
**
・楽天ペイは入金サイクルが早いのに対し、airペイは月6回固定。
・両社にカードの種類によって料率の違いがある。
・ICカード決済の取扱種類が少し異なる。
楽天ペイは、nanacoは◯、WAONは×。楽天ポイントでの支払いも可能。
airペイは、nanacoは×、WAONも×だがWAONポイントでの支払いも可能。**
などの点を検討の上、決められると良いのかなと思います。
すでに実店舗も運営されているのであれば、各社の申込は順に進めることはさほど難解ではないと思いますので、後述の各社サイトのチャットなども利用しながら進めてみてください。
【タブレットPOSへの置き換えメリット】
すでにレジがあるなか、タブレットPOSに置き換えることはどんなメリットがあるか。
売上データの取扱がしやすくなることもありますが、aでご紹介したレジと連動するので、
入力の手間やミスが防げる
という点がやはり会計毎にメリットとなる点だと思います。
airペイ導入されるならairレジ(リクルート)、楽天ペイ導入されるならスマレジ (スマレジ )がオススメです。
両方ともiPadを使うことになりますが、補助金関係なく導入される場合は、安価な中古品を購入されてもじゅんぶん利用可能です(各社推奨などを鑑み、iPad Air以降くらいが望ましいです)。
これにプリンターやキャッシュドロアを加えて接続していくので、すべて新品なら10万強、中古で揃えていくと5万前後かなと思います。
このあたりは、様子見ながらご検討されても良いかと思います。
スマレジ はショールーム(予約制)がありますし、airレジはビックカメラに特設コーナーがあったと思いますので、また何かのついででご相談されてみてください。
【各社の紹介ページ】
問い合わせ、申込もできるページが多いと思いますので、ご興味おありのところをご覧ください。
クレジットカードのみ
スクエア
https://squareup.com/jp/ja/hardware/reader
QRコード決済のみ
paypay
https://paypay.ne.jp/store/campaign/
LINEペイ
https://pay.line.me/jp/intro?locale=ja_JP
Origami pay
https://origami.com/business/
(徐々に広がっていますが、まだ認知度が低い印象です。)
QR、クレジット決済可能
楽天ペイ
https://smartpay.rakuten.co.jp/cmp/
※情報あまり持っていないので、こちらは参考までに。
amazon pay
(ニッポンタブレットというところがタブレットレンタルなどもしていて、カード決済含めてあれこれ対応しているようです。)
https://nippon-tablet.com
今日はこのへんで。