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昨夜

心が動きとても素晴らしい

人生のストーリーに出会うことが

出来ました。


これを読んでくださっている方が

アパレルに興味ないよって方も

多いと思いますが

ご紹介させていただきたいので

最後までお読み頂けたら嬉しいです。


【オイカワ デニム】

1981年創業のデニムの製造加工、販売

宮城県気仙沼

企業理念【気づきから学ぶ経営】

三代目 及川洋 代表取締役

http://www.zerodenim.com/

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家業を注ぎたいとは思っていなかった

2〜3年バイト感覚で始めた仕事だった

そんなお話から始まりました。


初めて、

営業に行った先で相手先様から

尋ねられたことからの気づき

「あなたの会社の強み、価値はなんですか?」

①希少性 日本製 工員は全て地域住民

②クオリテイー

③独創性

現地雇用、純日本製、国内の資源を生かした原料


2011年3月11日 【東日本大震災】

高台に工場のある

オイカワデニムは、

沢山の人達の避難生活の場となりました。

救援物資が届かず

往復8時間の距離を歩いて

救援のお願いに行った。


多くの人が職を失い

生活の柱を見失いました。


お母様の提案で

工場の従業員の方々に

原材料の生地で家族の方の為に

何かを作って下さいと声をかけた。

家族への贈り物

工員の皆さんは

丁寧に丁寧に大切な人のために

ギフトを作り上げました。

このことがきっかけになり

今尚、素晴らしい

技術、商品のクオリティに繋がっている

とても素晴らしいエピソード


及川さんは

職を失った方たちに

自分に出来ることは何かを考えて

ハローワークに

「未経験でも社員雇用します」

応募者の方全てを受け入れますと募集をされたそうです。

結果的には応募者は0人


その時、

避難所にいらっしゃった漁師の方に言われたのは、

「あなたは、明日から漁師やれますか?」

答えは出来ない。

そう、

ミシンで加工をすることも

自分にとっては、当たり前に出来ることでも

多くの人にとってはハードルが高く出来ないこと

そのことに気づき

「技術を教えます」という考え方に変わったそうです。


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漁師さんたちと

避難生活を共に過ごす中での気づきが沢山あって

メカジキのフン(角)は

漁をした後に海に捨てているそうです。

気仙沼ではメカジキの水揚げが72%

命をかけてとってきたのに

使用用途がなく、当たり前に捨てられていたフンを

なんとか再利用できないか?

その発想から生まれたのが

【メカジキデニム】

2015年11月商品化されました。

メカジキの角をデニムの繊維にする発想なんて

誰も思いつかない凄いことだと感じました。


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その他にも

サメの皮→革製品

アワビの殻→ボタン

大漁旗→デザイン装飾

漁網→バックなどの装飾品

これらの捨てられるだけのモノが

2016年6月に

トートバックとして商品化されました。


日本は資源がありません。

日本の綿花の生産は0%

日本には資源はないけれど

とても素晴らしいモノづくりの技術がある

無いものにフォーカスするのではなく

今あるもの、強みにフォーカスすることの

大切さに気づかせて頂きました。

震災を経験されて

お金があっても何も買うことが出来ない経験から

お金は基準

価値のなかったモノに

価値を見出すことの大切さに気づかれたそうです。


海の捨てられる資源の次は

岡、山、

及川さんは次に考えたのが

北海道で問題になっている

獣害駆除対象の鹿

宮城県=1300頭

北海道=12万5000頭

全国で60万頭の鹿が駆除されています。

被害総額38億円


これがなぜなのか?

温暖化の影響、、、

冬の山は鹿の食べるものがなくなります。

越冬出来る鹿は、殆どいなくて

身体の強い鹿だけが生き残れる

自然の循環が崩れていった理由が

温暖化


越冬しても食べ物があって暖かい環境は

自然のサイクルを狂わせてしまっている。


こうした原因を作り出してきたのは

私たち、人だということ


鹿を捕獲して

解体

肉はジビエとして食べる事ができる。

角はシャンデリアなどの装飾品

皮は革製品に加工できる。


革製品が高額になる理由

皮を製品化する前段階のなめしにかかる費用が

大きいようです。

皮には沢山の毛が付いているので

これを化学薬品で溶かす作業工程が

かなり難しいそうです。

及川さんがこの毛を買い取ることで

なめしにかかる費用が削減になるのですが

費用削減分は商品を安くするのではなく

次世代を育てるために繋ぐために

使われています。


及川さんは、

鹿毛で衣類は作れないだろうか?

鹿の命を頂く

余すことなく使わせていただくために


北海道の酪農家の担い手不足

キツイ仕事のイメージは後継者の問題を

抱えている

酪農家のイメージを変えるために

まずは

作業着をこの鹿の毛から作った繊維で

素敵な作業着に変えた。


鹿毛を繊維にするまでに

多くの協力者と6年もの歳月をかけて

取り組まれたそうです。


①命の新たな循環境

②酪農のイメージを変える(新たな地域の発信)

③皮革産業のあり方

④日本人が持っている勿体無い精神と

ものづくりのプライドを次世代へ繋ぐ


次世代に繋げる

地球人の価値への認識を変える


企業理念【気づきから学ぶ経営】

及川さんの会社の理念通り

気づきから

新たな発想の転換が生まれ

そこから「どうしたら出来るのか」

自分たちの強みで出来ることを考えている。

そこには

ご自身の信念というものが

軸にしっかりとあって

覚悟を持ってそれらを貫くという姿勢に

とても心が動かされました。


地球温暖化

SDGs

サステイナブル

及川さん自身は

全く今まで意識して行動されていなかったそうです。

意識はしていなかったけれど

気づいたら

ご自身の行動が繋がっていたと

笑顔で、話して下さいました。


ちなみにジーンズにはファスナーなどは

使っておらず、

廃棄後、ちゃんと土に還るように

ボタンはヤシの実を使っているそうです。


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プラスチック製品を買わない

買い物に対しての考え方、、、

目に見えている情報の枠の中で

私たちは学んでいます。


実践し行動している方の

お話は深く

素晴らしい

人生のストーリーを

聞かせて頂きました。


今自分に出来ることは何かを

改めて問うことのキッカケになりました。


及川洋さま

出逢って頂きまして

ありがとうございます。


#ショップ再生請負人

#REZAKKA

#REBON

#オイカワデニム

#及川洋

#宮城県気仙沼

#メカジキデニム















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