私の過去〜2022.7月のブログより〜
【どん底だった時の話】
あの時の話をしようか。
「人は、自分自身と決別したくなった時に、自殺したくなるんだ」と知った時の話を。
その頃の私は、物を投げ、娘を罵倒するのが日課だった。
毎日毎日エスカレートしていく自分を心の底から醜く感じた。
思い描いていた理想の母親像とどんどんかけ離れていく日々。
そんなやり場の無い気持ちをどこかにぶちまけたくて、
子どもに当たらないように床に物を投げ付けたり、
息子を片手で抱きながら包丁で思いっきり野菜を叩き割ったりしていた。
娘に声を荒げながら、自分の太ももを思いっきり叩きつねった。
理想どころか、最悪な母親。
こんな自分、子どものためにも居ない方がいいんじゃないか、
いや誰より、
私がもう辞めたい。
もう見たくない。
もう終わりにしたい。
本気でそう思った。
そうして、どうにか子どもは無傷で済んだが、
私の心身は「死」の目前まで来ていた。
娘が3歳・息子が1歳の時だった。
写真はまだ、平和だった息子生後4か月の頃。 小さいお姉ちゃん、がんばってくれてたんだよね。
私の母は、その十年前に亡くなっていた。
笑顔の素敵な子ども想いの母だった。
教育熱心が行き過ぎて、子どもであった私や姉が、思い通りにならないと、ぶったりつねったり大声で怒ったりした。
それは辛く怖かったけど、それを差し引いても有り余るくらいの母の愛情を感じていたから、母への信頼は不動だった。
時代は変わり、虐待の定義が変わり、
当時母が私にしていたようなしつけも虐待に含まれるようになってしまったし、
何よりあのようなやり方は、メリットよりもデメリットの方が大きいと思い、
私は絶対に自分の子どもにあのようなやり方はしないぞと決めていた。
それなのに…。
いっぱいいっぱいになると、不思議と、
一番やってはいけないと心に決めていたはずのことが、
刷り込みのように、一番表に出てきて、
そして…やってしまうんだ。
自分の決意すら守れない自分に苛立ち、
生きている甲斐すらないと思えた。
悪影響しか与えていないと。
私はその頃、自由な時間が喉から手が出る程欲しくて、
仕事は復帰せずとも、息子を認証保育園に預け始めていた。
つまり、日中7時間ほど自由な時間を確保していた。
この時間への期待はとても大きく、色々な予定を詰め込んでいた。
でも現実は、息子の熱、熱、熱…のオンパレードで、
ことごとく、キャンセル、キャンセル、キャンセル・・・
挙げ句、授乳も辛くなり、断乳を決意し、
当時通っていた病院の女医さんに相談したところ
「赤ちゃんの体調が不安定な時に、断乳だなんて…」
とお叱りを受ける始末。
娘を出産した時から既に3年間、孤軍奮闘していた私にとって、
理解者を見つけるなど到底無謀で、誰かに相談しようにも、
何から話して良いのやら途方に暮れていた。
仲良くさせてもらっているママ友は居たのに、
なぜかこんな自分の一面をさらけ出すのも恥ずかしく、
わざわざ離れている家族に連絡をとって話すにも共通理解が少なすぎるしと、
誰にも話せずにいた。
そんな中、
ある一週間の中で、明確に2回
「死にたい」
と思うことがあった。
「死にたい気持ち」
とインターネットで検索したら、
自殺の仕方を教えてくれるサイトが沢山出てくるのかと思いきや、
相談窓口がずらりと出てきて自殺を止めようとしてくれている仕組みに、
「世の中捨てたもんじゃないな」と思ったのを覚えている。
勿論踏みとどまって今の私がいるわけだが、
よぎってしまったこの事実はせめて夫に伝えておかなければと思い、
けれども帰宅が遅くて中々顔を合わせられないのでLINEで伝えた。
その返信は、
「一緒にどこか相談窓口にいこうか?」
「・・・」
もう、夫ですら私の話を面と向かって聞こうとせずに
第三者の公的機関に回すのかと心底ショックを受け、
私は自分の悩みをFacebookで全国展開することにした。
さて、当時の私の苛立ちの原因は、
一見単純なようで、実は複雑に絡み合っていた。
解決するための第一歩として当時、
自分のストレスの要因を一つ一つノートに書き出してみたことで、
ようやく私は笑顔照れを取り戻し始めた。
そう、
「自分らしさ」
を取り戻していったのだ、
ひとつずつひとつずつ。
時は経ち、娘は小学校1年生、息子は4歳、
そして、その下にもう一人息子が産まれ、1歳になった。
私にとって
「下の子1歳」は一つの鬼門となってしまい…
またこの時期が来たかと少々身構えてはいるものの、
「死にたい」
と思うことはこの先、一生無いだろうと
自信を持って言えるし、
やることの増えたこのタイミングで、
自分自身も、長年勤めてきた商社を退職して独立し、
人生を更にアグレッシブに送っていこうとエンジン全開だ!
決して不遇でないはずの、ごくありふれたママである
私の身の上に起きたことは、
きっと多くのママにも簡単に起こり得ることだと感じ、
「困っているママを助けたい」
「出産・子育てに対する世の中のイメージを
本来の意義そのままに素晴らしい物に昇華させたい」
そんな思いを自分の使命に抱いています。
どうか自分を嫌いにならないで。
どんなあなたも丸ごと受け止める。
だから安心して。
必要な物・思いが、必要な人に届きますように。
Q. あなたにとって、「自分らしさ」とは何ですか?
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