若葉が漆黒5.4まで駆け抜けて大満足した話
私がエオルゼアに降り立ってから念願であった漆黒入りを12月初旬に果たしました。
そこから今年の年末年始で一息に漆黒5.0~5.4までを駆け抜けました。
暗黒騎士で漆黒を進めたいが為に急遽竜メインの脳筋からタンク初挑戦しましたが暗黒で進めて良かったです。
もう本ッ当に最高でした。
そもそも私がFF14をやり始めたきっかけは
「漆黒のヴィランズの評判がめちゃくちゃ良い」
「メタスコア高得点取った」
という声や評判を目にしたからです。
ですが、
「けどオンラインだしなぁ。
しかも新生ぐらいの時に一回キャラ作って辞めてるよな・・・」
と気にはなりつつも始められずにいました。
そんな時にFF16のプロデューサーがFF14の吉田Pだと公表されたときの
「漆黒作った吉田なら期待できる」
というたくさんの声に後押しされて10月ごろに新たなキャラクターでエオルゼアの大地に立ったのです。
新生ではお使いのためにたらい回しにされながら暁の体のいいパシリを続けて、あれよあれよという間に英雄だの光の戦士だのと勝手に担ぎ上げられ。
蒼天では名声を失った所からスタートして、逃げ込んだ地で後に主人公に多大な影響を与える盟友に救われ、それぞれの価値観と思想を再認識することになった4人旅や友との別離を経て竜詩戦争を終結へ導き。
紅蓮では正直なんの思い入れもない(※個人の感想です)アラミゴの解放に参加して、かと思いきやドマまで出向いてここでも帝国からの独立を手助けしていたらヤバい男に一方的に友認定されて恍惚とした顔をされながら目の前で最期を見せられたり。
合間合間でやっていたバハムートやクリスタルタワー、アレキサンダー、オメガなどでも別れを経験したり。
・・・と漆黒に入るまでも相当に濃い冒険をしてきました。
蒼天編がすごく良かっただけに、本当に漆黒は蒼天を評判通り超えるのか半信半疑でした。
今となっては過去の自分を説教したいぐらいです。
ED後私「ストーリー最高や……楽しかった…!!」
で、一口にストーリーがいいと言ってもお前はどこが良かったんだ?と。
ここからは私が良かったなと思ったポイントを備忘録と整理も兼ねて挙げます。
ネタバレを多分に含みますのでご注意を!
こなしてきたクエストの分だけ深まる感動
上でも書きましたが、「FF14と言えばおつかい」と言っても過言ではないぐらい新生ではおつかいさせられます。蒼天からは仲間キャラクターも一緒に探したりするなどの描写が入ることで段々とおつかい感がなくなりましたが・・・。
おつかいという名の人助けは戦う場所を第一世界に変えても変わりません。
きっとヒカセン(主人公)の性分なんでしょう。
というか魂レベルでそういう人なんでしょうね。
従来だったらおつかい(クエスト)して達成して報酬貰って終了、が普通です。あっさり。
漆黒ではそれを武器にして物語に組み込むことで興奮と感動を生んでいます。
物語のキーパーソン、水晶公のこの言葉を聞いて胸が熱くなった。
ほぼ作業でこなしてきたクエスト(人助け)を認めて、肯定してくれた水晶公。私(とヒカセン)が報われた瞬間。
水晶公はヒカセンが過去の人助けで関わった多くの人達の想いと願いを独りで抱えてここまで来た背景があります。
だからこそ言葉に説得力と深みが増しているのです。
そして第一世界に来てから(クエストで)縁を結んだほぼ全員と言ってもいいぐらい沢山の人達の協力の元、巨大タロースが立ち上がった瞬間のあの高揚感は何にも代えがたい胸に迫るものがありました。
更に漆黒完結編となる5.3の最終IDでは巨大タロースでもお世話になった人達だけでなく、クリアしたロールクエストのキャラクターも加勢してくれるのがとても熱かったです。
漆黒では
“あなたが歩いてきた道程はムダではなかったのだ”
と様々な演出を用いて伝えてきます。
それがどんなに嬉しいか。
やってて良かったと心から思いましたね。
勧善懲悪ではないストーリー
新生~紅蓮まではアシエン=悪であり、彼らが奉る闇もまた悪であるというような描写がされてきました。
実際に私も光と闇があれば闇は悪いものだと思い込んで色々なゲームをやってきました。
漆黒ではそんな凝りに凝った固定観念をぶち壊すストーリーになっています。
敵であるアシエンの1人、エメトセルクの存在によって。
誰が呼んだか漆黒三大沼の1人。
FF総選挙6位に入って公式ですら驚かせた男。
だがこの男には6位入賞に納得させられるだけのものがあるんだよこれが……。
暁の面々から疑いの眼を向けられても一行の冒険に着いてくるというか覗き見をするオリジナルのアシエン。
エメトセルクは初めてヒカセン達と接触した時に言った通りこちらが求めれば真実を話してくれます。
……あくまでアシエン側から見た真実ではありますが。
いわゆるヒントトークとよばれる会話の中でも極めて重要な情報をポロッと話してくれたり、信頼を得るためにヤ・シュトラを救出してくれたりと、エメトセルクは真摯に真実を教えて、その上でヒカセンを見極めようとしてくれるのです。
登場する度に重要情報を提供する、敵か味方か分からないのらりくらりとした言動を見るうちにエメトセクルが出る度に「エメトセルク〜!」と反応する体になったのは私だけではないはず。……多分。
今まで明らかになっていたアシエンの宿願は
“霊災を起こして世界を統合させてゾディアーク神を復活させる”
というだけのものでした。
ですがエメトセルクが接触してきた事により、常々思っていた
「霊災起こして神復活させるとか何考えてんねん!」
が一変します。
彼らの真の願いは
“ゾディアークを復活させた後に原初世界の住人の魂を捧げて力を取り戻したゾディアークからかつての同胞を取り戻す”
という至極単純で、けれども大事な願いだった事が終盤明らかになります。
エメトセルク、アシエンの願いを知ってもなおヒカセンを始めとする暁がその願いを尊重して、けれども戦うしかない結論に至る流れがとてもよく出来ていて好きです。
真面目さ故に過去からの想いを誰にも託せず独りで抱え込んでここまできたエメトセルク。
過去と現在、そして未来からの想いを受け継いで未来に進んでいきたいヒカセン。
エメトセルクの主張に共感しても、それでもと抗い続けるヒカセン一行。
世界を滅ぼしてやる、だけではなくて
他の世界を全て生贄にしてもあの輝かしく穏やかな日々を取り戻したい。
善VS悪とかそんな単純な構図ではなく
正義VS正義の意地のぶつかり合いがしんどかったです。
戦う以外の道はないのかと苦悶していました。
互いが全力でぶつかって戦った最後の最後、エメトセルクとヒカセンの会話シーンは名シーンです。
「覚えておけ」とヒカセンに遺して、そして託したエメトセルク。
穏やかな微笑を携えながら消えていった彼にも多少なりとも救いなり何なりがあったらいいなぁ、なんて漆黒秘話を読んで思ったり。
ヒュー!!うちの子カッコイイイイイイイイイイイ!!となった瞬間。
みんな撮ったスクショポイントでは?
ここで真名を明かすのがまたずるい。
極ハーデス解放時に言われた「真名を他人に明かす事に特別な意味を持つ人達がいたよね」的な事を言われた時に思わず手で顔を覆いましたとも。えぇ。
主人公がストーリーの中心
まあなんと言ってもRPGですからね、主人公がストーリーの中心になって進んでほしいですよね。
MMORPGを他にちゃんとやったことがないので私感になってしまうのですが、無限にキャラクリ出来て他のプレイヤーも同じ世界に存在してるMMORPGのストーリーって「主人公これ必要か?」って思う事が多いんです。
私は紅蓮のアラミゴ編で特にそう感じてしまいました。
解放者だなんだと言われてもリセとラウバーンいたら解決したよねこれ感が拭えず、正直ゼノスにロックオンされた思い出しかなくてですね……。
(※個人の感想です)
でもオメガは最高でした。
アルファくんで何回号泣したか……。
エオルゼアをオメガと旅しているらしいのですがまだ会えてません。
オメガ視点の漆黒秘話も胸にきましたね…。
ですが漆黒では主人公の存在がちゃんと中心にあるストーリーになっていて、それがまた自分=ヒカセンであろうとなかろうとストーリーへの感情移入に拍車をかけるんですよね……。
というよりヒカセンいないと漆黒が成り立たない。
ヒカセンを救いたい一心でこの100年間あまり待ち続けた水晶公、グ・ラハ・ティアの想いがあったからこそ漆黒の物語は始まったと思っています。
このセリフから彼の重要度が
世界<ヒカセンなのが分かるのがとても好き
(異論は認めます)
クリスタルタワーで彼が眠りにつく前に言った、
「目覚めたら、真っ先にあんたの名前を探すよ。
その名はきっと歴史に残って、オレを導く光になる。」
という言葉がすごく私の胸に残ってまして。
その言葉通りに彼は目覚めた後、ヒカセンの冒険を辿っていってやがてそれが英雄を死の運命から救うヒントになるわけですよね。
彼の言う“いちばん憧れの英雄”という言葉の中には
かつて一緒に謎を解き明かそうと奔走して、物語の英雄譚が目の前で起きたあの楽しかった日々、
あの時一緒に奔走した人が第八霊災という絶望的な世界の中でもその冒険譚が皆に愛されている、というかところが含まれていると思うんですね。
ヒカセンを救う為に時間も世界もたった独りで跳躍して何年も何年も計画の準備をしながら待ち続けて。
やっと待ち望んでいた人に会えたのにその人を救う計画の為に正体を隠して水晶公としてしか話せない……。
……いやまぁ大多数のプレイヤーからは君グラハくんでは?って気付かれてたと思いますが。
これ最初に名前聞かれた時内心どう思ってたんだ…?
覚えててくれたー!なのか、なんでバレたんだ!?
なのかどっちなんだグラハくんよ…
各地の大罪喰いを討伐して、溜め込まれていた膨大な光をヒカセンが取り込む事によって闇が訪れるというのも主人公がいてこその展開ですよね。
夜が訪れたことにみんなが本当に喜んでいて、それを見ていつかアルバートが言った「戦いの後に贈られる誰かの想いが好きだった」の言葉がストンと腑に落ちたのを覚えています。
だからこそ全ての大罪喰いの光を取り込んだ結果再び世界から闇を奪った存在になってしまった時の罪悪感がものすごい押し寄せてきて辛かったです。
自分のせいだ、どうしようって落ち込んでる時にアルバートやみんな大好きフェオちゃんの叱咤激励のシーンは込み上げてくるものがありました。
漆黒三大沼の1人アルバート。
過去の冒険は無意味なものでは無かったと自分達を認める事が出来て良かった……。
それはそれとしてこんなん落ち込んでる時に言われたら惚れる。
アゼムの魂を持つ人は人たらしの法則絶対ある。
漆黒から本当の仲間にやっとなれたような暁の面々や、フェオちゃんやアルバート、そして何より水晶公の想いを受け取って最終決戦の地に赴く流れが丁寧に描かれていました。
だからこそエメトセルクとの衝突がつらくなるんですが。
旅の始まりから終わりまで、一貫してちゃんと主人公が主人公していた物語だったというのがプレイしていてとても楽しかったです。
最後に……
今までクリアしてきたRPGで初めて
「自分が世界を救った」
と自然に思える体験をさせてもらいました。
友人とのLINEにて。
なんの躊躇いもなく普通に送ってて後から
「実はこう思えるのはすごい事なのでは」とふと思いました。
まだまだ第一世界にいたい!(行き来できるけど)
と思うほど大好きな世界です。
サブクエ全部やろうかな、と思うほどお気に入りです。
また、グラハくんがずっと大切にしまい込んでいたヒカセンと冒険がしたいという願いを水晶公の記憶を消さずに叶えることが出来たのは泣くほど嬉しかったですし安心しました。
自分の正体も、特別救いたい人が誰なのかも目の前にいるのに言えずに、それでも叶わない願いと知りながら伝える。
一体どんな気持ちでいたのか考えるだけで「うぁぁー」
ってなる。
この言葉を言った時から名前表示が“水晶公”から変わってるんですよね……。確か。
言うのが遅いよ!うちのヒカセンずっとその言葉待っとったがな!
……安心しましたけど戻ってきた途端まーたゼノスの坊ちゃんに粘着されるヒカセンかわいそすぎる。
実の父親に「お前……まさか……そんなことで……?」とか言われる始末。
申し訳ないけど笑った。
なんなんですか?ヒカセンの周りには(感情のベクトルはどうあれ)重たすぎる感情を向ける男が寄ってくるんですか?
何はともあれ、漆黒が最高だっただけに次大丈夫なのか?という心配はありますが今は今度こそゼノスとの因縁を断ち切ってやるという強い意志のもと次パッチを楽しみにしています。
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漆黒のヴィランズ最高でした!
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